全学連大会 法大当局の暴挙を絶対に許さない! 全国大学の法大化阻止! 織田委員長のまとめ
全学連大会 全国学生は10・17法大解放集会へ
一人の仲間も見捨てない! これ以上の法大当局の暴挙を絶対に許さない! 全国大学の法大化阻止!
織田委員長のまとめ “この路線で勝負しよう”
全学連執行部
委員長 織田陽介(東北大・理)
副委員長 倉岡雅美(法政大・人間環境)
同 安藤聡男(広島大・文)
書記長 冨山小太郎(京都大・農)
書記次長 石田真弓(東北大・経)
「一人の仲間も見捨てない! これ以上の法大当局の暴挙を絶対に許さない! 全国大学の法大化阻止!」の戦略的スローガンを打ち立てた全学連大会から、織田陽介委員長のまとめ、参加者の発言、三里塚反対同盟の北原鉱治事務局長の来賓あいさつを紹介します。(編集局)
大会の最後に訴えたいことは、学生はこの時代にどう生きるべき存在なのかということです。
すでに法政大で、のべ88人が逮捕されたんだけど、別にみんなブルジョア社会を見限って、あるいはブルジョア社会から見放されて決起したわけじゃない。「こんな社会じゃ、おれたちどうせだめだから、もう逮捕されてもいいや」みたいな話ではないでしょ(笑)。ここに本物の人間的な生き方があるんだっていう確信に燃えて決起したんです。
第1章 こんな社会は絶対おかしい
こんな社会は絶対におかしいという怒りを爆発させよう。だって今、大学でも専門学校でも、「資格がないから就職できない」みたいに、全部おれらの責任だという話にされてるじゃないですか。そうなんですか?
おれたちが能力ないから働けないんですか?!
違うんですよ。 資本家が、企業が、めちゃめちゃリストラやって首切っているから働けないんでしょ。それを全部学生の責任にして、「お前は資格がない」「スキルがない」という話にされてるんですよ。
大学の前では「公務員になろう」なんてビラがよくまかれている。公務員学校の学費が年間40万円で、「創立15周年で15%割引します」なんて言いながらまいてますよね。だけど「公務員200万人の首を切る」って言ってるわけでしょ。そんな現実には一言も触れずに40万円ふんだくって、あとは「首切られても知らないよ」っていうわけだ。そして、必死になって就職を決めたって、職場でとことんこき使われてサービス残業やらされ、過労で倒れる。”こんな仕事、本当にやりたかったの?”っていう現実ですよ。こういう大学のあり方、社会のあり方に対して、腹の底から「間違っている! 許せないんだ」っていうことをはっきりさせようじゃないですか。
今全世界で、生きるためのゼネストの嵐になっています。『貧困大国アメリカ』という本を読みましたか? あそこに書かれているアメリカの現実を見て下さい。1日入院したら240万円取られる。5千万人が健康保険に入っていない。ふつうの人は病気になっても医者にかかれない。
新自由主義の行き着いた先がこれなんです。労働者の首をとことん切って切って、使い捨てにしていく現実ですよ。
こういう状況の中で、ストライキの嵐が巻き起こっている。アメリカの労働者は「資本によっておれたちの人生が決まるんじゃない。団結してこの時代を切り開いていくんだ」という立場でどんどん決起している。そうやってストライキが始まっている。
闘いの中で国際的な団結がどんどん拡大している。アメリカの労働者は、顔も知らない、会ったこともない海の向こうのイラクの労働者とがっちりと握手を交わしている。「おれたちが本当に強くなれば戦争だって止められるんだ」という革命的な握手を交わしたんです。こういう時代に「おれたちはこういう生き方がしたいんだ」「こうやって世界の労働者とつながりたいんだ」って心から思うわけですよ。
おれたちは使い捨ての商品なのか。能力もない、就職もできない、フリーターで、ニートで……そうじゃない。そんな存在じゃないんだ!
この世界は変えられる。戦争をやってでも生き延びようとする帝国主義を倒し、世界革命をやっておれたちの社会をつくる。そういう革命的な存在なんだ。こういう生き方があるんだ、こういう生き方をしよう——これが法大闘争を闘う中でつかみきった学生の生き方なんです。
法大文化連盟の闘いにこたえ、「一人の仲間も見捨てない! これ以上の法大当局の暴挙を絶対に許さない! 全国大学の法大化阻止!」——このスローガンを本大会でうち立てた。このスローガンで全国の闘いを巻き起こそう。3日間の討論をやりきって、ここで一致した!
具体的には、倉岡雅美さんへの処分を絶対に許さないということで燃え立とうじゃないですか。仲間をつくって全国から法大に駆けつけよう。なんとしても処分を粉砕しよう。学生を1千人集めて集会をやるような巨大な運動にする、そういう腹を固めようじゃないか。そういう生き方があるんだっていうことを示そう。
第2章 獄中の20人の仲間とともに
大会の冒頭、時代認識と路線で一致することが課題だと訴えて議案を提起しました。ここで一致をかちとれたことで、やはり今大会は大成功だったと自信をもって語れる。文連ともそこを基礎に団結を固めることができた。
何よりも、20人の仲間が獄中にいることを片時も忘れることはできない。「弾圧ありがとう」と本当に言えるのか、という議論がありました。20人取られて数が減ったということではなく、20人逮捕されて1千人の学生が決起する。これがおれたちが掲げた方針じゃないですか。こうなったときに「弾圧ありがとう」と言い切れるんだ。
20人の同志と団結して10・17法大集会、11・2全国労働者集会に向けて突撃しよう!