2008年10月13日

証拠のデタラメ次々 暴行デッチあげ裁判 「公訴を棄却しろ」

週刊『前進』06頁(2363号5面3)(2008/10/13)

証拠のデタラメ次々
 暴行デッチあげ裁判 「公訴を棄却しろ」

 10月8日、新井拓君と中島宏明君の5・28暴行デッチあげ弾圧裁判の第3回公判が、東京地裁刑事第18部(福崎伸一郎裁判長)で行われた。
 冒頭、中島君と新井君が、前回の公判で公安警察官・服部が出した実況見分調書のデタラメさを弾劾し、「ただちに公訴を棄却し、私たちを釈放しろ」と迫った。さらに福崎裁判長が友部博文君の裁判を併合することをいまだに拒んでいることを弾劾し、「どんな分断にも負けず、団結を貫いて闘う。ただちに友部君の裁判を併合せよ」とたたきつけた。
 続いて、麹町署の公安警察官・高橋の証人尋問が行われた。「暴行」事件をデッチあげた4月11日に、市ケ谷キャンパス外濠校舎門にある監視カメラで学生を不当に撮影したビデオ映像を証拠として採用するために、「防犯カメラシステムについての捜査報告書」を作成した高橋を証人としたのだ。
 公判では、高橋の作成した「捜査報告書」のデタラメさが次々と暴かれた。高橋が法政大学に行った日付が違う(報告書には14日と記載しているが、「実は13日にも行った」と訂正)。さらに法大当局がビデオを警察に提出した日付について、報告書には4月13日とあるが、「4月16日だった」と訂正した。しかも捜査に同行した他の警察官の名前も記載がない。一から十まで、すべてデタラメ極まりないのだ!!
 なぜこれほどデタラメな証拠ばかりなのか? 「暴行」が百パーセントデッチあげだからだ。
 「こんな間違いだらけの報告書に、証拠能力などない!」「こんな証拠で4カ月あまりも勾留を続けるなど許されない」。新井君、中島君、そして弁護士も傍聴人も怒りをたたきつけた。
 次回・第4回公判は10月24日に行われる。「友部君の併合を」の声を引き続き裁判官にたたきつけ、団結して闘おう。