法大弾圧裁判 5・28弾圧 検察立証の破綻 映像に暴行場面なし
法大弾圧裁判
検察立証の破綻相次ぐ
5・28弾圧 映像に暴行場面なし
星の偽証に怒りの弾劾
11月27日、法大5・28暴行デッチあげ弾圧裁判の第5回公判が東京地裁刑事第18部で行われた。
冒頭、藤田正人弁護人が裁判の進行について強く抗議した。前回の公判で裁判所は、「11月27日は年内最後の期日となる。検察側の残る3人の証人の主尋問をまとめて行う」と説明したが、前日になって「12月に3日間の公判期日を入れたい」と要望してきた。3証人とは、法大警備員の星景、正木敦行、富山豪也だ。藤田弁護人は「先行する証人がマズイことを言ったら、後の証人で尻ぬぐいしたいだけだ。それが立証計画なのか」と批判した。河村健夫弁護人も、「被告人を拘置所に閉じこめ、反対尋問に制限を加えようという考えだ。人質司法を容認するのか」と強く抗議し、ただちに保釈決定を行うように要求した。
新井拓君からは、「今朝も、東拘職員から『服をまくって見せろ』と言われ、CAMSのTシャツを着ていないか暴力的に点検された。こんな状況を容認していて公平な裁判などできるのか。偽装や隠蔽(いんぺい)をしているのは、法大当局と検察官だ。裁判所は拘束する相手を間違えている」
中島宏明君は「東拘では、裁判の前日に法廷に持って行くノートを預けさせられる。検閲のためだ。今日は、そのノートの持ち出しを忘れそうになっていた。こんな状況で、まっとうな裁判の準備などできない。防御権を行使させろ。そのためには今すぐ保釈しろ」と強く迫った。
証人の綜警ビルサービス・上杉一は、前回、「証拠」のビデオDVDを、いつ、何枚作成したのか分からなくなった。今回上杉は、突然「作業メモがあった」などと言いだし、6枚のDVDの作成日時を証言した。しかし、メモがあったなら、なぜ最初から言わないのか。結局、いつ、どこで、誰が作成したかも不明なDVDであることが証明されただけだ。
東京警備保障警備員の星景は、「入構禁止者が学内に入っても追いかけたり手を出したりはしない」などと言い、「うそをつくな」と被告席、傍聴席から怒りの声があがった。「新井君に殴られた」と言うが、検事が見せるビデオ映像の説明をするだけだ。しかも、DVDの不鮮明な映像には殴る場面などない。
次回は、星への反対尋問だ。デッチあげと暴力警備員の正体を暴こう。 12月2日、福崎裁判長は保釈申請を却下した。断じて許さない。2人を直ちに釈放せよ。