2008年10月13日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2363号6面2)(2008/10/13)

団結ひろば 投稿コーナー

 第1章 獄中から 祖父・国労、父・全逓敵より一日長く闘う 富山大学 仲井祐二

 東拘では昔のこともよく思い出します。うちの祖父は10年前ほどに亡くなったが国労だった。父は全逓だ。大学に入って活動するまで知らなかった。しかし、子どものころ祖父に連れられてよくSLを見に行ったり、家の庭や小屋にレール間に設置されている歩行用ブロックや郵便カゴがあったり、全逓トレーナーがタンスに入っていたりした。無意識に影響を受けていたかもしれない。
 2年前に帰省した時に父親とケンカになった。父「学生運動やめろ」
俺「やめない」
父「郵政民営化なんてできるはずない」
俺「屈服反対」
 その時、動労千葉の話をしたら「祖父は『動労は組合じゃねえ』と言っている」と反論してきた。ムムッ動労!? それはカクマルのことだ!
 祖父は分割・民営化直前に定年退職になったみたいだが、動労カクマルの裏切りに怒りを燃やしていたみたいだ。祖父の闘いとつながった。
 今日、国鉄1047名闘争は民営化、新自由主義攻撃の粉砕をかけた日本階級闘争の一大決戦だ。10・24集会をぶっとばし、11・2集会1万人結集へ! 東拘で国鉄労働者とともに「敵より一日長く」闘い抜く!
(法大5・29デモ弾圧裁判被告/東拘在監)

 第2章 獄中から 飛躍は仲間との団結に確信をもつこと! 慶応大学 松室しをり

 5・29以来、この弾圧に対して法大闘争勝利のために絶対に飛躍しよう!と思って闘ってきました。しかし意見陳述書をまとめるにあたり、自身のあり方を省みるなかであまりの課題の多さに押しつぶされてしまい、このところなかなか空気の入る闘いができずにいました。そんななか、差し入れてもらった辺野古の闘いの写真集を開いて、一気にいろいろなことがはっきりしました。痛感したのは、私があたかも「独力」で、「個人」の力で飛躍できるかのように誤解していたということです。
 なぜ獄中で楽しく闘えているのか。それは、この闘いが決してわれわれ「個人」の、一人の闘いなんかではないからです。絶対に奪うことのできない団結でつながっているがゆえに仲間の闘いが仲間の闘いで完結せず、自分の闘いが自分の闘いで完結しない、それがわれわれの闘いだ! このことを理屈ぬきで実感しました。
 「獄中にいる」ことの直接の結果として飛躍があるわけではなく、獄壁の存在を逆手にとって団結が何倍にも強化されるからこそ、そしてその団結に絶対の確信をもってこそ飛躍できるのであって、そのための飛躍だし、それ自体が飛躍!  転倒しきった社会に徹底的に怒り、仲間との団結をもっともっと求めるなかにしか答えはないと改めて確信しています。
(法大5・29デモ弾圧裁判被告/東拘在監)

 第3章 獄中から 俺たちの最高の仲間星野さん取り戻そう 京都大学 原田幸一郎

 星野文昭さんへ。全学連の仲間の星野さんとの面会報告を読み、心の底からわき上がる思い。「俺たちの最高の仲間、星野さんを取り戻さずにおくものか!」
 ついに訪れた世界革命の時代に求められる飛躍に猛然と挑みかかり、すべての支配・抑圧を吹き飛ばす仲間との団結。これに追いつめられた資本家・権力が革命の圧殺のために全反動を集中するデッチあげ無期。絶対に許せない! 団結の力でこの獄壁をぶっ壊す!
 5・29裁判でつかんだこと。法廷という戦場で、私たちが頭のてっぺんからつま先まで怒りの塊となり、絶対非和解で闘う主体として登場しきった時、真に人間的な生き生きとした力をかちとることができる。逆に資本家の階級意志と国家の暴力装置を体現する裁判官・検察官は、無残に破産した正体をさらけ出す。あらゆる階級闘争と同じくここでも勝利をつかみ取る唯一の武器は、原則・路線を貫く団結。それを体で実感した。
 資本家・権力が依拠するのは、労働者・学生の分断と競争によってのみ成り立つ「私有財産制」です。すべてを生産する労働者を商品に落としこめ、大学を増田のほしいままにさせるブルジョア社会! こんなものは、私たちが「生きさせろ」と団結し、階級として自覚・決起した時に土台から崩壊します。未来を握る青年・学生の団結の破壊力を見よ!
 私たちは本裁判と法大闘争、プロレタリア世界革命・人間解放に突き進むすべての闘いでその力を爆発させ、星野同志を奪還します。
(法大5・29デモ弾圧裁判被告/東拘在監)

