法大弾圧裁判(7・24弾圧裁判、5・28「暴行」デッチあげ)
法大弾圧裁判
7・24弾圧裁判 監視映像を警察に
5・28「暴行」デッチあげ “公判分離認めない”
第1章 7・24弾圧裁判 監視映像を警察に 法大当局に怒りが集中
10月23日、7・24法大弾圧の第2回公判が東京地裁刑事第21部(半田靖史裁判長)で行われた。
裁判長が開廷を宣言して証人を呼ぼうとするや、内田晶理(てるまさ)君がすかさず発言を求めた。
「数々の防御権の侵害や弾圧、ウソで塗り固められた法廷、何より保釈請求却下という暴挙に対し、このまま整然と裁判を進めることはできない」と述べ、不当な被告人席の配置によって被告団・弁護団一体となった防御権の行使を妨害していることを指摘した。
さらに東拘による中島敦史君への懲罰、内田君がいったん保釈になる5月まで法廷で着用していたCAMS(校内の軍国主義に反対する連合)のTシャツの突然の禁止、デッチあげのための証拠調べなど、法廷そのものが政治弾圧のオンパレードになっていることを弾劾した。最後に、「増田とジャージ軍団こそ拘束されるべきであって、すべての仲間を今すぐ釈放しろ」と迫った。
続いて、麹町署の警察官古屋寿和と高橋良の証人尋問が行われた。
古屋は、正門と教室の実況見分調書を作成したやつだ。正門の状況に関する調書は、警視庁公安1課の警察官石沢剛らと暴力ガードマン星らとの合作によるデタラメなものであることが暴露された。
教室内の状況についての調書も、法政大学務部次長菅野俊一と法政大嘱託職員(ジャージ軍団)伊地知力也及び公安1課の石沢らで作成しているが、菅野の内田君らに対する暴行を隠蔽(いんぺい)したデタラメな調書であることが暴露された。こんな実況見分調書を法廷に提出すること自体許されない。
高橋は、法大職員小川某から4月以降、「かなりのDVDの任意提出を受けた」と証言した。これは、法大当局が公安警察と日常的に癒着し、全学連だけではなく文連の闘いやビラを受け取る学生たちを日常的に警察権力に売り渡しているということである。腐りきった法大当局は打倒するしかない。
最後に、鈴木研也君が怒りに満ちた意見表明をたたきつけた。「ウォール街で労働者のデモが行われ、世界は革命情勢だ。私たちの闘いは世界の労働者と一体であり、その最先端を闘っている。建造物侵入容疑で裁こうなんてちゃんちゃらおかしい」と述べ始めると、半田裁判長は「関連性がない。閉廷する」と強引に鈴木君の意見を打ち切った。被告人の意見を聞こうとしない半田裁判長を絶対に許さない。
次回公判は11月19日だ。傍聴に大結集しよう。
第2章 5・28「暴行」デッチあげ “公判分離認めない” 「監獄大学」の実態暴く
10月24日、法大5・28暴行デッチあげ裁判の第4回公判が、東京地裁刑事第18部(福崎伸一郎裁判長)で行われた。
冒頭、新井拓君が、11月10日の公判期日に裁判所が4・27暴行デッチあげ(新井・友部博文被告)裁判を強行しようとしていることに反対する意見を述べた。
新井君は「友部君は、私の逮捕に抗議するためにキャンパスに突入して逮捕された。さらに、友部君が警察署で『新井さんがいるから闘える』と言っているのを聞いた。魂がふるえる思いをして、ここまで一緒に闘ってきた。5・28裁判と併合せよ。私と友部君の分離など絶対に認めない」と力強く訴えた。
さらに、中島宏明君も立ち上がった。「次回公判には、私も参加させろ。そして、今すぐ私たちを釈放せよ」と、これまで登場した検察側証人のデタラメさを具体的に指摘し、デッチあげ弾圧を弾劾した。事実、前回の公判で公安刑事高橋良の作成した「捜査報告書」は、肝心の捜査日時を変更するなどのデタラメが反対尋問で徹底追及され、裁判所によって証拠から排除された。検察立証はグラグラだ。
今回、証人として登場した上杉一は、外濠校舎出入り口に設置された監視カメラを操作して新井君や中島君の様子を撮影し、その映像を証拠物としてDVDに焼きつけたとされる人物だ。
法政大学には「エイチ・ユー」という名の子会社があり、清掃・建物管理・警備や、不動産業・旅行・貸衣装・イベント・建設などの事業を独占している。上杉は、そこで「総合管理事業部の課長」として警備や大学施設の保守管理のすべてを行っているという。
しかし、実際には「部下はいない。課もない」と証言し、肩書きに何の実体もないことが明らかになった。弁護人の追及を受け、「綜合警備保障の子会社の綜警ビルサービスの社員として10年以上働いている」と答えたが、経歴を詐称して学生弾圧の担い手としての正体を隠そうとしたのだ。同時に「エイチ・ユー」なる会社が法大当局による利権独占のためのペーパーカンパニーにすぎず、そこに外部資本が群がる新自由主義大学の構造が明らかとなった。
また、外濠校舎だけでも64台もの監視カメラを24時間動かし続けることのできる装置があることが暴露された。ボアソナードタワーや富士見坂校舎にも同様の装置が置かれている。キャンパス内にある防災センターは、これらの無数の監視カメラを一括して管理できる司令塔であり、ここで記録された映像が次々と公安警察に手渡されているのだ。許し難い監獄大学の実態だ。
「被告人が警備員に暴行を加えた場面は見ていない」と、上杉自身がはっきり認めたように、「証拠」とされたDVDに「暴行」の場面など映っていない。しかも、DVDを警察に提出した日が、事前の供述調書では4月13日と書かれているにもかかわらず、法廷では「4月16日までにDVDを作成した」と変更するデタラメぶりだ。
新井君と中島君も直接に尋問を行い、およそ1時間にわたって上杉を徹底的に追い詰めた。こんなものが証拠として扱われ、逮捕と6カ月もの長期勾留を正当化している現実を断じて許せない。新井君と中島君をただちに釈放しろ。
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法大裁判に集まろう!
★11月5日(水)5・29デモ弾圧裁判①グループ
第4回公判 午後1時15分開廷
★11月10日(月)5・28「暴行」デッチあげ裁判
第5回公判 午後1時30分開廷
★11月13日(木)5・29デモ弾圧裁判②グループ
第3回公判 午後1時15分開廷
★11月19日(水)7・24法大弾圧裁判
第3回公判 午後1時30分開廷
★11月20日(木)5・29デモ弾圧裁判①グループ
第5回公判 午後1時15分開廷
★富山大ビラまき弾圧裁判(富山地裁)
第3回公判 11月11日(火)午前10時開廷