ハイテックコリア支会 整理解雇に反対し籠城 連帯し千葉で抗議行動
ハイテックコリア支会 整理解雇に反対し籠城
連帯し千葉で抗議行動
11・2労働者集会への参加が予定されている民主労総金属労組ハイテックRCDコリア支会のキムヘジン支会長(39)が10月15日、金属労組テジョン忠清北道分会コルテック支会のイイングン支会長(42)とともにソウル市内の高圧送電塔に登り、高所籠城(ろうじょう)に突入した。
送電塔から「整理解雇粉砕、民主労総死守、生存権獲得」などと書かれた垂れ幕を下ろし、その下ではコルテック支会とハイテック支会の組合員60人が座り込んだ。要求が通るまで籠城を続ける計画だ。10月15日午前4時前から始まった籠城は23日現在、9日目だ。
ハイテック支会のチョンウンジュ副支会長は、「ハイテック資本は全組合員を精神疾患の労災患者にし、不当解雇判定を受けたにもかかわらず5年間も職場復帰を拒否している」と糾弾し、「なんとしても現場に戻って働きたいという思いで、死を覚悟して闘いを始めたのだ」と語った。
02年に始まったハイテック支会の闘いは7年目。ハイテックRCDコリアは05年、本社をソウルの九老(クロ)から忠清北道のオチャンに移し、法人を分離。今年1月に最高裁が「解雇は不当」との判決を出し、復職論議が始まる中、4月には労災承認をかちとった。だが会社は新設法人への転籍を組合員に命令。組合側が「転籍は労組つぶしだ」と拒否すると、8月に組合員13人に整理解雇を通告した。
キム支会長とチョン副支会長は、06年に民主労総ソウル本部の代表団として11月労働者集会に参加し、三里塚現地も訪問した。以後、動労千葉との交流を続け不屈に闘いぬいている。
ハイテックコリア支会の闘いに連帯して、19日、動労千葉を支援する会がハイテックRCDコリアの労働者弾圧に抗議する街宣を行った。地元千葉を先頭に12人が幕張模型ホビーショーに集まり、千数百枚のビラを参加者に手渡した。中には「動労千葉は知っている。頑張ってくれ」と11・2賛同用紙を持ち帰る企業主もいた。
途中でハイテック日本法人「ハイテックマルチプレックスジャパン」の筆頭代表取締役が慌てて飛んできて、「営業妨害だ」「ストをやるなら事前に連絡しろ」などと言い、警察を呼ぶという暴挙に及んだ。しかし頼りの警察からも「暴力事件でなければ介入できない」と言われ、すごすごと引き揚げた。ハイテック資本に大打撃を与える宣伝戦となった。
動労千葉を支援する会が制作したこの日の幕張抗議行動の映像を見たハイテック共同闘争本部から動労千葉に「日本で行われた街宣の動画を見ました。海を越えてきた連帯のおかげで、もっとがんばれると思います」とのメッセージが届いた。
送電塔上で闘うキムヘジン支会長と熱く連帯し、11・2日比谷で世界の労働者と合流しよう!