 第4章 獄中から 星野同志! 米沢でお会いしましょう! 上智大学 坂野陽平

 星野同志! 星野同志のことを想う時ほど「団結」という言葉が本来の輝きをとり戻すことはありません。動労千葉、ILWU、イラク港湾労組——それぞれの点が一つの線となるように、星野同志と私も団結という一本の強固な鉄鎖で結びついていると確信しています。この団結こそ全世界の労働者階級人民を獲得し、「一人ひとりの自由な発展がすべての人びとの自由な発展の条件となるようなアソシエーション」『宣言』をつくる最大の根拠です。
 私も暁子さんと同じ米沢の生まれです。星野同志の米沢の絵は、私が生まれ育った風景そのままで、故郷の土のにおいまで伝わってくるようです。必ず外で、そして米沢でお会いしましょう!
 共に闘える喜びをかみしめつつ、奪還を誓って。東京拘置所より。
(法大・5・29デモ弾圧裁判被告/東拘在監)

 第5章 「普通の青年」たちの “空気”はストライキ四国 村田広介

 獄中の法大戦士のみなさん、富大の武藤さん。秋ですが体調いかがですか? 顔写真入りのメッセージ集を見て、みなさんの決意に心ふるえます。「前進上で星野さんに手紙を」という山本進さんの発想に星野さんもニンマリでしょうか? 徐勝氏の『獄中19年』(岩波新書)に韓国民主化学生活動家と長期獄中者の交流が描かれていたのを見ているようです。
 加えて「ボルシェビキの新聞は労働者の手から手へボロボロになるまで回し読みされた」「第1次大戦の塹壕(ざんごう)のなかでも読まれていた」という話を思い出しました。うん、そうや! 11月で実現しようとする資本と非和解に闘う団結の壮大な計画に比して、まだまだこの点で不足でした。11・2労働者集会まで残り1カ月。『前進』を隣の労働者に紹介して革命にとって、「黄金の1カ月」にしようと思います。
 先日、ある工場に10・24集会批判ビラをもって組合訪問しました。休憩中の若い人たちに11・2チラシを渡しました。すると、油まみれの手で「なあ、おれらもストライキに参加するか?」。そんなストレートな! たしかに赤いチラシの真ん中で青年が「ストライキで社会を変えよう!」とプラカードを掲げてます。「普通の青年」たちの空気です。
 時代は世界金融大恐慌。ちなみに『週刊ダイヤモンド』10月11日号は「世界大破局!」でした。なんとストレートな! お体お大事に。

 第6章 街頭で11月集会への結集を訴えています 東京 四ツ木智子(59)

 今、私は11月労働者集会への結集を街頭で次のように呼びかけています。
 皆さん、一番大事な時代が来ました。今立ち上がらないといけないと思います。
 私たちの世代は、60歳になったら年金で暮らせるものと思い、一生懸命払ってきた。ところがその年金は勝手に建物を造ったり、投資して金もうけするために使われていました。その結果、支給年齢が引き上げられて、ちゃんと払った人がもらえない。年金だけで暮らせる人は、ほんの一握りしかいません。
 ブルジョアジーや官僚の思いのままにさせてはなりません。
 最近、JRで事故が多発しています。電車が何時間も動かないことがあったりします。国鉄の民営化や外注化で労働者の連携をできなくさせたツケが回ってきたのです。今後は郵政民営化でまた色々なトラブルが出てくると思います。本島から離れた島々や山の奥にも人はいます。どうしてくれるのでしょうか。
 来年、裁判員制度が始まろうとしています。民が民を見張り、裁くことは許されません。
 でも今、石油が上がったと漁民がストをやり、トラック協会がストをやっています。
 大事なことは労働者の力だと思います。特に家計を守っている婦人です。一人の女では弱いけど、みんなが集まれば強いのです。団結して声を大にして意志を伝えれば、世の中も変わっていくでしょう。昔ロシアでは女の人が立ち上がって革命を起こしました。
 労働者・婦人が立ち上がれば、私たちによい風とよい波が押し寄せてきます。いい風に押されいい波に乗るのは、皆さんの団結の力です。
 私たち労働者の手で日本、そして世界の未来をつくり上げましょう。今、立ち上がり団結しましょう。11月2日労働者集会に集まりましょう。