2008年10月20日

11月1万人結集をかちとろう④ 「雇い止め」にストで対決 ゆうメイト 池田健一

週刊『前進』06頁(2364号2面2)(2008/10/20)

11月1万人結集をかちとろう④
 マル青労同に入ろう
 「雇い止め」にストで対決 ゆうメイト 池田健一

 「ゆうメイト」労働者です。雇い止めを通知され、その撤回闘争を闘っています。雇い止めは、「作業日報」提出を拒否したり、暑中見舞いハガキ「かもめーる」の「自爆営業」(自腹で買い取ること)を拒否したりして闘い始めたことへの報復です。悔しいし許せなかった。
 今年4月以降、僕の職場では、ささいなことでも始末書を出せ、処分するぞと管理職が威張り散らすようになりました。ほかにも雇い止めにされたゆうメイトが複数います。「自爆営業」を拒否して雇い止めにされた人は「家族や友人はハガキを売るためにいるんじゃない」と怒りをあらわにしていました。人間関係まで金もうけの手段にする当局は本当に許せない。

 第1章 仲間がスト破り拒否

 2波のストライキで反撃に立ちました。スト当日、同じ班の労働者に「今日ストライキやるから、おれの郵便物には手を付けないでくれ。物(ブツ)をためてやつらに思い知らせてやるんだ」と言うと、「確かにオレたちが配ったらストライキの意味ないよな」とスト破り拒否を約束してくれた。
 そして管理職にスト通告。うろたえる管理職。「やめろ」と管理職が連呼する中、僕は配達準備をしている労働者に片っ端から「スト決行中」のビラを配った。ほとんどの労働者が受け取り、当局はビラを回収することもできない。本当に気分が良かった。この情勢の中で、労働者はこうやって闘うんだ、闘っていいんだと示せた。仲間は約束どおりスト破りを拒否した。
 たった一人のストライキだけど世界の闘いと結びついた。ストに立った世界の労働者の解放感が分かった。一番うれしかったのは何人かの労働者が声をかけて激励してくれたことです。

 第2章 “民営化絶対反対”で

 郵政民営化は破綻しています。僕の配達区は平常物数で1時間ぐらい超過勤務になる。始末書や処分で労働者を締め付け、ゆうメイトは雇い止め、本務者は強制配転で脅す。「過労死するまで働け。イヤなら辞めろ」とばかりに過重労働を押し付け、奴隷のように屈服を迫る。民営化の矛盾の一切を現場労働者に押しつけてのりきろうとする郵政当局に、職場の怒りは爆発寸前です。当局は怒りに火がつくことを恐れている。だから欠員問題があるのに、どんな小さな火種でも消し去ろうと僕を雇い止めにした。
 だから、雇い止め撤回闘争を“民営化絶対反対”を貫いて闘うことが勝利の道です。そして核心は、現場からJP労組中央の支配を覆し、民営郵政の現実を打ち破る闘う団結をつくりだすことです。この間、全国でゆうメイト雇い止めが続発していますが、体制内労働運動の発想では雇い止めに対して勝てないどころか闘いようがない。資本・国家の側は合法的に労働者のクビを切って、9割を非正規にすると言っている。資本主義の枠内では闘えないんです。
 雇い止めは、闘う者を職場と仲間から引きはがし、見せしめ解雇で現場労働者を分断する攻撃です。だったら逆に、職場に闘う団結をつくりだしてやる。職場で団結を組織する革命家、それがマル青労同なんです。

 第3章 民営郵政をぶっ壊す

 郵政民営化絶対反対で、本務者とゆうメイト・短時間は団結できるし、刑務所のような民営郵政をぶっ壊すことができる。
 郵政民営化絶対反対の闘いが巨大な反乱となって爆発しようとしています。なによりも東京銀座支部を始めとする動労千葉派が本気でJP労組権力を取りにいき、それが現場労働者の怒りと結び始めている。しかも世界金融大恐慌が劇的に進行し、大リストラ・大失業時代が到来した。労働者の怒りがこれまでの何十倍、何百倍の規模と激しさで爆発している。僕の雇い止め撤回闘争もその一環であり、新自由主義—民営化攻撃と対決して職場・地域・産別・国境を越えて団結をつくる闘いです。
 ここで国鉄1047名闘争が「解雇撤回」の原則を貫いて結集軸になり、民営郵政打倒の闘いとひとつになればすごい闘いになる。だからこそ1047名闘争を「労働者は闘っても勝てない」と敗北主義に導く4者・4団体路線は絶対に許せない。
 絶対に労働者は勝てる。11・2労働者集会はそれを実現していく大集会。ともに闘おう!