2008年11月 3日

共謀ひろば3 共謀罪の粉砕へ 法大救援会が闘いを報告

週刊『前進』08頁(2366号5面5)(2008/11/03)

共謀ひろば3
 共謀罪の粉砕へ
 法大救援会が闘いを報告

 「共謀ひろば3」(共謀罪新設反対国際共同署名運動主催)が10月18日、東京の文京区民センターで開かれた。多くの労働者・学生が参加し、闘いの態勢を崩さず共謀罪粉砕を絶対にかちとる決意を固めた。
 全体集会(写真)では冒頭、足立昌勝さん(関東学院大教授)が主催者あいさつに立ち、新たな装いの共謀罪出現の可能性に警戒をうながし、「粘り強い闘いを」と檄を発した。
 宮本弘典さん(関東学院大教授)は「共謀罪にみる刑事法再編の論理と心理」と題して講演。新自由主義と治安法・共謀罪との不可分の関係を解き明かし、グローバル市場の形成—「脅威のグローバル化」が刑事法再編強化と警察司法での全面的な治安管理強化となって進行しており、事前規制を含めた警察の介入・権限の強化、警察の総合官庁化、「社会の警察化」をもたらしつつある現実をえぐり出した。安全保障政策と治安管理政策の一体化のもと、すべての社会正義が危険視され、国内刑法が「国内の敵」なるものに対する予防戦争の正当化・合法性根拠となる。「国際協調枠組み」の中で進められる人民の全面的・日常的な監視・管理・統制のための刑法大転換——それが共謀罪にほかならないと看破、労働者階級の団結破壊を目的とした共謀罪攻撃の背景を明らかにした。
 特別報告では山際永三さん(人権と報道・連絡会)がロス事件と共謀罪に言及。実行行為がなくても無際限の逮捕を可能とする共謀罪の恐るべき本質が浮き彫りにされた。また国民保護訓練反対やNシステム反対、死刑廃止など、治安法・弾圧反対の各領域からの発言が行われた。
 「刑事弾圧粉砕」では法大弾圧救援会が団結の力でかちとった10・17法大闘争の勝利感あふれる息吹をそのまま持ち込んで報告。「裁判員法粉砕」では、「憲法と人権の日弁連をめざす会」の武内更一弁護士が、徴兵制の露払いである裁判員制度と共謀罪の一体的阻止を力強くアピール。
 分科会は、第1分科会がサミット弾圧体制のもとでの多機関連携、自衛隊の憲兵化、警察の行政警察化について。第2分科会が労働者人民を強制動員する「現代の赤紙」=裁判員制度の問題点について提起と討議。第3分科会では「星野さんをとり戻そう全国再審連絡会議」や「迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会」などが展示を行った。
【国会行動昼集会】
 11月11日(火)
 午前11時〜午後1時
 衆院第2議員会館前