2008年11月24日

青年先頭に“生きさせろ!ゼネスト”へ 闘う労働組合よみがえらせ民営化・道州制・改憲粉砕を 獄中学生同志を直ちに奪還しよう 動労千葉への不当捜索 弾劾する 動労千葉の声明=

週刊『前進』06頁(2369号1面1)(2008/11/24)

青年先頭に“生きさせろ!ゼネスト”へ
 闘う労働組合よみがえらせ民営化・道州制・改憲粉砕を
 獄中学生同志を直ちに奪還しよう
 動労千葉への不当捜索 弾劾する 動労千葉の声明=4面

 世界金融大恐慌は、実体経済全般に波及し激化している。これから米・日・EUを始めとする世界の帝国主義は奈落の底へどんどん転落していく。いよいよプロレタリア世界革命が求められる情勢だ。絶望的危機にあえぐ帝国主義は、労働者階級への攻撃を強めている。米大統領選で勝利したオバマは、アメリカ革命の現実性に対する予防反革命として登場した。ブルジョアジーの救済のためにプロレタリアートの闘いを必死に抑えつけようとしている。日本の階級情勢も大激動に突入した。とりわけ田母神前空幕長の論文と国会での発言は超重大である。自衛隊内部からの組織的な「反革命クーデター」だ。その矛先は労働者階級に向けられている。全力で対決し、階級的労働運動の白熱的実践に一切をかけて闘おう。

 第1章 11・2のかつてない地平

 この激しい階級情勢だからこそ、11・2労働者集会の大成功は決定的に重要である。11・2集会は、これまでとは次元を画するかつてない勝利と成果を実現した。革共同創成以来50年、われわれは全国の闘う労働者とともに、革命的共産主義運動の最高の地平をついに手にしたのだ。
 総括の第一の核心点は、世界金融大恐慌という歴史的情勢に対して、「資本主義はおしまいだ」「労働者に権力をよこせ」という時代認識で立ち向かう、労働者階級の国際的な団結を推し進めたことである。階級的労働運動の白熱的な展開をもって、日本と世界の労働者階級に世界革命を鮮明に提起したのだ。
 世界金融大恐慌に対置すべき回答は、プロレタリア世界革命以外にない。労働者階級には、没落する資本主義・帝国主義と闘いぬいて勝利する圧倒的な展望が開かれているのだ。
 民主労総ソウル地域本部のイジェヨン本部長はこう語った。「全世界の労働者よ、団結せよ。資本主義に対して闘おう」「労働者の世の中をつくるために、われわれ労働者はひとつに固まらなければなりません」「改良主義を克服し、資本主義の生産様式を打破し、社会主義へと進む変革的労働運動で自らを革新しよう」「全世界の労働者が労働者階級の国際連合をつくり、社会主義的変革運動へ」
 ILWU(国際港湾倉庫労組)ローカル10執行委員のジャック・ヘイマン氏はこう発言した。「帝国主義戦争に反対し、私たち自身の利益のために闘う労働者階級の党、私たち自身の党を必要としている」「民営化、非正規職化、規制緩和、自由貿易協定、移民労働者の権利はく奪、労組破壊、失業、インフレそして帝国主義戦争に対する闘い——これらすべての闘いは、国際主義的労働者、革命的な労働者の党によって組織されるのです」
 社会主義革命と国際的階級的団結、国際的な労働者階級のひとつの組織、労働者革命党の呼びかけが真正面から発せられたのだ。これは、本当にすごいことだ。
 5700人の結集は、このような時代認識と路線による革命的国際的な団結だ。資本と非和解的に対決し職場生産点から決起した5700人の動労千葉派が、世界金融大恐慌情勢と対決してここに登場したのだ。
 世界大恐慌そのものが資本主義・帝国主義の大崩壊として爆発する。これを革命の勝利に転化することが、国際労働者階級の課題として提起されている。1930年代のアメリカと世界(日本も)がそうであったように、大恐慌下、労働者階級は生きるための闘いに猛然と立ち上がる。階級闘争は巨大なスケールで内乱化し革命化していく。労働者階級が全権力を握り、資本主義の全世界的な転覆の上に、まったく新たな、真の人間的共同性にもとづく社会(共産主義社会)を地球的規模で打ち立てる——今こそ、このプロレタリア世界革命を、断固としてかちとる時である。

