2008年12月 1日

法大・増田総長打倒し19人の即時奪還を 1億円保釈金カンパを マル学同中核派法政大学支部

週刊『前進』08頁(2370号5面1)(2008/12/01)

法大・増田総長打倒し19人の即時奪還を
 新自由主義大学は破綻した! 全力で1億円保釈金カンパを
 マル学同中核派法政大学支部

 すべての同志のみなさん、読者のみなさん、支持者のみなさん! この12月、獄中同志19人を奪還する闘いにいよいよ突入しました! 11・2労働者集会を頂点とする08年決戦でかちとったすべての力を結集して、裁判所を大包囲し、1億円の保釈金カンパを集めきろう! 獄中同志19人の年内奪還を絶対にかちとろう! 

 第1章 法大当局、国家権力を追いつめる階級裁判に

 法大裁判は、法大キャンパスの闘いと一体的に前進し、東京地裁を揺るがす一大階級裁判として闘われている。数十人の廷吏や警備員の包囲する警備法廷裁判、東京拘置所職員による重戒護態勢の中、19人の被告は退廷も辞さず裁判長と対決し闘っている。19人の被告が獄壁をのりこえて団結し、弁護団や傍聴の仲間と一体となって裁判所・検察を追いつめ、圧倒している。回を追うごとに、被告団は裁判の主導権を奪い返している。裁いているのは裁判所ではなく被告団の方だ。
 法大裁判は、「監獄大学」としての法大の実態を満天下に暴きながら闘われている。弾圧部隊=ジャージ部隊の正体も「警備員」、要するに「偽装職員」であったことが判明した。学生支配のために、60個以上の監視カメラで武装し、警察と結託する当局の実態を暴ききった。
 被告団の闘いは検察側立証の破綻を強制している。5・29法大裁判では、検察が証拠申請していた証人2人を撤回、写真報告書などの調書も取り下げた。検察はグラグラである。大量弾圧、政治弾圧であるがゆえに、ボロがどんどん出て、裁判などもはや成り立たないところにまで追い込んでいるのである。「証拠隠滅の恐れ」などという理由で、19人を半年以上、いや一日、この一瞬たりとて勾留する根拠など何ひとつないのだ。検察は、証拠の訂正、差し替えなどで事件を捏造(ねつぞう)し、ひたすら長期勾留のための裁判をやっているのである。
 19人を釈放せよ! 法大裁判はもはや裁判の体をなしていない。そもそも「革命」を裁判では裁けないのだ。だから権力は刑事事件を捏造する。検察による弾圧は全部破産している。検察側立証を中止し、今すぐ公訴を棄却し、即刻19人を釈放せよ! 裁判所、検察庁を包囲し、法廷を制圧し、19人の「保釈」を声を大にして訴え、即時奪還をかちとろう!

 第2章 弾圧を糧に不屈に成長する獄中の革命家たち

 獄中の19人は革命運動にとってかけがえない同志たちだ。東京拘置所の中で、未来の革命的共産主義運動を担う若い同志が日一日と革命の指導部へと成長している。
 19人の意見陳述集は、あふれる個性と革命への情熱のつまった偉大なものだ。意見陳述集は多くの労働者の心をとらえ、獲得している。四つの裁判では、被告が毎回毎回怒りの意見陳述をたたきつけ、裁判長の支配する法廷を「革命の演壇」へと転化している。
 獄中の19人は『資本論』をはじめとするマルクスやレーニンの文献をむさぼり読み、マルクス主義者として自己を鍛え上げている。とりわけ、中野洋前動労千葉委員長の『新版 甦る労働運動』、萩原進反対同盟事務局次長の『農地収奪を阻む』を刊行後真っ先に学習し、闘う武器としてわがものとしている。獄外には文献の書評、感想文が多く寄せられている。まさに、東京拘置所は「小菅キャンパス」であり、文字どおり「革命の学校」だ。
 東京拘置所の弾圧も激しい。アーリーン・イノウエさんの差し入れたTシャツを着たという理由だけで、さらには法廷で傍聴人と握手をしたことが「不正連絡」だと強弁して、2人の学生に「懲罰」攻撃をかけてきた。そして拘置所当局はついにTシャツを全員から強奪、この暴挙を弾劾して拒否した同志も「懲罰」にした。裁判自身が大破綻するなかで、獄中同志に言語道断の制裁を科しているのだ。
 しかしこうした懲罰や制裁にもまったくひるむことなく、逆に19人の団結を拡大し、弾圧をも獄中闘争の糧にして闘っている。この19人だからこそ、検察官と裁判長は、保釈することにものすごく恐怖しているのだ。
 法大当局よ! 検察、裁判所よ! お前らのもくろみは、とっくの昔に崩壊しているのだ! 無駄なあがきはやめ、19人を釈放しろ!

