革共同反軍闘争委員会アピール プロレタリア革命の勝利へ反軍闘争の飛躍的な強化を
革共同反軍闘争委員会アピール
プロレタリア革命の勝利へ反軍闘争の飛躍的な強化を
11・2集会に総結集しよう
第1章 革命の軍隊は労働者階級人民自身である
資本主義の時代は終わった。プロレタリア革命の時代が到来した。世界大恐慌の爆発を恐れる帝国主義は、10月10日のG7(主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議)で、次々と経営破綻に陥る金融機関を救済するために「無制限」に近い公的資金を投入することで合意した。だが、膨大な救済資金を投入しても現下の世界金融大恐慌を抑え込むことはできない。「無制限」の公的資金の投入のつけは、結局のところ全世界の労働者人民にすべて転嫁される。
恐慌は労働者に賃下げと大失業、貧困や飢餓をもたらし、帝国主義の侵略・戦争の攻撃を激化させる。しかし、全世界のプロレタリアート人民は、労働者を犠牲にした帝国主義ブルジョアジーの延命と世界戦争など断じて許さない! われわれ労働者階級人民の回答は「帝国主義打倒! 全権力を労働者階級人民の手に!」だ。全世界の労働者階級人民と連帯・団結し、体制内労働運動を打ち破り、階級的労働運動路線の全面的で白熱的な実践をとことん貫徹すれば、必ずやプロレタリア世界革命の展望が切り開かれる。最後に勝利するのは、われわれプロレタリアートである。
第1節 階級的労働運動と反軍闘争
階級的労働運動路線は、最末期帝国主義の新自由主義攻撃が革命的情勢を急速に成熟させる中で、労働運動の力でプロレタリア革命をやろう、労働者階級の究極的解放を実現しよう、プロレタリアートの特殊階級的解放をとおして全人間の普遍的解放を実現しようという路線であり、その主戦場は職場・生産点である。それは資本・国家との非和解的対決を、常にプロレタリア革命の立場から貫くことをとおして階級的団結を強化・拡大する路線である。
また階級的労働運動路線は、主体の大変革と一体で、職場支配権の確立と組合権力の奪取をめざして職場での闘いを実践する路線である。
さらに階級的労働運動は、4者・4団体路線に現れている体制内労働運動の産業報国会化—大政翼賛会化への雪崩うつ傾斜との非和解的な激突を不可避とし、必ずプロレタリア革命の問題に行き着くのである。
階級的労働運動路線は革命の路線である。したがってわれわれは、民営化・労組破壊との闘いを改憲・戦争との闘いと並列的に論じない。そしてあえていえば反軍闘争などとも並列的に論じない。政治闘争を労働運動とは別個に、あるいは労働運動の外側から論じる立場はとらない。
階級的労働運動路線の全面的推進をとおして、新自由主義攻撃と真っ向から対決し、職場権力の奪取とゼネストを武器に、この攻撃をプロレタリア革命に転化するために全力をあげて闘う。
「プロレタリア革命と軍事問題」にかかわる反軍闘争は、それ自体革命党に独自的な課題を提起する。だがわれわれは、労働者のゼネスト決起を組織する闘いと別個のところで反軍闘争を論じる立場はとらない。
塩川一派は、実践的にはプロレタリア革命を真っ向から否定する立場から「反軍闘争」を小ブル的に語るがゆえに、階級的労働運動路線も労働者階級の革命的決起も措定できない。その主体的思想的根拠は、革命に対する恐怖、敵国家権力に対する日和見主義、そしてその根底にあるのは労働者階級人民に対する蔑視(べっし)と不信である。これらは一本の糸でつながっている。
革命党は、プロレタリアートが資本主義社会の全組織・全機構を暴力的に転覆することによってのみ、労働者階級自己解放=プロレタリア革命の事業を達成できることを公然と宣言する。この事業の担い手は労働者階級自身である。したがってわれわれは、ブルジョア国家の法律の枠内にその活動を制限することを絶対的に認めていない。革命党は、帝国主義国家権力の弾圧・壊滅攻撃に対決する非合法・非公然闘争とその組織体制を死活的に重視している。これは全人民に対する革命党の組織と活動の公開性と対立する側面である。
