“核で戦争の決着”ねらう日米 吉田義久さんに聞く
週刊『前進』06頁(2361号5面3)(2008/09/29)
“核で戦争の決着”ねらう日米
吉田義久さんに聞く
GWの配備で圧倒的に軍事能力は高まります。核兵器を搭載し、米先制核攻撃体制をつくりあげるものです。これは日本の核武装の問題にもつながります。アメリカの核戦略に一体化・加担し”核で戦争の決着をつける”という体制に日本政府も踏み込んだのです。
連合や平和フォーラムなどの体制内労組は、もともと安保を認めている勢力。空母配備そのものは批判しないし、攻撃能力が飛躍的に高まることも問題にしない。ただ「安全問題」を言うだけです。多くの人が「動く原子炉だ」と批判していますが、言うとすれば「動く核軍事基地」ですよ。この数年間の闘いの中で、地元では動労千葉派、11月集会派が大きな情勢をつくってきました。運動の広がりの中で戦争への危機意識は高まっています。
労働者の団結した力にこそ、戦争を止め、基地を撤去する力がある。だからこそ米核戦略の凶暴さ、激しさをもっと訴えていく必要があると感じています。
(核問題研究情報センター代表、相模女子大学元教授)