全学連大会 88人逮捕、22人起訴のりこえ 新執行体制を確立
全学連大会
88人逮捕、22人起訴のりこえ 新執行体制を確立
全学連第69回定期全国大会が9月13日〜15日東京都内で開かれ、20人の学友が獄中で闘うというかつてない状況のもと、多数の新参加者を始め80人が全国から結集した。3日間の討議で、時代認識と路線での強固な一致を打ち固め、10・17法大集会に法大生と全国学生の1千人決起をつくり出し、その力で11・2全国労働者総決起集会1万人結集へ攻め上ることを力強く宣言した。
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第1章 獄中同志と共に
開催にあたり織田陽介委員長が「指導部の大半を獄中に奪われている現状にあたり、大会の運営と指導にあたる暫定執行部を任命したい」と提起し、拍手で承認された。これこそ激動期の全学連大会だ! 議案書とともに20人の獄中同志のメッセージが配布され、全参加者の胸を打った。
06年3・14法大弾圧から本年の5・28—29決起をへて実に88人の逮捕、22人の起訴! 本大会の議案はこの激闘に次ぐ激闘の2年半を総括し、労働者のストライキ・デモが激発する世界情勢をふまえ、300万学生が団結できる時代認識と路線を提起した。法大当局による学友へのさらなる不当処分を絶対に許さず、10・17法大集会に1千人学生の大結集を実現することを闘いの方針として鮮明に打ち出した。
日本の階級情勢が「10・24民営化翼賛集会か、11・2民営化絶対反対集会か」(第三議案・方針)というあいまいさを許さぬ分岐点にいることを示し、「いかに生きるか」を問いかけた。
織田委員長は「去年の大会で『新井君、友部君のように闘おう』と提起し激しく議論した。今、自分が逮捕・処分を覚悟するだけでなく、組織者となり学生運動の信頼できるリーダーとして立つことが求められている」と訴えた。
これにこたえて法大生の決意を先頭に、法大決戦にかけきって闘う発言が相次いで行われた。
第2章 文化連盟が参加
2日目から、法政大学文化連盟執行部が大会討論に参加した。
学生会館破壊、学友会非公認化、サークルつぶし、退学・停学処分乱発という法大当局の学生自治破壊攻撃の中で、徹底抗戦を貫き、体制内学生運動と激突して闘いの旗を打ち立て守りぬいてきたのが文連執行部だ。法大の監獄化を打ち破り、キャンパスを学生の手でともに解放するために、文連が全学連大会に結集し団結を固めた。このことは、法大闘争における「動労千葉」が生まれたに等しい歴史的な意義がある。
「一人の仲間も見捨てない! これ以上の法大当局の暴挙を許さない! 全国大学の法大化を阻止しよう!」——文連にこたえて、全学連はこの鮮明な法大闘争スローガンを確立した。これこそ2年半の激闘の総括の上に築かれた、300万学生が団結できるスローガンである。そして10・17法大集会に学生を1千人集めるために、何が必要なのか、何が足りないのかが、真剣に徹底的に議論された。
公安警察が弾圧の機をうかがい、警備員・ジャージ部隊がむき出しの暴力支配を貫いている法大キャンパスの現実のもとで、学生大衆の心をつかみ決起を実現することが白熱の討論議題となった。そして闘う学友への処分攻撃を絶対に許さないという怒りで法大生を組織することをあらためて強固に確認した。
全国の学生は、法大決戦を真に自らの闘いとしてすえ、法大生と団結して総力で10・17へ駆けつけることを明らかにした。法大闘争に全力を注ぐことで、国家権力と渡り合える団結がつくれるとの確信が討論の中で深められた。そしてキャンパスでの闘いと不可分一体で、裁判闘争を闘い20人の同志を奪還することが確認された。
この討論の盛り上がりの中で、2日目の全体討議は時間を大幅に延長して夜まで続けられた。新入生・初参加者が、「隣の仲間を組織して法大にかけつける」「11月労働者集会に参加したい」と続々と率直に自分の言葉で決意を表明した。
第3章 法大千人決起へ
最後にまとめとして織田委員長が立ち、「この議案の時代認識と路線でわれわれは団結できる。10・17法大決戦1千人決起の核心をしっかりとつかんだ。大会は大成功した」と訴え、3日間の討議を締めくくった。
役員改選では、織田委員長のもと暫定執行部が正式に新たな副委員長、書記長、書記次長——新執行部として選出された。それぞれが激動期の全学連のリーダーとして、重責を担いぬく決意を明らかにした。
来賓として、三里塚芝山連合空港反対同盟の北原鉱治事務局長、動労千葉新小岩支部の佐藤正和支部長、部落解放闘争を闘う西村豊行さん、森川文人弁護士、西村正治弁護士、藤田正人弁護士、マルクス主義青年労働者同盟の代表が連帯のあいさつを行った。また無期攻撃と闘う徳島刑務所在監の星野文昭同志を始め数多くの連帯メッセージが寄せられた。大会2日目に革命的共産主義者同盟を代表して木崎冴子同志が記念講演を行い、激動期の全学連に限りない激励を寄せた。
10・17法大決戦へ!
11・2労働者総決起集会へ! 全国300万学生の組織者への飛躍をかけて、全学連は秋の決戦に突入した。