「再発防止研修」に反撃 根津さん河原井さん 都教委を徹底追及
ワンデーアクション
「再発防止研修」に反撃
根津さん河原井さん 都教委を徹底追及
10月22日、「君が代」不起立に対する処分攻撃と闘う教育労働者・根津公子さん、河原井純子さんを先頭に、One day アクションが闘いとられ、教育労働者を始め110人が参加した。
根津さん、河原井さんは今年3月の卒業式で「君が代」斉唱時に起立しなかったことを理由に、都教委に停職6カ月の処分を下された。根津さんに対して予想された解雇処分は、都教委徹底追及の闘いで阻止された。そして停職期間があけた10月1日に職場復帰すると、都教委は、不起立闘争を”服務事故”と見立てて2人を「再発防止研修」に呼び出した。
〈根津さん河原井さんの「君が代」解雇をさせない会〉は、研修当日を大反撃の一日行動として闘うことを呼びかけた。
午前8時半、水道橋の東京都教職員研修センター前に旗やのぼりを携えて教育労働者、支援者が続々集まった。根津さんがマイクを握り「何度こんなことを繰り返しても、誰も転向しない。事前の報告書の提出を求められたが、『不起立は、都教委の教育への不当介入に対する教員としての正当な教育行為である』と書いた。都教委の見解を徹底的に問いただす」と研修に臨む姿勢を語った。
河原井さんは「今回は上司の命令に従えという強要とともに、7月15日に出された『分限免職対応指針』=教員の首切りガイドラインでの脅しをかけてくるだろう。研修は処分の上乗せであり不当」と批判した。支援者も次々と発言し、「研修をやめろ」「処分するな」のシュプレヒコールをたたきつけた。
9時半、2人は都教委を徹底追及する場に変えるという意欲に燃え、拍手と歓声に送られ研修センターの建物に入っていった。
正午を過ぎて2人がそれぞれ笑顔で建物から出てきた。都教委は一方的に地方公務員法や分限指針について読み上げたり「説諭」したりするが、2人の質問をことごとくさえぎり、聞く耳を持たぬ姿勢であったことが報告され、参加者の怒りを倍加させた。
参加者は午前は水道橋駅前で、また午後からは新宿駅西口に移動して、ビラまき、「解雇させない」緊急署名などの情宣を展開した。さらに「処分阻止」のメッセージリボンを添えた花を配り、あるいは歌とギター演奏で「君が代」強制反対をアピールするなど、創意をこらした訴えが行われた。合わせて200筆を超える人びとの署名が寄せられた。
午後4時、一同は都庁舎におもむき、都教委に対し7・15分限指針の撤回を求める抗議・申し入れ行動を行った。この指針が不起立を闘う教育労働者を狙い撃ちにして解雇処分を下すものであることは明らかだ。都教委職員はごまかしや言い逃れに終始したが、これを許さず徹底弾劾した。
最後に、疲れも見せず一日の闘いを先頭でやりぬいた根津さんが一同の労をねぎらい、来年3月の卒業式を見すえ「分限免職を絶対に阻止しましょう」と力強く闘いを呼びかけた。