2008年10月 6日

10・17法大キャンパス大集会へ “監獄大学”は支配の破綻だ

週刊『前進』08頁(2362号7面1)(2008/10/06)

10・17法大キャンパ ス大集会へ
 “監獄大学”は支配の破綻だ
 資本の奴隷になること拒否する

 残り10日と迫った「10・17法大キャンパス大集会」へ総結集を!
 06年3月以来、のべ88人の逮捕者と22人の起訴者を出して不屈に闘いぬいた法大闘争は、08年前半戦で「20人の獄中戦士(富山大弾圧の武藤君を含む)」と「闘う文化連盟誕生」の地平を切り開き、7・24集会の460人結集にのぼりつめた。
 そして9月開講以来、「一人の仲間も見捨てない! これ以上の当局の暴挙を絶対許さない!」のスローガンのもと、連日の激突が開始された。闘う学生への新たな処分攻撃を粉砕し、10・17キャンパス集会とデモを1千人結集でぶち抜こう! 腐りきった増田総長独裁体制を打倒し、大学の主人公は学生であることを宣言しよう!
 「資本主義の終わりの始まり」=革命の時代が始まった。10・17大爆発の力で、法大生と全国学生は11月労働者集会1万人結集(学生1千人)を絶対に実現しよう!

 第1章 「資本主義は死んだ」のデモ

 第一に、10・17集会への1千人結集の力で資本主義・帝国主義に断を下そう。今こそ学生は、自らの生き方として資本のくびきを引きちぎろう。
 リーマン、メリル・リンチ、AIG、ワコビア……名だたる米金融機関が破綻し、労働者を食い物にしたバブル経済で延命してきた虚構が崩れ去ろうとしている。ドル暴落と世界金融大恐慌だ。支配階級の金融政策が下手だからなのではなく、資本主義そのものの崩壊だ。アメリカ帝国主義の「本丸」が総崩れの危機を前に、支配階級は「1世紀に1度の事態」(前FRB議長・グリーンスパン)、「29年大恐慌以来、最も深刻な金融危機」(オバマ)と震え上がり、労働者階級へのさらなる犠牲転嫁に突き進んでいる。
 何が問題か? もはや資本主義という体制にしがみつく限り1ミリも前進しないということだ。
 米株価が史上最大の暴落を記録した9月29日、ウォール街は労働者の「資本主義は死んだ!」という怒りのプラカードに包囲された。そうだ。資本主義はすでに死んでいる。資本主義社会で最も抑圧されているゆえにもっとも革命的である人びと、労働者階級の手でとどめを刺そう。学生もこの闘いに合流して社会の主人公になろう。それが、動労千葉をはじめ3組合が呼びかける11月労働者集会だ。
 11月集会は、労働者自身の力による社会変革を呼びかけている。日米韓国際連帯の中軸にいる教育労働者は、法大決戦に「私はアメリカの人びとに法政大学の闘いを伝え、資本主義の抑圧からの解放と正義のためにともに闘います」(アーリーン・イノウエさん)と熱烈な連帯アピールを発している。全国の学生は10・17の爆発から11月集会、そして世界革命に突き進もう。

 第2章 新自由主義の心臓を射抜く

 第二に、10・17集会への1千人結集を、新自由主義大学への全国学生の総反乱の号砲としよう。
 「私には法大当局に対する怒りがある。学生を人間扱いせず、人間の誇りを踏みにじり、人間関係を破壊している。法大は監獄大学であり、新自由主義大学だ」(5・29戦闘裁判、内山佳久君の冒頭意見陳述)。四つの法大裁判が開始され、獄中同志が検察・裁判所を圧倒している。すべての意見陳述に貫かれているのは、学生の団結を徹底的に破壊し、弾圧・処分でしか成立しえない新自由主義大学=法政への烈々たる怒りだ。そして、自らの闘いで団結を守り発展させてきたことへの揺るぎない誇りだ。
 法大当局は、資本主義への幻想をあおり、教育を金もうけの手段にして資本に提供し、キャンパス中に監視カメラを張り巡らせて“ジャージ軍団”を徘徊(はいかい)させ、学生の存在をおとしめている。破産しきった新自由主義大学の姿だ。
 「地方自治体労働者の27・8%が非正規、うち三分の二が年収200万円以下の官製ワーキングプア」(東京新聞)。資本主義の危機が民営化・大リストラ攻撃として襲いかかっているまさにその時に、「公務員になって夢をかなえよう」「キャリアアップして勝ち組に」などとデマをあおり、大失業攻撃をもダシにして金を巻き上げようというのが法大当局の姿だ。そのために、資本以上にあくどく団結を破壊し、「教育と学問」の名をもって学生から誇りを奪っているのだ。
 法大当局への怒りは、人間的怒りであるとともに資本への怒りであり、奴隷であることを断固拒否する怒りだ。法大決戦の爆発は、必ず新自由主義の心臓部を射抜き、全世界の青年・学生の怒りの噴火口になる。

 第3章 1人の仲間も見捨てない!

 第三に、「新たな処分」をめぐる攻防を発展させる中から、1千名結集の展望は切り開かれる。
 9月末からの、文化連盟・S君と倉岡さんに対する処分の是非を問う学内シール投票が、法大当局を追い詰めている。危機感にかられた当局はシール投票を「誹謗中傷」「人権侵害」などと叫んで妨害し、ジャージ軍団が朝から晩まで闘う法大生へのストーカー犯罪行為を繰り返している。ふざけるな! よくも「人権侵害」などと言えたものだ。警視庁公安部と癒着して学生を売り渡し、キャンパス内での言論・表現・集会の自由を奪い、鉄柵と鉄条網だらけの監獄大学にしているのはお前たちだ!
 処分阻止闘争を爆発させ、キャンパスの主人公は学生であることを宣言しよう。「一人の仲間も見捨てない」闘いを貫き、誇り高い法大生の団結を取り戻そう。数々の悪行に手を染めながら逃亡を続ける総長・増田を引きずり出し、われわれ自身の手で打倒しよう! それが10月17日のキャンパス大集会だ。
 法大生のみなさん。全国の学生・労働者のみなさん。20人の同志奪還と法大闘争勝利、そして11月労働者集会大爆発に向かって、10・17法大集会に結集しよう! 
 〔マル学同中核派・法政大学支部〕