日誌 2008年9月17日〜23日
日誌 2008年9月17日〜23日
空自が初のPAC3発射実験/自民党総裁選で麻生が「圧勝」
●沖縄県議会、原潜事故に抗議 沖縄県議会が米海軍原子力潜水艦の原子炉冷却水漏れ事故への抗議決議、意見書を全会一致で可決した。抗議決議と意見書は、原潜ヒューストンが約2年間にわたり放射性物質を含む冷却水を漏らしていた問題を受けたもの。(17日)
●米軍機墜落時、米軍の立ち入り許可 在日米軍人・軍属とその家族の事件処理に関する法務省の秘密資料の全容が明らかになった。資料は法務省刑事局が72年に作成した「合衆国軍隊構成員等に対する刑事裁判権関係実務資料」。米軍機墜落事故の現場処理に関する53年の日米合意では、米軍の民間地立ち入りについて「事前の承認なくして…立ち入ることが許される」と記載されていた。(17日)
●空自、初のPAC3の発射実験 航空自衛隊は、弾道ミサイルを地上で迎撃する地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)の初の発射実験を米軍ホワイトサンズ・ミサイル射場で行い、模擬弾の迎撃に成功した。米国以外でPAC3を発射したのは日本が初めて。約120㌔離れた地点から米軍が模擬弾を打ち上げ、空自は2分後にPAC3を発射。約30秒後に打ち落とした。(17日)
●空自機が緊急着陸 航空自衛隊那覇基地所属のF4ファントム戦闘機1機が緊急停止用のフックを利用して米軍嘉手納飛行場に緊急着陸した。空自那覇基地によると、原因は「計器の異常」という。11日には同型機が那覇空港でタイヤがパンクする事故が発生。その後、同基地はほかの同型機に異常がないか確認するため訓練を中止していたが、確認を終了したとして18日から訓練を再開していた。(18日)
●新テロ特措法案を閣議決定 政府は、安全保障会議と閣議で、来年1月15日に期限切れを迎えるインド洋での給油活動を1年延長するための新テロ対策特別措置法改正案を決定した。早期の衆院解散−総選挙が想定され、結果次第では成立は困難となる。改正案は、対テロ新法が給油・給水に限定した活動内容はそのままとし、1年間の単純延長を規定した。(19日)
●米原潜がまた寄港 米海軍ロサンゼルス級原子力潜水艦「アッシュビル」が沖縄県うるま市の米軍ホワイトビーチに寄港した。県基地対策課によると、寄港時の放射能調査結果に異常はなかった。米原潜の沖縄寄港は今年に入って29回目で最多記録を更新中。(20日)
●小沢、民主代表に3選 民主党が臨時党大会を開き、小沢代表の無投票3選を正式に承認した。(21日)
●沖縄で陸自射撃場が今月完成 米軍の旧東恩納弾薬庫地区(沖縄市)に陸上自衛隊の射程300㍍射撃場「沖縄訓練場」が9月中に完成し、第一混成団(那覇市)が年度内に運用を開始する。防衛省は第一混成団を09年度中に「第15旅団」に格上げ、定員を約300人増強し、約2100人体制とする方針。混成群を廃し、普通科連隊や偵察隊、化学防護隊を新編するなど組織を大幅改編。国内唯一の「離島タイプの即応近代化旅団」に変容する。(21日)
●自民総裁に麻生 自民党総裁選挙が投開票され、麻生太郎幹事長が有効投票の約7割を獲得して、第23代総裁に選出された。幹事長には細田博之幹事長代理が昇格した。(22日)
●護衛艦に女性自衛官 防衛省は、女性用の居住空間がないなどの理由で制限してきた護衛艦や、護衛艦搭載の哨戒ヘリ、機雷処理する掃海母艦への女性海上自衛官の配置を認めた。有事の際に戦闘に直接関わる艦艇への配置は初めて。人手不足による充足率の低下解消の狙い。(22日)