2008年12月 8日

法大包囲デモ 呼び出し・処分策動に反撃 文連パワーで当局を圧倒

週刊『前進』06頁(2371号5面1)(2008/12/08)

法大包囲デモ 首都圏100人の学生が決起
 呼び出し・処分策動に反撃
 文連パワーで当局を圧倒

 12月4日、法政大学当局による闘う学生への退学処分策動に対する一大反撃として、文化連盟と全学連の呼びかけで法大包囲デモがかちとられた。文化連盟の学生で委員長の斎藤郁真君、同副委員長の恩田亮君、倉岡雅美さん、洞口朋子さんに対して、それぞれの学部からこの間一斉に「呼び出し」の通知が届けられた。10・17法大での闘いなどを口実に、いよいよ具体的に処分を下そうというのだ。だが、この金融大恐慌情勢の下で、学生を労働力商品として競わせ金もうけに血道を上げてきた大学の新自由主義は無惨に破産した。折しも、5・29弾圧で獄中で不屈・非転向で闘い、革命家として鍛え抜かれた学生が次々と出獄しようとしている。権力も法大当局も完敗している。そして法大生の怒りは爆発寸前だ。全国の学生が団結して立ち上がる絶好機は今だ。
 法大生と首都圏の学生を中心に昼休みの集会・デモに100人が駆けつけた。
 キャンパス中央はまたも完全封鎖。だが暴力職員たちは日頃の尊大さはどこへやら、外濠校舎前に闘う学生が集まりだすと脱兎のごとく校舎内に逃げ込み、あわてて扉を完全封鎖し角材でつっかい棒をして奥の薄暗がりから外をうかがうという有り様だ。これでは最初から勝負ありだ。
 「学生注目!」「なんだーっ」という恒例の掛け合いで集会が始まった。恩田君がマイクを握り、前日の自分自身と斎藤君に対する呼び出しを拒否したことを報告し大きな拍手を浴びた。
 続いて洞口さんが「今日の呼び出しを断固拒否します。私たちを退学にしたらどうなるのか、本日のデモと集会ではっきりさせてやろう」と元気よくアピールした。
 さらに各大学からの発言として、学内でのビラまきに対する弾圧で7カ月の獄中闘争を貫いて帰ってきた富山大学の武藤淳範君を先頭に、京都大学の冨山小太郎全学連書記長、広島大生、東北大生、首都圏の大学の学生や労働者が次々とアピールした。
 ここで文連が、横浜事件被告の息子である法大職員小野新一が率先して学生を弾圧していることを暴露し、校舎内でこちらをうかがっている小野に「言論弾圧を受けた父親に顔向けできるか!」とキツい弾劾を浴びせた。すかさず、横浜事件弁護士の森川金寿さんの息子の森川文人弁護士が絶妙のタイミングで紹介され発言した。「裁判証人として増田総長を出廷させる。違法をやっているのは大学当局だ」と弾劾した。
 全学連の織田陽介委員長は「法大の言うキャリアパワーで幸せになれないことがはっきりした。文連パワー、全学連パワーで勝利しよう」と呼びかけた。無期停学処分中の法大生久木野和也君は「怒りのデモをやろう。ここで勝てば全部勝てる」と発言した。
 集会の締めで斎藤君が「みんな集まってくれて私はうれしい! 今日の発言は全部よかった。デモでわれわれの正しさを訴えよう!」と叫び、正門前からデモに出発した。
 この日も大勢の公安刑事が弾圧を虎視眈々(こしたんたん)と狙っていたが付け入るすきを与えず、明るくエネルギッシュなデモが市ケ谷一帯を練り歩いた。デモコールも斎藤君が持ち前のパワーで終始リードした。靖国通り沿いの総長室前では徹底的に弾劾のシュプレヒコールをたたきつけた。道行く人が次々とビラを受け取り、不当な弾圧・処分攻撃に衝撃と怒りを表した。
 法大正門前に到着し、洞口さんが再度「呼び出しを拒否する」と決意表明して処分の脅しを一蹴(いっしゅう)した。最後に斎藤君の音頭で団結ガンバローを三唱。”不当処分粉砕”の熱気が法大前を制圧した。