2008年12月 8日

12・14国鉄闘争集会に大結集を 「派遣切り」−大リストラの嵐に年末年始「生きさせろ」の反撃へ

週刊『前進』06頁(2371号1面1)(2008/12/08)

12・14国鉄闘争集会に大結集を
 「派遣切り」−大リストラの嵐に年末年始「生きさせろ」の反撃へ

 大恐慌が激しく進行している。信用収縮、貸し渋り、貸しはがし、減産、操業停止など全世界的な恐慌の進展で、労働者階級が大量に職場から放り出されている。資本主義の命脈は尽きた。今こそ資本主義=帝国主義の息の根を止め、労働者階級の社会をつくろう。全世界の労働者階級が急速に闘いに立ち上がり始めている。本当に〈闘わなければ生きていけない革命情勢〉だ。青年労働者・学生を先頭に、一切の体制内労働運動指導部を打倒し、階級的労働運動の荒々しい発展をかちとろう。この年末年始こそ勝負の時だ。12・14国鉄闘争勝利集会に大結集しよう。

 第1章 国鉄闘争の決定的意義

 09春闘、生きさせろ!ゼネスト貫徹へ、12・14国鉄闘争勝利集会の呼びかけが、動労千葉と国労5・27臨大闘争弾圧被告団から発せられた。そして12月1日付で動労千葉に平成採の青年労働者が結集した。「自分の考えを貫き通せる組合に」と動労千葉に結集したのだ(「日刊動労千葉」6732号)。断固、この闘いに続こう。
 11・2労働者集会の地平を真に打ち固め、階級的労働運動路線の全産別、全戦線での発展をかちとる道はどこにあるか。それは、4者4団体路線を粉砕し、第2次国鉄決戦—1047名闘争の革命的復権と爆発をかちとる中にこそある。
 動労千葉の田中康宏委員長は11・2集会のアピールで、1047名解雇撤回闘争の重大な意義をとりわけ強調し、これを裏切る4者4団体路線を徹底的に批判した。今後の労働運動の路線をめぐるものすごい分岐と激突がここにある。
 日帝支配階級は、国鉄分割・民営化攻撃の核心的狙いであった国鉄労働運動絶滅の攻撃をいまだ貫徹できないでいる。その中で絶望的な体制危機に突入してしまった。20年以上にわたって闘い続けてきた1047名解雇撤回闘争が、いよいよその蓄積、真価を全面的に発揮する時が到来しているのだ。
 民営化攻撃との闘いは新自由主義との対決の基軸だ。「絶対反対」の立場をとことん貫いて闘いぬくことが勝利の道である。それを示しているのが1047名闘争だ。この闘いは、日本労働運動史上に例のない大量首切りをめぐる長期争議であり、1047名の被解雇者は「日本労働運動の宝」なのだ。
 それにもかかわらず4者4団体は、「国家権力と真正面から闘っても労働者は勝てない」という敗北の思想を振りまき、解雇撤回の要求を投げ捨て、裏切りの政治解決路線に走っている。
 この裏切りと幕引きを許すのかどうかに、労働運動全体の死活がかかっている。闘う労働者は4者4団体路線と真剣に対決し、大恐慌下の労働運動の巨大な展望をかけて、4者4団体路線を徹底弾劾し打倒しよう。
 日帝国家権力の総力をあげた労組つぶしの攻撃と対決できるのは、口先ではない本物の階級的労働運動だけだ。国鉄分割・民営化攻撃と真っ向から対決し、2波のストライキをとおして組合の団結を守り抜いたのは、動労千葉だけだった。
 今、1047名闘争を復権させるためには、動労千葉労働運動=階級的労働運動をJR内外で本当に実践していくことである。そして、それを国労内部で先駆的に実践したのが国労5・27臨大闘争弾圧の被告団だ。彼らは、腐りきった国労本部と対決し、体を張って闘争団員への統制処分と闘ったのだ。
 被告団の闘いは今、4者4団体路線に屈服する旧弁護団を解任し、裏切り者=松崎との弁論分離をかちとり、来春結審—09年内にも判決という重大情勢を迎えている。12・14集会の呼びかけが、動労千葉とこの5・27被告団によって発せられたということの中に、11・2勝利の地平と09年決戦の巨大な勝利の展望がある。
 法廷でも完黙・非転向の階級裁判を自己解放的に貫き、意気軒高と闘う7被告、そして動労千葉の呼びかけにこたえて12・14国鉄闘争勝利集会に大結集し、1047名の解雇撤回・国鉄闘争勝利の大路線をうち立てよう。

