2008年10月13日

民営郵政とJP労組中央を職場闘争の力で打倒しよう 全逓労働者の大隊列を11月へ

週刊『前進』06頁(2363号3面1)(2008/10/13)

11・2日比谷野音に怒りの大結集を
 民営郵政とJP労組中央を職場闘争の力で打倒しよう
 全逓労働者の大隊列を11月へ

 11・2労働者集会まで残り3週間となった。闘う全逓・郵政労働者は、怒れる労働者1万人の日比谷野音大集会実現のために全力疾走しよう。階級的労働運動の路線と方針で体制内指導部との党派闘争にかちぬき、とりわけ青年労働者の総決起をかちとろう。その力で、麻生政権を労働者の敵・小沢民主党もろとも打ち倒そう。郵政民営化絶対反対の路線と階級的団結で、西川民営郵政を打倒しよう。労資運命共同体の連合JP労組中央を打倒し、超勤拒否、物ダメ・ストライキで闘う階級的全逓労働運動を職場からつくりあげよう。

 第1章 超反動の麻生政権打倒せよ

 ウォール街の花形だった米5大証券が姿を消し、世界最大の保険会社AIGが破綻して実質上国有化された。日々刻々、世界金融大恐慌の現実が世界の帝国主義に襲いかかっている。帝国主義の最後の選択だった新自由主義が破産したのだ。金融破綻、株価暴落、一方のインフレ……。帝国主義・資本主義の命脈は尽き果てた。
 米政府が巨大金融機関の救済で投入する公的資金(税金)の合計は何と1兆㌦(約百兆円)を超えようとしている。それでもNY株式市場はついに1万㌦を割り込み、底割れ状態に突入してしまった。欧州・アジアでの連鎖的な株暴落も拍車がかかり始めた。過去最悪の米財政赤字拡大が米国債とドルの暴落に行き着くことも不可避となった。資本主義は完全に末期状態となった。ここが核心問題だ。
 日帝・麻生政権は世界金融大恐慌に直撃されている。ドル体制が崩壊すると日本経済は一瞬にして吹き飛ぶ。三菱UFJの米金融市場参入はドル崩壊への恐怖のためだ。この超ど級の危機の中で、麻生政権は資本優遇の「景気対策」、インド洋での自衛隊給油法延長、道州制の検討機関設置に動きだしているが、もはや自民党の政権自体が崩壊している。
 対する小沢・民主党の政策の柱は、自民党が挫折した「真の構造改革」である。民主党は労働法制改悪に賛成する労働者の敵であり、インド洋給油法の対案としてアフガニスタンへの自衛隊派遣を主張する改憲政党だ。規制緩和・民営化でボロもうけし、非正規雇用の2000万青年労働者から搾り取った利潤やマネーゲームで肥え太ってきた金融資本のよりどころが麻生・自民党であり小沢・民主党なのだ。そして、それを支えているのが連合を始めとする体制内労働運動である。小沢・民主党もろとも麻生政権を打倒しよう。
 世界恐慌の爆発が労働者階級にもたらすものは再びみたびの戦争と失業だ。むき出しの階級闘争の時代であり、労働者階級が政治権力を取ることが必要なのだ。プロレタリア革命を引き寄せる力は、怒れる労働者1万人が結集する11・2日比谷野音の労働者集会にあることを心から訴えたい。労働者に権力をよこせ! 体制内指導部と職場で地域で激突し、分岐をつくりだそう! 「生きさせろ」の大幅賃上げとゼネストを切り開こう!

 第1節 「4者・4団体路線」うち砕け

 この情勢下で、国鉄1047名闘争をめぐって労働者階級の闘う路線が決定的に問われる事態が生まれている。分割・民営化から21年間闘ってきた国鉄1047名闘争と、200万首切り攻撃と対峙している自治体労働運動、「日の丸・君が代」攻撃との攻防を貫く教労、郵政民営化攻撃と激烈に闘いぬく全逓、この4大産別が階級的労働運動に合流することに、日帝と体制内労働運動指導部が恐怖し、一切の階級的な闘いを終わらせようとしているのだ。国鉄闘争から解雇撤回の旗を降ろした「4者・4団体路線」との闘いがまさに正念場である。
 「今こそ政治決断で解決」をうたう4者・4団体路線に密集する勢力の10・24幕引き集会の矛先は、動労千葉と11月労働集会にむけられている。
 11・2労働者集会は、「4・4」和解・屈服派か動労千葉派か、体制内労働運動か階級的労働運動か、民営化推進か絶対反対かの路線的大激突に決着をつける場となった。ここが階級闘争の歴史的分岐点である。「4者・4団体路線」をうち砕き、解雇撤回、民営化絶対反対の路線と階級的団結で、第2次国鉄決戦を基軸に4大産別(6大産別)決戦の戦略的前進を闘いとろう。

