日誌 2008年 10月15日〜21日 給油新法「改正案」が衆院通過
日誌 2008年 10月15日〜21日
給油新法「改正案」が衆院通過/閣議で「公海上の攻撃は合憲」
●原潜オハイオが横須賀入港 米海軍の巡航ミサイル原子力潜水艦オハイオが神奈川県横須賀市の米海軍横須賀基地に入港した。大量の巡航ミサイルを搭載する能力があり、特殊部隊の発進基地にもなる大型艦。このクラスの原潜が日本に寄港するのは初めて。(16日)
●ソマリア沖に海自派遣を検討 麻生首相は衆院テロ対策特別委員会で、東アフリカのソマリア沖の海賊対策のための新法を検討する意向を明らかにした。具体的には、海上自衛隊の艦艇による商船護衛や哨戒機P3Cによる監視活動などが検討課題となる。麻生は「海賊行為は新たな脅威になりつつある。法制上どういうものがあるか検討したい」と述べた。防衛省によると、ソマリア沖やアデン湾では、今年に入り未遂も含め66件の海賊事件が発生。(17日)
●日本が非常任理事国に 国連総会は、安全保障理事会の非常任理事国10カ国のうち任期が満了する5カ国の改選を行い、アジア枠の日本がイランを破り、加盟国中最多となる10回目の当選を決めた。安保理入りは05〜06年以来で、任期は09年1月から2年間。(17日)
●米国防長官「米韓軍緊密に」 ゲーツ米国防長官は、北朝鮮の金正日総書記の健康問題に関して「米国と韓国の軍当局は緊密な接触を保ち、協力してさまざまな選択肢を考慮に入れている」と述べ、軍事的な対応策の準備を示唆した。(19日)
●海自隊員死亡、10分余りで230発殴打
広島県江田島市の海上自衛隊第1術科学校で特殊部隊「特別警備隊」の養成課程にいた3等海曹が徒手格闘訓練中に頭を打って死亡した問題で、亡くなった3曹が倒れるまでの間、14人の隊員から計約230発の打撃を受けていた、という記録を海自側がまとめていたことがわかった。海自呉地方総監部の事故調査委員会は、集団暴行を否定しながらも「通常訓練とも認められない」とする中間報告をまとめた。(19日)
●広島原爆200発相当が嘉手納に 広島に投下された原爆約200発分に相当する威力を持った戦略核爆弾などが1958年当時の米軍嘉手納基地に配備されていたことが、機密解除された米空軍の最高機密資料で明らかになった。資料によると、当時の嘉手納基地には3〜4■トンの威力を持つ戦略核爆弾MK39と、8〜160㌔トンの威力を持つ戦術核爆弾MK6の2種類が配備され、米戦略空軍第3航空師団の傘下にあった第12航空弾薬貯蔵中隊が管理していた。(20日)
●「公海上の攻撃は合憲」 政府は、海上保安官が公海上で海賊など国籍不明の不審船に武器を使用することについて「国籍がない船舶の場合、わが国法令上の犯罪を取り締まるための武器使用は、国際法上、問題となることはない。憲法9条が禁じる『武力の行使』にはあたらない」との答弁書を閣議決定した。(21日)
●給油新法改正案が衆院通過 海上自衛隊によるインド洋での給油活動を延長する新テロ対策特別措置法改正案が衆院本会議で採択され、自民、公明両党などの賛成多数で可決、参院に送付された。民主、共産、社民、国民新の各党は反対した。実質審議はわずか2日間だった。(21日)
●嘉手納騒音で苦情殺到 米軍嘉手納基地からの騒音被害の訴えが嘉手納町に14件寄せられた。1日の苦情件数としては異例の多さで、嘉手納町は同基地に文書で抗議した。「家のガラスが揺れて怖い」「飛行機がうるさくて子どもが泣きやまない」などだった。同町役場屋上に設置されている騒音測定器では、最高値は午後8時19分に96・7デシベル(騒々しい工場内に相当)だった。(21日)