12・14国鉄闘争勝利集会へ 5・2弾圧粉砕 1047名解雇撤回を
12・14国鉄闘争勝利集会へ
国労5・27臨大闘争弾圧粉砕 1047名解雇撤回貫徹を
原則貫く7被告とともに闘おう
国労5・27臨大闘争弾圧被告団と動労千葉は、「1047名の解雇撤回、国労5・27臨大闘争弾圧粉砕、生きさせろ!09春闘ゼネストへ 12・14国鉄闘争勝利集会」を呼びかけている(要項1面)。11・2労働者集会は、世界金融大恐慌のただ中で、資本主義を打ち倒す労働者階級の国際的団結とその隊列を鮮明に登場させる歴史的闘いになった。その偉大な地平を引き継ぎ、国鉄1047名解雇撤回闘争の勝利の路線を打ち固めるのが12・14集会だ。
第1章 体制内労働運動との決別と世界革命宣言した11・2集会
資本主義の命脈はもう尽きている。80年代以来、全世界に吹き荒れた新自由主義の攻撃は、労働者階級を貧困に突き落とす一方で、資本主義自身にも制御できない金融投機を生み出した。その破産とともに、資本主義は奈落の底にたたき込まれている。
労働者に一切の犠牲を押しつけてこの危機をのりきろうとする資本主義など、打倒する以外にない。11・2労働者集会は、日米韓の5700人の労働者が、国際的な団結のもと、世界革命に向けて突き進むことを公然と宣言する場になった。
資本主義を延命させる方策など、もはや何ひとつない。にもかかわらず資本主義体制が維持されているのは、ひとえに体制内労働運動が労働者階級の決起を抑えつけているからだ。
国鉄1047名解雇撤回闘争をめぐる4者・4団体との攻防は、階級的労働運動か体制内労働運動かをめぐる分岐と激突の最先端に位置している。国鉄を先頭に全産別の闘う労働者はこの秋、4者・4団体路線と徹底的に対決する中で11・2へと上り詰めていった。その激烈な攻防こそ、体制内労働運動を打倒して、動労千葉派が労働運動の主流派にのし上がることができるという強固な確信を打ち固めてきたのである。
体制内労働運動との対決は、全世界の労働者にとって普遍的な課題になっている。米大統領選挙でのオバマの勝利は、米帝ブルジョアジーが労働運動を体制内に抑え込み鎮圧することの一点にかけて資本主義を延命させる道を選択したことを示している。いわばそれは、4者・4団体路線のような労働運動内部の裏切りと転向を、国家が総力で援護する体制が形づくられたということだ。
ILWU(国際港湾倉庫労組)ローカル10や韓国民主労総ソウル地域本部もまた、日本における動労千葉派とまったく同じように、労働運動の中に巣くう体制内派との全面的な対決を貫いている。だからこそ彼らは、動労千葉とともに世界革命を実現する労働者革命党の必要性を、渾身(こんしん)の叫びとして、11・2集会で真っ向から提起したのである。
11・2に結集した日本の闘う労働者が、これと真正面から呼応することができたのは、国鉄分割・民営化以来二十数年、民営化攻撃と根底的に対決してきた動労千葉の闘いがあり、これを軸とした闘う労働者の団結が形づくられているからだ。そして、その動労千葉の実践の上に、全産別の闘う労働者が、この08年、国鉄1047名闘争をめぐる4者・4団体路線との攻防を、一切の退路を断って闘いぬいてきたからなのである。
第2章 旧弁護団解任が押し開いた4者4団体との激烈な攻防
4者・4団体路線との非和解的対決は、今年2月の国労5・27臨大闘争弾圧7被告による旧弁護団解任という身を切るような決断によって先駆的に開始された。それは、一切の体制内的なものと決別するという、被告団の主体的な決起だった。被告団は、旧弁護団解任と松崎被告との弁論分離を闘いとることをとおして、動労千葉と並ぶ第2次国鉄決戦の主体へと躍り出たのだ。
この決断を最深の根拠に、国鉄を始め全産別の闘う労働者が、解雇撤回の原則を投げ捨て民営化を容認して敵階級の軍門に下った4者・4団体と、全力で対決できたのだ。11・2は、こうした闘いを基盤として闘いとられたからこそ、世界金融大恐慌の時代に通用する階級的労働運動の復権に向けて、突撃路を切り開くものとなったのである。
7被告による旧弁護団解任と弁論分離の正義性は今日ますます明らかになっている。今や松崎被告は次のように公言し、4者・4団体を賛美してはばからない。「(支配階級は)4者4団体に亀裂を持ち込み、国労本部を離脱・屈服させ、分裂させ、国鉄闘争を破壊することを狙っているのです。このような動向を許すことはできません」
