2008年10月 6日

“空港建設を阻止する” 反対同盟が中山暴言に抗議

週刊『前進』08頁(2362号3面4)(2008/10/06)

“空港建設を阻止する”
 反対同盟が中山暴言に抗議

 三里塚芝山連合空港反対同盟は9月30日、千葉地裁で、市東孝雄さんの農地強奪阻止・行政訴訟裁判の第5回弁論闘争を闘い(記事7面)、終了後の記者会見で、中山暴言に対して怒りを込めて以下の抗議声明を発表しました。(編集局)

 第1章 抗議声明

中山発言を徹底弾劾し、成田空港の建設を絶対阻止する
 麻生内閣の中山国交大臣が、人民の激しい怒りに耐えきれず、就任後5日で辞任した。「成田はゴネ得」「日教組が強いところは学力が低い」「日本は単一民族」——どれ一つとっても耳を疑うこれらの発言は、失言のレベルを超えた言葉の暴力である。これは個人の資質に根を置くべきものでもなく、麻生内閣に象徴される支配者たちの意思であり、闘う者への攻撃にほかならない。
 成田の空港反対闘争は、「国策」に名を借りた農地強奪に対して42年間、身体を張って闘い続けてきた。空港は未(いま)だ完成せず、ぶざまな姿をさらしている。中山発言はその打撃と無力、あせりの表明にほかならない。
 いま、世界では9億人が飢えている。投機マネーが穀物価格を高騰させ、飢餓暴動を生み出した。若者たちは食うための最低限の賃金も保障されず、農家は激減の一途である。矛盾の一切合財が、労働者と農民、弱者、高齢者におし着せられる。われわれ三里塚の農民は、農業つぶしと農地破壊、政府の暴政が続く限り、闘い続けるのである。
 市東孝雄さんの農地取り上げ阻止! 天神峰現闘本部と一坪共有地を守りぬく。暫定滑走路北延伸による闘争破壊をうち破り、3800メートル軍用滑走路の建設を阻止する。10・5三里塚全国集会への大結集を呼びかける。
 2008年9月30日