2008年10月27日

11月1万人結集をかち取ろう⑤ 職場の団結つくり団交へ 自治体労働者 藤下美緒

週刊『前進』06頁(2365号2面3)(2008/10/27)

11月1万人結集をかち取ろう⑤
 マル青労同に入ろう
 職場の団結つくり団交へ
 自治体労働者 藤下美緒

 第1章 青年部づくりに挑戦

 組合青年部づくりに挑戦しています。職場闘争の中で青年部をつくろうと、組合で要求をまとめ団体交渉にむけて闘いを始めました。よくよく考えたら自分の職場でも休憩時間をきちんと取れていなかったり、窓口業務開始前の超過勤務が問題だなと気がついた。
 これまで組合執行部は、いい街づくりのために福祉関係にお金を使うべきとか「質の高い公共サービス論」を当局に対して提案していました。でも、「言っても人は増えない」と人員要求はしないんですよね。
 そうなると自分たちの労働条件のことや職場のことはどこかに行ってしまう。自治体職場は人減らしで、超勤が多かったりたいへん。民営化攻撃の中でそうなっている。だから民営化絶対反対の立場がなければ要求も出せない。
 でも公務員バッシングが職場には暗黙の雰囲気としてあって、そういう要求さえ言いづらいし、仲間とも激論になって初めはなかなか一致しなかった。私ひとりで職場で上司に要求書を出すこともあったんです。

 第2章 現場に組合取り戻す

 現場を回ると、最初に出てくるのは組合執行部への不満。現場が直接、管理職とやり合うのではなく、組合執行部が全部吸い上げて、上の方でやっている。管理職と現場の対立があいまいで、職場闘争が全然ない。現場はバラバラにされている。団結体から切り離されている状態だから、人事評価制度などの攻撃に簡単にやられちゃう。現場は、少しでもましな職場への異動を夢見てガマンさせられている。でもどこでも同じ。
 金融大恐慌の情勢。麻生政権や橋下大阪府知事は200万公務員首切りで生き延びようと自治労解体に全力をあげている。これが道州制と自治体まるごと民営化攻撃です。闘って団結してこれを跳ね返す以外にない。組合がダメなら変えればいい。労働組合の出番です。
 それで団交で団結しようと訴えています。団交と11・2労働者集会を呼びかけ、仲間と休暇を利用して現場をガンガン回っています。職場闘争にも勢いが出てきました。職場の雰囲気も変わった。「仕事を増やすなら人増やせ」「なんでも現場に押し付けるな」にみんなが共感。現場に組合を取り戻し、闘う青年部建設が始まっています。

 第3章 自治労は民営化推進

 自治労指導部のような代行主義・形式主義の労働運動では今の時代はもう通用しないどころか、〈10・24集会〉に賛同し民営化推進勢力にさえなっていく。職場の団結にかけきって闘う動労千葉型の新しい労働運動をつくる必要があります。
 日常的な職場闘争が決定的。人は減り、仕事の量は増える。そこに人事評価制度を入れてくる。それに対して職場闘争はいろいろな形で表現されます。それを民営化絶対反対の路線として、職場闘争の中で高めていくことで団結が生まれる。
 それを担うのが私たち青年労働者。職場で抑圧され、仕事的にもきつい。生涯賃金は今の50代と比べると半分ぐらいになっちゃう。バラバラにされている青年労働者たちが直属の上司たちに反撃をたたきつけていく中で団結が形成されていく。

 第4章 マルクス主義武器に

 核心は組合のリーダーの問題。青年部のリーダーになろうというのがマル青労同です。私もなんで職場で闘えるのかといったら、自分の職場での闘いが資本主義を倒す決定的位置をもっているんだとマル青労同とともにつかんでいったから。職場闘争を土台に時代認識とマルクス主義を武器に闘う。
 最近、職場の仲間とマルクスの『賃労働と資本』の学習会をやったんです。株価大暴落のニュースが流れるなかで、はじめから資本主義か社会主義かという議論になる。資本主義はやっぱりダメだと。職場で起きていることの本質は何なのかを資本主義の矛盾として階級的にとらえる。そういう議論をやると労働者は元気になるんです。
 職場闘争を始めて、道州制・民営化を進める麻生や橋下を倒すには、職場を越えた団結が本当に必要だと実感しています。それを実現するのが11・2労働者集会。職場からまるごと決起を実現していきたいです。