 第2章 大恐慌下の勝利の路線

 9・15リーマン破綻からわずか3カ月にも満たない中で、大恐慌は急速に深まっている。新自由主義の下で世界を超バブル経済へとたたきこんできた最末期帝国主義の経済は完全に行き詰まり、世界を一挙に恐るべき金融的・実体的な恐慌に引きずり込んでいる。
 全米経済研究所(NBER)は、米経済が07年12月から景気後退(リセッション)期に入ったと宣言した。10月の個人消費は7年ぶりの落ち込み(4カ月連続で前月比マイナス)、10月の住宅着工件数は18年ぶりの低下を示し、住宅価格も過去最大の下落率を示している。10月の貿易収支は28年ぶりの赤字で、08年度財政赤字はついに4548億㌦(約42兆7千億円)と過去最高を記録した。
 この中でGMなどビッグスリー(3大自動車メーカー)の激しい危機が進行している。GMは「来月半ばまでに資金が枯渇する」と叫び、3社は総額3兆2千億円もの緊急融資を政府に求めている。一切の犠牲を労働者階級に転嫁して生きのびようとしているのだ。
 しかしこんなもので今の帝国主義ブルジョアジーのすさまじい危機が乗り切れると思ったら大間違いだ。世界金融大恐慌の爆発は必ず労働者階級の闘いの血みどろの発展をつくりだす。労働者階級は大恐慌下で生活と権利を守り、働く職場を確保するために命がけで決起する。そしてそれは、あらゆる意味で帝国主義・資本主義の社会的制約を革命的に取り払い、社会の革命的変革への決起と一体化していく。それは渾然(こんぜん)一体となって階級闘争の白熱的爆発をつくりだしていくのである。
 11・2闘争の地平を武器にして闘う森精機の派遣労働者のストライキ決起は決定的に重要だ。それは、日帝の中枢=トヨタ資本にも大打撃を与えている。大恐慌下の一方的首切りに対して労働者はどう闘うか、団結して闘うことの威力を鮮やかに示している。この闘いに続こう。
 11・2労働者集会は、「ひとつの組織をつくろう」と日韓米の労働組合の団結でかちとられた。そこでは、全参加者が気持ちをひとつにして階級的労働運動=世界プロレタリア革命へつき進むことを確認した。そして、それを直ちに全国・全世界の自己の職場=部署で展開していくことを誓った。11・2闘争は真に偉大な、階級闘争の新たな時代を押し開いたのだ。

 第3章 道州制粉砕・橋下打倒を

 11・2労働者集会で切り開いた世界革命の展望をさらに前に進めよう。青年労働者が歴史の前面に躍り出て、危機に立つ麻生政権をぶっ飛ばそう。小沢・民主党も労働者の敵だ。動労千葉の呼びかける09年「生きさせろ!ゼネスト」へ立とう。
 闘いの焦点は道州制との対決であり、大阪府知事・橋下打倒の決戦である。道州制は、日帝支配階級の唯一の延命策として打ち出された。自治体を解体し、地域を大資本が丸ごと簒奪(さんだつ)し、利潤追求のために食い物にしようとしている。
 道州制は自治労・日教組など労働組合を解体し、すべての労働者に一層の非正規化、労働強化を強いる攻撃だ。今こそ労働者がひとつになって団結し、「道州制粉砕・民営化絶対反対・橋下打倒」のストライキに全国で立とう。
 世界は革命情勢だ。法大・増田総長体制を打倒し、9学生奪還の大勝利に続き、残る獄中10学生の即時奪還を絶対にかちとろう。1億円保釈金カンパ、年末一時金カンパ闘争に総力で決起しよう。
 三里塚反対同盟が呼びかける12・13現地集会に大結集し、勝利の偉大な09年へ進撃しよう。
 すべての労働者・学生は革共同に結集し、最末期帝国主義の打倒、世界革命の勝利にむけてともに闘おう。