2008年10月13日

3被告が冒頭意見陳述 法大5・29弾圧裁判第1G公判 “法律で革命は裁けぬ”

週刊『前進』06頁(2363号5面2)(2008/10/13)

法大弾圧裁判 3被告が冒頭意見陳述
 法大5・29弾圧裁判第1G公判 “法律で革命は裁けぬ”

 10月6日、法大5・29デモ弾圧裁判第1グループの第2回公判が、東京地裁刑事第15部(稗田雅洋裁判長)で行われた。前回の4人の被告人意見陳述に続く山本進君、野地川泰介君、中島敦史君と弁護人の意見陳述が行われた。
 冒頭は山本君。証言台の前に立つと「結集したみなさん、ご苦労様です」と傍聴席にあいさつ、堂々と陳述を開始した。「法律が革命を裁くことはできない」「私たち5・29被告団は革命そのものである。法大闘争とは、闘いの中で団結が生まれ、互いが互いを獲得しあって拡大していく過程そのものである。法大当局の弾圧と真っ向対決する被処分者ら法大生の闘いが私を獲得し、その私たちの大学の壁を越えた存在と闘いが益森君(法大生)を獲得し、闘うことで解き放たれた益森君をとおして体現される3万法大生の怒りと誇り高さが、また私たちを獲得していく」「われわれをこの場に立たせている国家権力の行為が犯罪なのだ。労働者階級の手によってこれを断罪していく」
 野地川君は、痛烈に法大当局を批判した。「増田総長は『本当の友人をつくるのも大事です』『自分が一番苦しい時に相談できる、一生付き合えるような友人をつくってもらいたい』と言っている。不当な学生支配と闘う仲間が団結を呼びかけている時に、それにこたえて一緒に立ち上がるのが『本当の友人』ではないだろうか」。さらに、裁判長に動労千葉の『俺たちは鉄路に生きる2』『同3』を示し、「われわれ学生の置かれた現実は新自由主義そのものであるから、『動労千葉のように闘う』ことで未来は切り開ける。裁判長は、次回の公判までにこの2冊を読んでおくように」と言って裁判官にその場で本を受け取らせた。
 中島君は、「裁判所が公安警察・検察と結託して5・29デモを『犯罪』として有罪判決を下したとしても、私を『反省』させたり、あるいはこれを見せしめとして闘いが広がるのを阻止することはまったく不可能だ。法大当局の暴虐に屈せず闘う法大生・文化連盟のかけがえのない仲間たちと団結するために『学籍』などという分断事項を粉砕する。これが『300万学生ゼネスト』だ」。
 最後に弁護人が意見陳述を行った。井堀哲弁護士は、「増田総長は『世界的な問題について学生は関心を持った方がいい』とか、『教員と対等に議論するように頑張って、教員が勉強して来なかったら怒るくらいになれ』とか言う。その点で被告人らは理想の学生像だ」と、学生たちへの共感と法大当局への怒りに満ちた陳述を行った。
 学生たちの闘いによって、東京地裁はすでに揺るぎない革命の演壇となり、法大闘争の前進を強くリードしている。さらなる傍聴を呼びかける。