2008年10月13日

米韓から闘う代表団 11・2は国際連帯の大集会だ

週刊『前進』06頁(2363号3面2)(2008/10/13)

米韓から闘う代表団
 11・2は国際連帯の大集会だ

 今年も11・2労働者集会に、すごい闘いを引っさげてアメリカ・韓国の労働者代表がやって来る。続々と来日メンバーが決定しつつある。

 第1章 ILWUや闘う教育労働者

 アメリカからは、全米第2の地域教組であるロサンゼルス統一教組(UTLA、4万8千人)の闘う教育労働者の参加が決定した。
 UTLAは、組合員80万人を組織するロサンゼルス郡労組連盟の最有力加盟労組だ。同連盟は今年8月、不起立闘争を闘う根津公子さんらを断固支持する声明を発し、都教委・日教組に送った。この支持声明の実現を始め、全米各地に不起立闘争支持を広げたのがUTLAであり、CAMS(校内の軍国主義に反対する連合)のアーリーン・イノウエさんたちだ。UTLAは05年、戦闘的潮流が旧執行部を打倒し、組合の階級的再生を実現。今年6月には教育・医療福祉予算削減に反対する4万人のストライキを打ち抜いた。
 ILWU(国際港湾倉庫労組)からは港湾労働者メーデー組織化委員会を始め、5・1メーデーストライキの中心を担った現場労働者が11・2集会に参加する。
 ILWUは今年5月1日、米西海岸の全29港湾を封鎖する歴史的ストライキを成功させた。この闘いに、イラク港湾労組が占領下の連帯ストライキで呼応した。
 このストは、昨年10月に開かれた「国際反戦会議」での討議を経て実現された。会議は、ローカル10、ローカル34が主催し、動労千葉やRMT(イギリス鉄道港湾運輸労組)などが参加した。激烈な討議をとおして「職場からの労働者の直接行動で、戦争を止める闘いを組織しよう」という方向性をつかみ取ったのだ。

 第2章 民主労総との「理念交流」も

 韓国からはイミョンバク政権打倒の百万人デモに決起した韓国労働者階級を代表して、今年も民主労総ソウル地域本部の代表が大挙やって来る。
 民主労総は、軍事独裁政権下の民主労働運動を土台に1995年に結成された。06年には御用組合である韓国労総をおさえ、韓国最大のナショナルセンターに成長。世界最強の労働組合だ。この中でソウル地域本部は組合員17万人を組織し、徹底的に現場労働者に依拠して闘う「現場派」だ。
 今年は11月集会を前後して、ソウル地域本部と動労千葉による社会主義「理念交流」が計画されている。両国の労働運動をめぐる情勢、ぶつかっている課題を共有し、労働者自己解放闘争の展望について模索するために設定されたものだ。
 民主労総中央の右傾化に抗して闘っているソウル本部イジェヨン本部長は、今年の8・15集会で「それぞれの国のバラバラの組織ではなく、一つの組織として闘おう」と発言した。日米韓の国際連帯は、共同の路線と展望のもと、文字どおり“ひとつの闘い”として闘う画期的地平に達しているのだ。
 なぜ世界で最も闘っている労働組合が11月集会に注目し、代表を送ってくるのか。それは、動労千葉が国鉄分割・民営化という大攻撃と真正面から闘って勝利し続けてきたからであり、新自由主義という“共通の敵”を打ち破る力が11月集会にあると見ているからだ。この11月集会と国際連帯の闘いがもっている意義と力、巨大な展望を職場の仲間に訴え、11・2日比谷野音に1万人の大結集を実現しよう!