2008年10月20日

法大5・29弾圧第2G初公判 “労働者階級は勝利する”

週刊『前進』06頁(2364号5面2)(2008/10/20)

法大弾圧裁判
 革命精神あふれた法廷
 法大5・29弾圧第2G初公判 “労働者階級は勝利する”

 10月16日、法大5・29デモ弾圧裁判(第2グループ)の第1回公判が東京地裁刑事第16部で開始された。被告団長の田中藤男君、坂野陽平君、松室しをりさん、中村真之君、金子悠太君、本山隆介君、仲井祐二君が登場した。傍聴には50名がかけつけ、法廷に入りきれない。翌日に控えた10・17法大集会と一体で闘いとっているという気迫が7人全員にみなぎっている。
 冒頭、田中君が大きくよく通る声で意見陳述に立った。「私が法大で感じた怒り、培った革命への情熱と執念こそ、革命への動力だと確信する。『一人の仲間も見捨てない』という団結にかけた法大決戦は、労働者階級の中から生み出された最高の学生運動だ」「他方、資本主義は、経済的破綻と政治的無展望の危機だ。資本家階級の没落と労働者階級の勝利はいずれも不可避である」 
 坂野君は、「『建造物侵入』を問題にしながら、洞爺湖サミットに集まった帝国主義強盗どもの侵略戦争を問題にしない裁判所の愚劣さだ」「その大学の学生か否か、学費を払っているか否かなどの基準で『真理の学問』を得られるかどうかが決まるとでもいうのか。われわれが裁かれる理由など微塵(みじん)もない」と明快な批判を展開した。
 松室さんは、深い怒りと闘いにかけた揺るぎない意志を表明した。「われわれは人間として正当な怒りを押し殺したり、ゆがめたりすることに慣らされすぎてきた。自身、この社会に何の希望もないと絶望していた。しかし、『隣の学生は団結する仲間だ』と言い切ってきた法大闘争とその仲間には、人間の生き方を変えるほどの吸引力がある。ものすごい展望がある。われわれは必ず勝利する」
 中村君は「5・29デモや文化連盟の精神と、国鉄1047名闘争から解雇撤回を降ろした4者・4団体路線とその指導部とは相容れない」と切り出した。「1047名闘争こそ、2000万青年労働者の団結の星となるべきだ。動労千葉は、解雇者こそ組合の宝だとして闘ってきた。11・2集会の1万結集実現にこそ未来はある」と闘いの路線を鮮明にした。
 金子君が腹の底から発した怒りは、法廷を制圧した。「5月29日に起こったことは、私たちの正当なデモに対して法大当局と国家権力が総力を挙げて、正門前広場を完全封鎖し、何百人もの公安刑事が鈴なりで弾圧を狙っていたのだ」「私には、一歩も引かずこの弾圧体制と闘いぬいた仲間への確信しかない。この仲間とともに、『監獄大学』=法大当局にとどめを刺す闘いをこの法廷で貫徹する決意だ」
 本山君は、法大闘争にかける自分の気持ちを鮮明に語った。「世界各地で労働者が立ち上がっている。この時代に、闘いの圧殺の先頭に立っている法大当局は、いかに人間的不正義に満ち、許し難いことか!」「被処分者や文化連盟と共に闘い、勝利したいという気持ちを抑えることなどできない。法大闘争は全国学生の展望である」
 最後は、仲井君だ。「5・29弾圧が『学生の安全確保』という法大当局を許さない。学生を暴力支配し、飼い慣らすことが『安全』『秩序』なのか。これを粉砕した5・29闘争とその後の闘いの広がりを経て、抑えきれない実感をもって自分たちの闘いは全世界の労働者階級と一体であると確信した。私たちの闘いは1つの組織、1つの階級として必ず結合、団結する。世界革命の爆発は待ったなしである。10・17法大集会、11・2労働者総決起集会1万結集の最先頭で闘う」
 公判の最後、冒頭陳述を行った検察官が、弁護人の求釈明に「とりあえずこの方針で立証する」と答えた。すかさず中村君が「とりあえずで、4カ月半も獄中に入れておくのか、ふざけるな」と抗議。裁判長は許し難いことに退廷命令を行い、被告人と弁護団と傍聴席が一体で抗議した。
 法廷から革命精神が力強くあふれ出している。傍聴闘争に決起しよう。
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 法大裁判に集まろう!
★10月22日(水)5・29デモ弾圧裁判①グループ
  第3回公判 午後1時15分開廷
★10月23日(木)7・24法大弾圧裁判
  第2回公判 午後1時半開廷
★10月24日(金)5・28「暴行」デッチあげ裁判
  第4回公判 午後1時半開廷
★10月29日(水)5・29デモ弾圧裁判②グループ
  第2回公判 午後1時15分開廷
★11月5日(水)5・29デモ弾圧裁判①グループ
  第4回公判 午後1時15分開廷
★富山大ビラまき弾圧裁判(富山地裁)
  第3回公判 11月11日(火)午前10時開廷