2008年11月24日

スト中止に強い怒り 都労連08賃金闘争 8%削減弾劾

週刊『前進』06頁(2369号3面3)(2008/11/24)

スト中止に強い怒り
 都労連08賃金闘争
 現業賃金8%削減 弾劾

 都労連は18日1時間ストライキを中止し、当局の提案を受け入れ08賃金闘争を収拾した。ストで闘わないのは組合員と労働者階級への裏切りだ。
 業務職給料表(現業賃金)の8%引き下げ(交通局現業職員を除く。2010年4月実施)、賃金カーブのさらなるフラット化、主任教諭の新設とそれに伴う新給料表の導入、小中高統一給料表の導入。現業賃金削減が当初提案の15%から8%に緩和されただけだ。8%だったらいいのか!
否だ。食っていけない。白紙撤回あるのみだ。これを許したら次は分限免職、生首が飛ぶ丸ごと民営化、都労連の団結の最後的解体だ。スト貫徹が唯一の方針なのだ。
 現場は怒りであふれている。スト以外にありえない。ストを打てば勝てる情勢だ。にもかかわらず都労連執行部はストを中止したのだ。
 「ストを倒して妥結」の報を聞いた保育園の非正規職員は「正規職ががんばらなかったら、すぐ自分たちのところに攻撃が降りかかる。なんだと思っているんだ」と怒りをあらわにした。
 現場は本部執行部への怒りで充満している。
 都労連執行部は「労使協議を尽くして自主解決を図る」ことに汲々(きゅうきゅう)とし、今回も都との「信頼関係」の維持と引き替えに大幅賃下げ提案をのんだ。これは、恐慌下では他の労働者への破壊的な賃下げ・首切り、民営化・外注化につながる。このままでは都労連の際限のない屈服と後退、連合化だ。国鉄1047名闘争の解雇撤回要求を投げ捨てた4者・4団体と同じだ。こんな腐った執行部は直ちに引きずり降ろそう!
 最末期帝国主義の新自由主義政策が破産し、世界金融大恐慌が起きている。資本主義は終わりだ。世界中の労働者が賃下げ・首切り攻撃に「生きさせろ!」とストで反撃している。11・2労働者集会5700人結集は世界大恐慌を世界革命に転化するプロレタリアートの国際的陣形が登場したことを表している。この世界革命情勢下で日帝の首都機能を握る都労連5万3000組合員がストに決起することは決定的だ。
 中野洋・動労千葉前委員長は「なぜ資本家階級の支配が成り立ってきたのか。労働者の階級的利害を貫くものが主流派にならなければ労働者の勝利はないのだ。労働組合を甦(よみがえ)らせること、この一点に労働者階級の未来がかかっている」と言っている(『新版 甦る労働組合』)。体制内思想に侵され、当局に屈服し妥協に走る労組幹部をぶっ飛ばそう。
 絶対反対を貫き団結の強化を総括軸とする階級的労働運動へと都労連を現場の力でつくり変えよう。09春闘生きさせろゼネスト——ここに都労連の展望がある。