2008年9月29日

G・ワシントン入港阻止闘争 “核空母許さぬ” 横須賀、怒りに包まれる

週刊『前進』06頁(2361号5面2)(2008/09/29)

G・ワシントン入港阻止闘争 “核空母配備許さぬ”
 横須賀、怒りに包まれる

 「核空母配備を絶対に許さないぞ!」「労働者の団結で基地も核空母も撤去するぞ!」
 核空母ジョージ・ワシントン(GW)が9月25日午前、ついに米海軍横須賀基地に入港した。神奈川労組交流センターや反戦共同行動委員会、婦人民主クラブ全国協、とめよう戦争への道!百万人署名運動などの闘う労働者人民は、早朝6時から入港経路の浦賀水道沿岸に陣取り、怒りの抗議行動をたたきつけた。
 横須賀市のうみかぜ公園では、三浦半島地区労、神奈川平和運動センターをはじめ350人が抗議行動を展開した。午前7時から、駆けつけた労働者が次々とマイクをとって怒りのアピール。8時半過ぎに、海自イージス艦に先導されたGWが巨体を現すと抗議団の声はさらに高まった。

 第1章 5千人の大デモ

 午後6時半から横須賀基地に隣接するヴェルニー公園で怒りの抗議集会が開かれた。4800人の大結集だ。神奈川・東京を中心に、北海道から沖縄にいたる全国から労働組合が集まった。主催者あいさつに立った福山真劫平和運動センター事務局長は「GWを強行入港させた日米政府を絶対に許さない! この日を絶対に忘れないぞ」と声を張り上げた。
 集会終了後、参加者は横須賀市内を席巻する大デモに立った。直前1週間にわたる座り込み行動、神奈川各地での連続抗議行動を経てこの日、横須賀の街は終日、怒りの声で埋めつくされた。

 第2章 米本土以外で初

 GWは、1973年のミッドウェー配備以来、同基地に配備された4代目の空母。米軍の核空母が米本土以外に配備されるのは初めてだ。西太平洋からインド洋までをカバーする米第7艦隊の主力艦となる。
 辺野古新基地建設、キャンプ座間への米陸軍第1軍団司令部の移転、そして核空母GWの横須賀配備が日米同盟再編の3本柱をなしている。歴史的生命力が尽きはて死の苦悶(くもん)にあえぐ日米帝国主義は、よりいっそうの癒着・一体化を強め、世界戦争発動体制に踏み込んでいるのだ。職場の闘いと団結を基礎に基地撤去まで闘い抜こう。