 第3章 12・4対総長室デモで仲間を取り戻すぞ!

 今こそ獄中19人を奪還しよう! 19人の即時奪還に向けて、キャンパス、裁判所を揺り動かす獄外の闘いが決定的だ。12・4法大デモは、増田総長打倒を掲げ、処分を粉砕し、獄中同志を奪還する闘いだ。検察側立証はもはや破産した。12・4で増田総長を追及し、即刻起訴状を取り下げさせ、19人を奪還しよう!
 ついに大学が倒産する時代に突入した。金融大恐慌が爆発するなか、駒沢大学が154億円、続いて立正大学も148億円の損失を出して経営破綻した! 年間120万円もの学費を学生からむしり取り、その金を担保にして証券化商品を買いあさり、利益に群がろうとする新自由主義大学の路線が破綻したのだ。
 倒産の危機に立つ大学は、延命のために必死にあがいている。法政大学では「奨学金を返すという誓約書を書け」という放送が毎時間流されはじめた。麻生政権の「9カ月以上の延滞に対しては支払い督促申し立てなどの法的措置をとる」というサラ金政策を率先して行っている。
 学生を借金漬けにしなければもたない大学などつぶれてしまえ! そもそも年間120万円の学費など労働者が払えるか! たとえ年間法外な学費を払って卒業しても、金融大恐慌のなかで学生の就職内定がバンバン取り消されている。道州制の導入で、警察と消防以外の公務員は200万人規模で首を切られる。弁護士だってワーキングプアを強いられる時代だ。
 ついに、清成総長以来掲げていた「自立型人材」「キャリアパワー」を大学のスローガンに掲げた法大当局の路線は、金融大恐慌と資本主義体制の崩壊のなかで完全に吹き飛んだ。授業や単位、資格といったものは、一片の価値もなくなろうとしている。すべて大学の「貧困ビジネス」だった。
 破産しきった法大当局は、闘う学生への年内処分強行方針に、どこまでもしがみついている。何が処分だ! そもそも演説やビラまきが規則違反だというが、2年間で88人の学生を逮捕させる大学、ジャージ部隊を「嘱託職員」と偽って投入し暴行させる大学、ジャージ部隊の正体が暴露されても平然として恥じず、職員を動員してビラまき弾圧、ストーカー、ジャージ部隊以上の弾圧をやる大学に、学生を処分する資格も力もないのだ。法大当局こそ処分されるべきなのだ。増田総長こそ、法廷に引きずり出して処断されるべきなのだ。
 もはや腐りきった監獄大学には、一分一秒も我慢ができない。大学を止め、社会を止めることなしにわれわれは生きることができない。法大当局の言う「キャリアパワー」ではなく、「一人の仲間も見捨てない」と労働者学生の団結にかけきって闘うことこそが学生の生きる道だ。
 大学の破綻と時を同じくして、「全世界学生ゼネスト」とも言うべき学生の闘いが全世界で始まった! 学生の闘うスローガンには「教育の民営化反対」「教育の新自由主義化反対」が共通して掲げられている。「資本論を読もう!」と、マルクス主義の復権が叫ばれている。まさに学生も「生きさせろ!」だ。
 12・4総長室デモは、この世界の闘いとひとつの闘いだ。法大決戦は、金融大恐慌にプロレタリア革命をたたきつける世界最先端の闘いだ。12・4を突破口に09年学生ゼネストへと攻め上ろう!

 第4章 19人即時奪還かちとり09年法大決戦の爆発へ

 19人の即時奪還の勝利をかちとり、09年法大決戦を爆発させよう!
 法大決戦は、2年間でのべ88人の逮捕者、22人の起訴者を出しながら、法大当局・資本と絶対非和解的に対決し、団結のみに依拠して闘ってきた「21世紀型学生運動」である。労働者階級の先頭で、最も激しく資本と衝突してきた闘いだ。この法大決戦の爆発の中に日本階級闘争の未来がある。獄中で闘う19人の学生は、09年の日本階級闘争にとって必須不可欠の指導部なのだ。
 12月、法大決戦の勝利的地平に立ち、裁判所を包囲して、裁かれるべきは裁判官・検察官、そして総長・増田寿男であることをつきつけ、団結の力で同志たちの奪還をもぎりとろう! 東京地裁を揺るがし、力関係をひっくり返し、全員の保釈をかちとろう!
 いよいよ本格的な保釈金闘争に突入しよう! 富山大で「建造物侵入」で、逮捕・起訴された武藤淳範君の保釈金は400万円。不当に高額な保釈金を要求する裁判所に負けるわけにはいかない。20人全員の保釈をかちとるためには、合計で8000万円、裁判闘争費用、獄中闘争費用を合わせて1億円を年内に集めきる闘いが大決戦となっている。
 すべての皆さん! ぜひとも力を合わせて19人全員の保釈・奪還をかちとろう!