 第2章 動労千葉派、職場の主流派に

 昨年10・1郵政民営化から1年を迎えた。国鉄分割・民営化に続く、日本における新自由主義攻撃の本格的エスカレートを目指した「小泉改革」の中軸=郵政民営化攻撃に対して、われわれ全逓委員会と闘う全逓労働者は真っ向から「絶対反対」の闘いを挑み、民営化の狙いを破綻させる突破口を切り開いた。全逓労働者の闘いは、民営郵政と、それを支える連合JP労組中央を打倒し、動労千葉派が闘う全逓労働運動の主流派として登場していく新たな段階に突入した。
 郵政民営化攻撃は、国鉄と並んで戦後労働運動の中軸を支えてきた全逓労働運動を葬り去る攻撃であり、戦争と改憲の道=労働運動総体の産業報国会化をめざす一大反革命だ。
 またこの郵政民営化攻撃は、その本質(資本としての生き残りをかけた大合理化と労働運動の破壊)に規定されて、JP労組中央の完全な屈服と先兵化を条件にして初めて遂行されたものだった。
 全逓委員会は、民営化で一気に激化した労働強化や締め付け、労働災害、非正規労働者の使い捨てなどに対する職場の怒りを、職場の階級的団結に転化し、非和解的な職場闘争として闘い抜くことを決意し、真っ向から闘いを挑んだ。
 郵政民営化の決定直後の04年秋、「民営化絶対反対」「連合全逓中央打倒」の路線と、物ダメ・ストライキの方針を確立し、昨年9月に超勤拒否闘争を闘い、民営化を迎え撃ったのである。
 とりわけ東京中郵では、銀座局への統廃合・合理化に対する闘い(4月)を皮切りに、全逓と全郵政の支部段階での統合(8・30)に対して、支部執行部選挙に名乗りを上げた。動労千葉派が郵政職場の主流派になる闘いに公然と踏み出した。
 そしてこの東京中郵の闘いに呼応し、4月の仙台での非正規青年労働者に対する雇い止め=首切り攻撃との正規・非正規一体となった闘い。8月広島・岡山・埼玉における雇い止め攻撃に対する闘いが、現在も非妥協的に貫かれている。
 これらの闘いは、民営郵政とそれを支える連合JP労組中央の支配を根底から覆し、わが動労千葉派が文字どおりの主流派として勝利するまで止むことのない非和解の闘いだ。われわれはそうした闘いをついに開始したのである。正規・非正規の団結を固め闘おう。

 第3章 正規・非正規の団結で闘おう 

 民営郵政の破綻は、現場労働者が「民営化絶対反対」で闘い始めたとたんにあらわとなった。そもそも、始まった世界金融大恐慌に民営郵政は直撃される。巨額の国債を買い支えてきた郵便貯金や保険預金の信用が揺らぎ、残高自体が急激に減少している。また1万5千人の欠員で出発した民営郵政の絶対矛盾が、職場の極端な労働強化として噴きだしている。
 郵政当局は、他の運輸資本との競合でさらに2万4千人を削減しなければ生き残れない危機にある。それゆえ本務者を減らし、低賃金のゆうメイトなど非正規労働者を増やしたにもかかわらず、早くもそのゆうメイトを次々と使い捨て(雇い止め)にしなければならない矛盾に陥っている。要員問題の爆発こそ民営化の破綻の結果だ。極端な労働強化と誤配の続出、相次ぐ事故や労働災害などは、民営化の破綻がもたらしたものだ。まさに民営化の絶対矛盾である。労働者にとっては、まさに「闘わなければ生きていけない」状態が郵政職場全体を覆っている。
 郵政民営化は、「1企業1組合」のもとで、労働組合を労資一体の“産業報国会”に変質させることをもって初めて成立する問題だった。全逓・全郵政の「組織統合」でダラ幹が結託しても、闘う全逓労働者の現場を完全に解体しなければ民営郵政の破綻は決定的となる。だからこそ、このかんの超勤拒否の闘い、非常勤労働者の雇い止め阻止の闘いを始め、階級的団結を基礎とした職場闘争に火がつき始めた瞬間、当局と御用組合幹部の結託による職場支配はたちまち揺らぎ始めたのである。
 民営化絶対反対、民営郵政打倒、そして御用組合=JP労組中央打倒の路線の下に、真に階級的な団結を強化・拡大していくことが決定的なのである。最末期帝国主義を打ち倒し、労働者の政治権力を目指すマルクス主義に立った動労千葉労働運動の実践こそが勝利の指針だ。自信と確信をもって職場での勝負に突き進もう!

 第1節 青年労働者の大結集実現を

 郵政職場においても、勝利のカギを握っているのは青年労働者の闘いだ。相次ぐゆうメイトの雇い止め攻撃など、民営郵政の矛盾がここに集中している。しかし、民営郵政による労働者支配の最大の危機もここにある。民営化後、職場に急激に拡大した労働監獄の現実の最も鋭い現れが、ゆうメイトなど非正規労働者の拡大とその首切りだからだ。
 体制内執行部が完全に職場闘争を放棄し、これを抑え込む側に転じる中で、ありとあらゆる職場の不満や怒りを残らず徹底的に組織化していくチャンスがここにあるのだ。ここから、支配階級が最も恐れる労働者の総反撃が始まるのだ。正規労働者と非正規労働者の団結は一切の土台である。全国で民営化絶対反対の新たな「郵政の1047名闘争」をつくりだそう。 
 民営郵政と非和解的に激突する新たな全逓労働運動の勝利の道は、動労千葉派の労働者が産別の枠、国境の壁を超えて結集し団結する闘いの中にこそある。11月集会こそ、新自由主義=民営化攻撃と闘いぬく集会であり、「民営郵政打倒」の闘いそのものだ。安倍、福田に続き、郵政民営化攻撃の張本人・小泉をついに労働者の怒りで打倒した。次は麻生の番だ。11月労働者集会1万人結集の力で麻生政権を打倒しよう。
 11・2労働者集会に闘う全逓・郵政労働者の根こそぎの結集を実現するために、ありとあらゆる闘いを粘り強い執念でやり抜こう。青年労働者の大きな結集を何がなんでも実現しよう。雪崩を打つ体制内労働運動の屈服・和解路線を粉砕し、階級的労働運動で勝負する団結した隊列を11・2日比谷野音に登場させよう。
 〔革共同・全逓委員会〕