2008年12月 1日

“橋下ぶっとばせ” 11・21大阪ワーカーズアクション 200人が府庁包囲のデモ

週刊『前進』08頁(2370号4面1)(2008/12/01)

“橋下ぶっとばせ” 11・21大阪
 ワーカーズアクション
 200人が府庁包囲のデモ
 道州制=首切り粉砕へ闘う熱気

 11月21日、ワーカーズアクション・カンサイが主催する「ぶっとばせ!橋下 府庁前行動Part1」が200人の結集で闘われた。午後6時30分、府庁本館の目の前にある大阪城公園に関西各地から続々と労働者・学生が結集した。
 集会の基調報告を行った豊中市職の労働者は「今日は労働者の団結だけにかけきって、麻生とか橋下とか資本家階級を全員引きずり下ろして、私たちが社会を回していくことを宣言する集会です。労働者の敵であり資本家の手先の橋下が進める道州制とは、公務員労働者全員の首を切って、労働運動をつぶす攻撃です。でもこんな橋下の計画は絶対にぶっとばせます。世界恐慌に対して革命をたたきつける労働運動、つまり11・2労働者集会で示した動労千葉労働運動のように闘えば、この国家あげての攻撃をぶっとばすことができます。今日はその第一歩。橋下を倒すまで、何度でもやりましょう」と意気高く訴えた。
 続いて発言した大阪府職の労働者は「労働者から搾取し労働者を殺していく資本主義社会を一日も早く終わらせましょう。橋下がやっていることは『資本主義を続けるために労働者はガマンせよ』ということです。橋下と労働者は一生、平行線。グラグラになっている橋下を打倒してこの社会を変えましょう」と元気いっぱいに発言した。
 また大阪市の教育労働者も「橋下の『教育非常事態宣言』は、教育を民営化して労働者を全員解雇し、国家のために働く者だけを再雇用しようという攻撃だ。橋下よ、処分するならしてみろ! 私たちは職場から橋下打倒の闘いを組織していく」と怒りをたたきつけた。
 民間の青年労働者は、「今の大阪府の財政赤字をつくったのは今までの知事と財界じゃないか。犠牲だけを労働者に押し付ける資本主義は終わっています。もうこれは革命しかありません。11月2日の労働者総決起集会で分かったことは労働者は業種や雇用形態、地域や国が違っても置かれている状態は同じだということです。公務員も民間も、正規職も非正規職も関係ありません。労働者は一つなんです。万国の労働者と団結して闘えば、本当に世の中変えられるんだと見せ付けてやりましょう」と訴えた。
 派遣先の森精機奈良工場でストライキで闘った関西合同労組大阪東部支部・技能育成センター分会の労働者は、「資本に対して第2波、第3波のストライキで最後まで闘い抜きます」「今、全国で何千人と首切りされた人たちが、何とか立ち上がってほしいという願いでさらにストライキに立ち上がります」「おれたちは血の通った人間だ。雇用契約を破って平然と居直る技能を許さず、森精機と技能育成センターを串刺しにする闘いをやります。新自由主義の突破口としてある労働者派遣法の粉砕をこの闘いから始めます。全国の非正規労働者の反乱は必ず起きると確信しています」と訴えた。
 さらに、部落解放同盟全国連西郡支部、泉州住民の会、全学連、国鉄1047名解雇撤回を闘う国労組合員らが、次々と橋下の道州制攻撃への怒りを目の前にある府庁にたたきつけた。最後に大阪市職の青年労働者が団結ガンバローの音頭をとり、集会の熱気も冷めやらぬ中で府庁を包囲するデモ行進を行った。
 参加者全員が「橋下倒せ」「解雇撤回」のプラカードをもち、道幅いっぱいに広がってデモ行進。府庁の建物の窓という窓からは、残業を強いられている府職の労働者がデモ隊を注視していた。また、沿道の学生らがともにこぶしを突き上げてシュプレヒコールを行い、デモ隊に合流してきた。
 橋下打倒の闘いがついにその足元から始まった。これは橋下と資本主義社会を丸ごとひっくり返す歴史的闘いの出発点だ。