2008年10月13日

日誌 2008年10月1〜7日 スーダンPKO派兵閣議決定/麻生「給油継続は選挙の争点」

週刊『前進』06頁(2363号4面5)(2008/10/13)

日誌 2008年10月1〜7日
 スーダンPKO派兵を閣議決定/麻生「給油継続は選挙の争点」

●嘉手納即応訓練グアムへ 米軍嘉手納弾薬庫地区のシルバーフラッグサイトで実施している地上爆発模擬装置(GBS)などを使用した即応対応訓練機能をグアムに移転する米空軍の計画が分かった。嘉手納弾薬庫地区の即応訓練は、基地への攻撃を想定した滑走路の修復訓練。訓練をめぐっては、爆発音や煙が住宅地に流れ込み、苦情が相次ぐなど住民生活に影響を与えている。(1日)
●麻生「村山談話を継承」 麻生首相は衆院の代表質問で、共産、社民両党の議員から歴史認識を問われ、95年の村山首相談話について「私の内閣でも引き継いでおります」と答えた。(2日)
●劣化ウラン弾、国連が初の報告 国連が劣化ウラン弾について、「使用の影響」に関する初めての報告をまとめた。近く国連総会に提出する。報告によると、ボスニアは、ボスニア紛争中の94年、米軍が劣化ウラン弾を使用した地域で住民を調査した結果、他の地域の住民に比べ「がんの死亡率が4倍になった」として「調査が必要」と主張している。(2日)
 ●スーダンPKOを閣議決定 政府は、スーダン南部での国連平和維持活動(PKO)の司令部に自衛官2人を派遣することを決めた。派遣先は、国連スーダン派遣団(UNMIS)の司令部がある首都ハルツーム。自衛官らはPKOの一員として、南部に展開する軍事部門の補給を調整する「兵站幕僚」とデータベースを管理する「情報幕僚」の任務を担う。(3日)
●沖縄密約文書「ない」と国 1972年の沖縄返還に至る過程で日米政府高官が交わした行政文書3通の情報公開請求について、外務省と財務省は「対象文書は保有していない」として不開示(不存在)を決定した。請求者らは、決定を不服として、行政処分の取り消しを求めて提訴する方針。両省への異議申し立ても協議する。元毎日新聞記者の西山太吉さんら63人が9月2日に請求。対象文書は、69年12月2日付の「秘密合意議事録」と71年6月11、12両日付の「秘密合意書簡」の計3通。(3日)
●内閣支持41% 朝日新聞社が実施した世論調査によると、麻生内閣の支持率は41%で前回発足直後の調査(9月24、25日)の48%から下落した。不支持率は42%(前回36%)に上昇し、支持と不支持が伯仲した。(4、5日)
●F15が未明に離陸強行 米空軍嘉手納基地第18航空団所属のF15戦闘機と空中給油機KC10が米国本土での訓練に参加するため、中継点のハワイ州ヒッカム空軍基地に向けて未明に離陸した。北谷町砂辺地区で最大108・8デシベルを2回記録した。F15の未明・早朝離陸は、5月以来で今年は4度目。(4日)
●米兵、タクシー盗み事故 運転手が離れたすきにタクシーを盗んだとして、沖縄署は、窃盗容疑で在沖米海兵隊員2人を現行犯逮捕した。米兵2人は盗んだタクシーで逃走中、宜野湾市の国道58号で信号待ちの車列をすり抜けようとして、車5台と接触する物損事故を起こした。けが人はいなかった。調べでは、北谷町美浜の路上に駐車中のタクシーを盗んだ疑い。タクシーの運転手は車を離れていた。(5日)
●給油継続「争点に」 麻生首相は衆院予算委員会で、解散・総選挙に踏み切る時期を問われ、「民主党との間に争点を設定しないといけない。国際貢献などいろいろある」「そういうものをきちんとした上で、どちらが政権担当能力があるかを明らかにすることが必要だ」と語り、来年1月に期限が切れるインド洋での補給支援活動の是非が、総選挙の争点のひとつになるとの見方を示した。(7日)