 第2章 体制内勢力と対決貫く

 11・2闘争の第二の核心点は、国家権力と資本、「4者4団体」派や塩川一派など11・2集会の破壊を策した反動勢力と真正面から対決して勝利したことだ。とくに「4者4団体」派の10・24国鉄闘争幕引き集会か、それとも11・2集会かという、労働運動の死活をかけた党派的=路線的分岐を積極的にやり抜いて、階級的労働運動を力強く推し進めた。
 世界大恐慌が日に日に激化していく中で、この分岐と激突が進行した。国鉄1047名闘争は、最末期帝国主義の新自由主義攻撃の柱である民営化・労組破壊攻撃との最前線の闘いだ。解雇撤回を投げ捨てるのか、解雇撤回を貫くのかをめぐる対立と分岐は、大恐慌で崩壊のふちに立つ資本主義を救済するのか、それとも打倒するのかをめぐる対立と分岐でもある。
 動労千葉の田中康宏委員長は11・2集会で、日本労働運動の命運をかけて国鉄1047名解雇撤回闘争を訴えた。ここに日本と世界の労働運動の未来を決める重大問題があるからだ。
 そして全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の高英男副委員長は、この11月集会の3労組共闘が「1047名の解雇を許してはならないという国鉄闘争として開始された」と述べ、1047名解雇撤回闘争を「集会参加者一人ひとりの課題として、各地の地域・職場で闘争を組織しよう」と訴えた。
 ジャック・ヘイマンさんも、「階級協調派のイデオロギーが世界中で労働運動を支配している」ことに対して、「労働運動内の国際階級闘争派の存在が差し迫った要求となっている」と訴えた。
 国鉄闘争は、労働組合と労働運動の現在と未来をかけた決戦だ。階級戦争そのものだ。だからこそ、広範な支援陣形が形成され、長きにわたって不屈非妥協で闘われてきた。勝利の展望は、今こそ開かれてきている。これが動労千葉派の、そして3労組共闘の情勢認識と確信だ。
 ところが、「4者4団体」路線派は、国鉄分割・民営化から21年間、ここまで激しく敵を追いつめてきたのに、「敵陣営は揺るぎなく、盤石だ。わが方はもう持たない」とか、「解雇撤回は玉砕主義だ」などと言って敗北主義を振りまき、団結を破壊し、階級性を曇らせ、闘いから逃亡しようとしているのだ。こんなことが許されるはずがないではないか!
 裏切りの「4者4団体」路線との闘いは、これからますます重要だ。世界大恐慌下の労働運動がどこに行くのかが、ここにかかっているからだ。徹底的に対決して、「4者4団体」路線を打倒し、4大(6大)産別−全労働者の闘いの陣形を強固につくりあげていこう。
 11・2集会では、”1047名を絶対に裏切らない。とことん闘う”と誓った5700人が日比谷野音に結集した。これは昨年とは決定的に違っている。あいまいなものは一切吹き飛んだ。吹き飛ばした。そして、この党派闘争と反動との闘いにかちぬき、鍛えられた青年労働者と学生が、2000万青年労働者の怒りと結合して、みずみずしく登場したのだ。

 第3章 第2、第3の動労千葉

 11・2闘争の第三の核心点は、08年から09年へ、階級的労働運動を白熱的に実践していく出発点を築いたことだ。11・2闘争は、第2、第3の動労千葉をつくり出す可能性を圧倒的に示した。革命的労働組合をつくりだし、職場拠点、組合権力を強化・拡大し、地域を階級的労働運動で制圧するのだ。この飛躍と実践を、5700人が断固として決意した。ここに1万人結集の決定的なカギもある。
 中野洋動労千葉前委員長の『新版 甦(よみがえ)る労働組合』が出版され、11・2集会を組織する大きな力になった。このタイトルどおりに闘う労働組合を甦らせる闘いが、11・2に向かう過程で音を立てて始まった。この本には、生きたマルクス主義の実践がぎっしりつまっている。
 09春闘の「生きさせろ!ゼネスト」へ、職場生産点での実践を、11・2闘争の地平でやり抜こう。第2次国鉄決戦を先頭とする6大産別決戦を資本・権力と非和解的に対決して貫き、体制内派・階級協調派との党派闘争を激しくやりぬこう。道州制は自治労、日教組など労働運動解体の大攻撃だ。200万人首切りを狙う道州制と民営化攻撃を粉砕し、その先兵=橋下大阪府知事を打倒しよう。
 マルクス主義青年労働者同盟1000人とマルクス主義学生同盟1000人の建設を全力で推進しよう。11・2闘争の高揚は、青年労働者・学生が巨大な規模で決起を開始したことを端的に示した。『甦る労働組合』の学習会を組織し、職場細胞を建設しよう。労働学校をさらに充実させ、全国各地に広げていこう。
 そして、第2次国鉄決戦を先頭に6大産別の闘いを前進させ、とりわけ12・14国鉄集会の成功をかちとることである。4者4団体路線を許したら、全産別全職場が反動的に一変するのだ。怒りを燃やして4者4団体路線弾劾の闘いを全戦線で展開し、11月潮流への獲得戦を猛然と推進しよう。
 獄中同志奪還の保釈金1億円カンパ、冬期一時金カンパ闘争を、「生きさせろ!ゼネスト」に向かう階級決戦の一環として闘いとろう。カンパ闘争は、闘いのすそ野を圧倒的に拡大する価値創造的な闘いであり、組織建設的な闘いだ。
 富山大学の武藤淳範君と11・2デモ弾圧の全逓労働者の奪還に続いて、19人の学生同志を直ちに奪還しよう。高額保釈金攻撃を打ち砕こう。
 獄中34年の星野文昭同志が、世界大恐慌の革命への転化を徳島刑務所から激しく訴えている。「星野文昭さんを自由に!11・29全国集会」を圧倒的な結集で成功させよう。