2008年11月 3日

日誌 2008年 10月22日〜28日 最高裁長官に裁判員制度推進派

週刊『前進』08頁(2366号6面5)(2008/11/03)

日誌 2008年 10月22日〜28日
 米軍がシリアに越境攻撃/最高裁長官に裁判員制度推進派

●海自訓練死の中間報告 広島県江田島市の海上自衛隊第1術科学校で9月、特殊部隊「特別警備隊」の養成課程を辞めることになった3等海曹(25)が15人相手の徒手格闘訓練中に頭を打ち、死亡した問題で、参加した生徒が「(3曹が)やらないと言える雰囲気ではなかった」と話していることが、防衛省が公表した海自呉地方総監部の事故調査委員会の中間報告で明らかになった。(22日)
●駐留米兵の公務外犯罪の裁判権放棄の密約文書 日本に駐留する米兵らの公務外の犯罪について、日米間の協定では裁判権を日本に認めたにもかかわらず、実際には「日本側は重要事件以外の裁判権を放棄する」との「密約」が交わされていたことを示す文書が見つかった。文書は米国立公文書館に保管されていた。(23日)
●米軍軽飛行機が墜落 沖縄県名護市で小学校から約300㍍離れたサトウキビ畑に、米軍嘉手納基地所属の空軍兵4人が乗った軽飛行機が墜落、炎上した。同機は在沖米兵らの嘉手納エアロクラブの所属。名護署は、日米地位協定に基づき米軍の同意が必要な事故機の差し押さえを求めたが、米軍は拒否。また当初、嘉手納基地報道部は「乗員は奄美空港で燃料補給の後、同基地に戻るところだった」と発表したが、後日「給油しなかった」と説明。(24日)
●ASEM開会 アジアと欧州の43カ国首脳らが参加した第7回アジア欧州会議(ASEM)が北京で始まった。議長国の中国は金融危機への対応を最重要課題に据えた特別声明をまとめた。麻生首相も参加した。(24日)
●麻生が訪中、日中首脳会談 麻生首相は、北京で中国の胡錦涛国家主席、温家宝首相と個別に会談した。麻生は年内に日本で日中韓首脳会談を開く意向を伝え、中国側も応じる考えを表明した。(24日)
●米軍がシリアへ越境攻撃 イラク国境に近いシリア東部アブカマルで米軍がイラク側から越境攻撃し、民間人8人を殺害した。米軍がシリア領内を攻撃するのは極めて異例。米軍はヘリコプター4機で領空侵犯。着陸した2機から降りてきた米兵らが建設中の建物内を攻撃した。(26日)
●オスプレイ普天間配備、14年完了 米海兵隊が、次期主力機となる垂直離着陸機MV22オスプレイを12年10月以降、普天間飛行場のCH46E中型ヘリと入れ替え、14年6月までに配備を完了させる計画を決めたことが分かった。今月公表した「09年会計年度海兵隊航空機計画」で示している。1個部隊12機は12年10月〜13年12月の間に、もう1個の12機は13年4月—14年6月に配備する。(26日)
●給油を海賊対策に転用か アフガニスタンのテロ対策だとして外国艦船に給油活動中の海上自衛隊の補給艦が、米海軍が海賊対策を実施しているソマリア近海でも給油していたことが分かった。目的外使用の可能性がある。防衛省は「提供先艦船の主な目的がテロ対策であれば、海賊対策を兼務していても問題ない」と説明。(27日)
●秘密保護法で初の有罪 米国から提供された最高レベルの秘密情報「特別防衛秘密(特防秘)」にあたるイージス艦情報を漏らしたとして、日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法違反の罪に問われた海上自衛隊の3等海佐(35)の判決公判で裁判長は特防秘の漏出を認定し、懲役2年6カ月執行猶予4年の有罪判決。(28日)
●最高裁長官に裁判員制度推進派 政府は次の最高裁長官に竹崎博允・東京高裁長官(64)を起用する方針を固めた。竹崎は来年5月実施予定の裁判員制度の導入を積極的にリードしてきた人物。現役の14人を飛び越す異例の人事。(28日)