2008年10月20日

東京銀座局労働者集会 “民営郵政を倒す” 新たな職場闘争の熱気

週刊『前進』06頁(2364号3面5)(2008/10/20)

東京銀座局労働者集会 “民営郵政を倒す”
 新たな職場闘争の熱気

 「JP労組の主人公はおれたちだ! 郵政民営化絶対反対! 現場労働者の力で、闘う東京銀座支部をつくろう10・11集会」が、10月11日夕方から都内の会場で開催されました。8月30日の支部執行部選挙を闘った東京中郵(銀座局)の労働者を先頭に50人が参加しました。
 基調報告を中郵の青年労働者が行い、まず、「資本主義体制の崩壊が目の前で始まっています」「今、私たち労働者が『おれたちに権力をよこせ』と立ち上がったら勝てる情勢です」と核心問題を提起しました。
 続いて「私たちが貫いてきたことは民営化絶対反対です。要員問題を始め、職場で起きているすべての問題が民営化とつながっている。悪質管理者の存在も民営化による強権的な職場支配の問題です。民営化絶対反対を貫くことで職場で起きている現実と闘えるのです」という話は、中郵での民営郵政打倒、JP労組中央打倒—銀座局糀谷(こうじや)執行部打倒の闘いでつかみとった路線的確信の大きさを感じさせるものでした。結論として「11・2全国労働者集会1万人結集の先頭に立とう」と訴え、基調報告を終えました。
 続いて銀座局の労働者たちからの報告でした。「これまで朝一番に配達していた書留が、午後4時〜5時になっている。国鉄分割・民営化でも電車が来ないということはなかった。郵政職場で起こっているのはそういうこと」「配達が遅いのでお客さんから『課長を呼んでこい』と言われる」などの話は民営郵政の破綻を実感させました。
 課長の「仕事が遅い」などの見せしめ的な暴言で、職場を辞める寸前まで追いつめられた労働者を仲間の団結で守りぬいた話は、体制内労働運動をのりこえる新たな職場闘争が始まっていることを教えてくれました。
 勤務時間内に10分間くい込んで、7〜8人の労働者が課長を弾劾し、暴言を撤回させた。昼休み、休憩室に「○○さんを守ろう」と10〜15人が集まっている。「弱い立場の仲間はみんなの力で守ろう」「体制内執行部を打倒して、まともな労働組合をつくっていこう」が合言葉になっているということです。
 基調報告で語られましたが、悪質管理者の「暴言」は民営化のもとで「生産性向上」のために労働者を酷使する労働者管理のもとでおこっていることです。司会の労働者が「現場で起こる問題を『民営化絶対反対』の路線を貫いて闘っていくことが組合員全員に通用することが証明された」と話しましたが、銀座局において動労千葉型労働運動が力強く前進していることが分かりました。さらに「団結して麻生内閣を打倒しよう」と提起がありました。
 埼玉のゆうメイトの女性労働者から雇い止めを撤回させた闘いの報告、日逓(日本郵便逓送株式会社)の青年労働者から会社の分断攻撃下で闘う決意、中部地区の労働者、法政大学の学生の発言などがあり、最後に全員で11・2労働者集会1万人結集に向かって「団結ガンバロー」を三唱して集会を終えました。(投稿/M・T)