松崎被告を擁護する旧弁護団もまた、7被告が法廷において検察官・裁判官の質問に一切答えないという完全黙秘の方針をとっていることを「事実上の裁判放棄」と誹謗(ひぼう)・中傷しつつ、7被告と松崎被告との弁論併合を執拗(しつよう)に要求し続けている。
5・27臨大闘争弾圧は、闘争団への統制処分に反対し、国労臨時大会でビラまき・説得活動に立った国労組合員が、国労本部によって公安警察に売り渡された弾圧だ。だから、国労本部を打倒し、国労を階級的原則に立つ労働組合へとつくりかえることこそ、5・27臨大闘争弾圧粉砕の闘いの核心的な課題をなしている。
ところが松崎被告と旧弁護団は、国労本部を団結すべき相手と見なし、動労千葉を排除する4者・4団体に公然とくみして、5・27弾圧粉砕の闘いを根本からねじ曲げたのだ。
彼らが今も声高に、7被告と松崎被告との弁論併合を唱えているのは、まさに4者・4団体路線のもとに7被告を屈従させ、7被告に権力への転向を強要する許し難い策動だ。7被告による旧弁護団解任と松崎被告との弁論分離が正しかったことは、この一点を見るだけでも明白だ。
第3章 1047名闘争の魂守った被告団の完黙・非転向の闘い
5・27臨大闘争弾圧被告団は、弾圧粉砕の闘いを、国労を動労千葉と並ぶ階級的労働組合につくりかえるためのものと位置付け、確信も固く生き生きと裁判闘争を闘いぬいている。1年3カ月に及ぶ長期勾留を完全黙秘・非転向で闘いぬいた被告団は、その不屈の闘いによって1047名解雇撤回闘争の魂を核心において守りぬいたのである。それによって被告団は、1047名闘争勝利の不抜の砦を形成した。
ところが旧弁護団は、被告たちの5・27決起を「闘争団支援」としか位置付けず、被告たちの主体的決起であったことを否定して、在京闘争団一部幹部のもとに被告たちを屈従させようとした。
その在京闘争団一部幹部は、階級的労働運動を鎮圧するためには、警察権力とも手を組むという恥ずべき姿をさらけ出した。4者・4団体が主催した10・24集会には、闘う労働者を排除するために警察機動隊が導入された。彼らはまた、10・26団結祭で動労千葉派の排除に躍起となった。まさに彼らは、国家権力・資本の手先へと、あからさまな転落を遂げたのだ。
4者・4団体は、労働者の団結と闘いにこそ、すべての困難を突破する力があることをけっして認めず、労働者の持つ力を根底から否定している。だから彼らは、政府や政権与党に依存する「政治解決」にのめり込む以外にないのだ。だが、現実はその破産を容赦なく突きつけている。総選挙での民主党の勝利に期待し、それによって「不採用問題の解決」が一挙に進むかのように唱えてきた4者・4団体は、解散・総選挙の決断もできない麻生政権と相並んで、ぶざまな姿をさらけ出している。
こんな4者・4団体路線のもとに、二十数年にわたり解雇撤回闘争を闘ってきた闘争団を始め、現場の国労組合員がいつまでも組み伏せられているはずがない。4者・4団体路線との攻防は始まったばかりだが、これに決着をつけ、圧倒的多数の闘争団員と現場の国労組合員を、階級的原則のもとに獲得できる展望は圧倒的に存在する。
今まさに世界金融大恐慌のただ中で、全世界の労働者は「資本主義を打倒せよ」と闘いに立ち上がっている。日本資本主義の根幹をなしてきた自動車産業が大不況に陥る中で、真っ先に首切りの対象とされた派遣労働者の荒々しいストライキ決起も始まっている。
国鉄1047名闘争が解雇撤回の原則を真っ向から貫くならば、それはこうした労働者の闘いを牽引(けんいん)し、その中で歴史的勝利を手にすることは絶対にできる。100万ともいわれる国鉄闘争支援陣形が、今日まで国鉄闘争を支えてきたのも、そのためであったと言って過言でない。
それに背を向け、敵階級の絶望的延命策としてある民営化と非正規雇用化の先兵と化したのが4者・4団体路線だ。12・14集会は、これと真っ向から対決して、国鉄闘争を基軸に全労働者の勝利を切り開く闘いだ。
第1節 動労千葉と共に職場から闘おう
動労千葉と5・27臨大闘争弾圧被告団が、ともに国鉄闘争勝利に向けて集会を呼びかけたのは、決定的な意味を持つ。
分割・民営化以来の国鉄闘争の継続に追いつめられ、破産をあらわにしているのはJR資本の側だ。安全問題、要員問題、労務支配のすべてにおいて、JR体制は破綻している。この矛盾を突いて勝利を切り開いてきたのが動労千葉だ。JR体制の矛盾を背負わされた「平成採」の青年労働者の怒りの反乱も始まっている。職場生産点で資本と対決すれば、労働者は勝利できる。
1047名解雇撤回闘争勝利の展望もそこにある。12・14集会に結集し、5・27臨大闘争弾圧粉砕・国鉄闘争勝利に向かって前進しよう。