しかし、同時に革命党は、公然たる宣伝・扇動戦と労働者階級人民・学生の先頭で闘う実践を媒介にして全人民の陸続たると決起をかちとるという公然的機能をも果たす。こうして階級的力関係を労働者階級人民に有利にすることによって弾圧を粉砕し、階級的な反撃力・攻撃力を増大させることができる。党と階級は、この緊張関係の構造化を確立する中で初めて巨大な階級的エネルギーと強固な英雄的規律を相互に浸透させることができる、また相互に保障しあうのである。
党と階級の一斉武装蜂起と自然発生的な大衆的反乱は、深部において共通の基盤の上に立っている。体制内派が意識的に行う両者の分断と激烈に闘い、両者の結合を闘いとらないかぎり、大衆的反乱は自然成長性の水準に押しとどめられ、革命闘争を発展的に定着させることは不可能となる。
第2節 兵士と二千万の青年労働者
マルクスは1848年革命を総括し、「新しい革命は、新しい恐慌ののちにのみ可能である。その到来は、後者の到来と同じように確実である」と結論づけている(『フランスにおける階級闘争』)。世界大恐慌によって圧倒的多数の労働者人民の生活が破壊されるとき、「知識としての革命」でしかなかったものが、人間的怒りを根源にした階級的な「革命の実践」へと一気に飛躍する。今がその時代だ。
資本主義は自らの墓掘り人であるプロレタリアートを大量に生み出し、成長させ、革命の条件をつくりだす。資本主義は世界を単一の市場に統合することによって、全世界の労働者階級人民を互いに結びつけた。帝国主義の新自由主義攻撃は、階級闘争を単一の国際的階級闘争へとより一層発展させる条件を今日ますます成熟させている。労働者階級の国際的団結の強化とプロレタリア世界革命の条件は、新自由主義攻撃とその破産によってますます成熟している。世界大恐慌はそれをさらに促進させる。
日米韓をはじめ全世界の労働者階級人民が戦争と新自由主義攻撃—民営化・労組破壊攻撃、世界金融大恐慌に腹の底からの怒りを爆発させ、世界単一の革命的階級として団結を強化している。国境を越えた労働者階級人民の国際的反乱は、プロレタリア世界革命の現実性を日々、労働者階級のもとに引き寄せている。
青年労働者は帝国主義社会のなかで生きていけない現実を強制されている。その矛盾を集中的に受けている存在が兵士である。青年労働者が「生きるため」、やむにやまれず自衛隊(軍隊)に入隊している。労働者、とりわけ青年労働者が強労働・強搾取で死に追いやられている現実も、軍隊内で兵士が死に追いやられている現実も、本質的に同一の基盤の上にある。この現実は位相を変えて全世界で存在する。
重要なことは、新自由主義攻撃下に置かれている労働者も、特殊的な軍隊内に置かれている兵士も、本質的にも現実的にも同じ劣悪な労働条件のもとで「生かされ」、そして「殺されている」ということだ。職場・生産点で働く労働者と軍隊内で働く兵士の間に壁は存在しない。まさに「隊内で革命党」を求める状況に兵士大衆は置かれている。
秋葉原事件、海自・護衛艦「さわゆき」の海士長(21)の「放火事件」、原子力空母ジョージ・ワシントンで発生した「事故」は、労働者・兵士の怒りの爆発であり、本質的には「決起」である。
階級的労働運動路線の全面的実践をとおしてプロレタリア革命を切り開いていく闘いが反軍闘争の階級的本質的核心である。反戦・反軍闘争が目指す勝利とはプロレタリア革命であり、その実現はマル青労同・マル学同各1000人建設と2000万青年労働者のすべてを獲得することによって切り開かれる。
日本プロレタリア革命を担う全プロレタリアートの中核的存在として、2000万青年労働者が歴史的に登場する日は近いのだ。
第2章 単一党とゼネストが労働者の決定的武器
全国(全世界)単一の革命党とともに、労働者のゼネストはプロレタリア革命の決定的な武器である。この武器によって社会的生産と軍隊を中心とする一切の国家機構の活動を停止させることができる。
労働者階級人民の怒りの意思表示としてのゼネスト、デモは、軍隊の士気を低下させるだけではない。労働者階級人民のゼネストは全国的・全世界的に拡大するがゆえに、社会のすべての生産・流通、交通・通信を停止させ、国家の活動を不可能にさせ、軍隊の活動をも停止させる強制力をもっている。労働者は資本・国家権力との非和解的激突の中で自己を大胆に英雄的に飛躍させることができる唯一の革命的階級である。
1905年1月9日、ツァーリの銃火は労働者の目を覚まさせた。十数万人のデモ隊に軍隊が発砲し、千人以上の死者が出た。レーニンはこの「血の日曜日」事件を総括し、「プロレタリアートは、政府のこの軍事教練からまなぶであろう。プロレタリアートもいったん革命をはじめたからには、内乱の技術を習得するであろう。革命は一つの戦争である。これは、歴史上知られているすべての戦争のうちで、ただ一つの正当な、適法な、正義の、真に偉大な戦争である」と全人民にプロレタリア革命へのさらなる決起と武装を訴えた。(「革命の日々」大月書店レーニン全集第8巻)
そして17年ロシア革命への準備として、熾烈(しれつ)な党内闘争・党派闘争を貫徹しつつ、①労働者(工場)のなかに強固なボルシェビキ党を建設し職場権力を奪取する②軍隊内に非合法・非公然の党細胞組織を建設する——ことに全力をあげた。ボルシェビキの地区党がその先頭に立った。地区党はその細胞建設をとおして一人ひとりの労働者が持っているプロレタリア英雄主義と革命的規律を内部から結晶させていった。革命情勢下で労働者が決起するとき、革命的階級としての労働者は、プロレタリアートとして本質的に持っている英雄主義と革命的規律を全面的に開花させる。プロレタリアートとはそのような存在だ。
第1節 革命と反革命の激突に発展
労働者階級人民のゼネストと蜂起への決起、これと軍隊の直接的な接触・激突が軍隊を解体し、兵士をプロレタリアートとして目覚めさせ、プロレタリア革命に合流させ、革命を最後的な勝利に導く「同盟軍」となる。
帝国主義国家の軍隊がいかに近代兵器で武装していても、また兵士が兵営に隔離され日常的に「訓練」されていようとも、労働者階級人民の断固たるゼネスト決起に軍隊が包まれたとき、軍隊の「精神的戦闘力」は崩壊し、物質的戦闘力の無力化も引き出される。
階級的ゼネストは、革命と反革命の暴力的激突を不可避に激化させる。この決起と激突の全過程で労働者階級人民は、自らを守るのは自らであることを真に学び取り、実践していく。労働者階級はこのような革命的階級である。一握りの資本家階級の先兵に対する反撃の準備を整えるために、一人ひとりの労働者人民が生き生きと創意的にあらゆる努力を払う。
帝国主義支配階級によって「武装解除」されている労働者人民にとって武装闘争に移ることはきわめて困難なことではある。だがストライキ、ゼネストによる革命と反革命の全社会的激突が労働者階級に武装闘争への移行と決起を容易にさせる。武装への「最初の困難」を容易に突破する契機を、帝国主義支配階級と反革命の側から全労働者階級人民に与える。最初の困難を突破する第一歩は容易に踏み出される。それだけではない。労働者階級は、職場・生産点で日常的に資本との非和解的闘いを基礎にした階級的労働組合運動のなかにおいても労働者階級の武装とプロレタリア独裁能力形成の契機を積極的につかんでいく革命的階級である。
4者・4団体路線を許さず、すべての体制内労働運動指導部、とりわけ塩川一派と全職場、街頭で激突し粉砕し、階級的労働運動とゼネストの力で軍隊を包み、現下の世界金融大恐慌—世界戦争危機をプロレタリア世界革命に転化しよう! その一大突破口が11月1万人決起である! ともに闘おう!