2008年9月15日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2359号6面1)(2008/09/15)

団結ひろば 投稿コーナー

 第1章 支店長はゆうメイト雇い止めを撤回しろ 広島・ゆうメイト A

 8月30日、広島西郵便局は、オレを9月末で雇い止めにすると通告してきた。オレは雇い止めを絶対に認めないし許さない。絶対に撤回させる。
 オレに対する雇い止めは、単にオレ一人の問題じゃない! これは郵政職場で働く労働者全員が直面している問題だ。
 ちょっと上司に逆らったり、文句を言っただけで、ゆうメイトは雇い止め。本務者(正社員)は強制配転とパワハラ、処分で退職に追い込む。こんな郵政資本のやり方に労働者は本気で怒っている。オレのビラを見て、たくさんの激励や当局への怒りの声が届いた。JP労組が「生産性向上」などといって労働者の怒りを抑えつけても、現場の怒りは爆発寸前だ。
 だから今こそ労働者は団結しよう。団結して怒りを郵政資本にたたきつけよう。100人が反乱を起こしてストライキで闘ったら、当局は100人の労働者をクビにできるのか? やれるものならやってみろ!
 毎日毎日、郵便物をさばいて業務をまわしているのはオレたちだ。実際に職場を動かしているのは現場労働者だ。郵便事業に支店長なんて必要ない。オレじゃなくて、支店長こそ辞めてしまえ!
 管理職たちに現場の怒りを思い知らせるには郵便物をためるしかない。
 オレの配達区は、4時間勤務にもかかわらず平均2時間、ひどい時には4時間近い超勤をしないと配りきれない。オレは昼休憩もとらずにぶっ続けで配達してきた。管理職はこれだけの業務を誰に押しつけるつもりなのか? そもそもどのくらいの業務量があるのかわかっているのか?
 だからオレは9月2日から一切の超勤を拒否し郵便物をためて闘っている。オレをクビにするということがどんなにデタラメなことなのかをたまった郵便物の山でわからせてやる。
 定時までに配りきれなかった郵便物は、オレをクビにした支店長が配れ! オレがためた郵便物を同じ班の労働者に押しつけるな!

 第2章 ゆうメイトI君懲戒解雇に怒りの抗議 岡山 塚田 昇

 9月6日、岡山中央郵便局で不当な雇い止め=解雇の攻撃と闘うゆうメイトの青年労働者I君に対して、郵便事業会社当局は懲戒解雇を言い渡してきた。民営郵政の不当きわまりない労働者支配に対して怒りの声を上げた青年労働者を懲戒解雇するとは、何という暴挙か! 作業中の同僚が固唾(かたず)をのんで見守る集配課のフロアで、I君は懲戒解雇の通告に来た職制・管理職に激しい怒りをたたきつけた。
 6日午前、組合と地域の闘う仲間がただちに局前抗議闘争に集まった。さらに同日午後、県内各地から急を聞いて駆けつけた組合と地域の闘う仲間20人が局前抗議闘争に立ち上がり、激しい怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。
 プラカード、横断幕を掲げ、ビラが次々と手渡される。集まった仲間たちが次々とマイクを握り、1時間半の抗議集会を実力で打ち抜いた。
 当該のI君は激しい怒りのアジテーションをたたきつけた。「この懲戒解雇は郵便事業会社当局の完全な敗北宣言だ。たった一人のゆうメイトを職場から追放するために、こんな手段を取らなければならないほど追いつめられているのは、会社の方だ。懲戒解雇は絶対に認めない。局内の労働者のみなさん、監獄職場をつくり変えるために一緒に闘おう!」
 そうだ。不当な雇い止め通告から9日間、朝夕連日の抗議行動に立ち上がり、職場の中に激しい分岐をつくり出したI君の闘いが、当局をギリギリと追いつめたのだ。
 職場の中からも公然と怒りの声が上がり始めている。職場内外を貫く労働者の団結で、この不当な懲戒解雇攻撃をはね返そう。

 第3章 「監獄職場」を変えて仲間と団結したい! 岡山・ゆうメイト I

 自分がなぜここまで日本郵便と徹底して闘うのか! それは「監獄職場」でホントに苦しんでいる仲間と団結したいからなんです!
 岡山のゆうメイトのIです。
 8月29日、9月末の雇い止め通告、9月6日に日本郵便岡山支店より不当な懲戒解雇を受けました。
 毎日の抗議行動の中で、よくぞ言ってくれた、ホントに胸がすっきりしたと言って目を赤くして握手してくれた人、雇い止めはヒドイとビラを受け取り配達に行く集配課の同僚、差し入れをくれた人、局前での訴えを聞いてくれた人、こういった人は本当に職場で苦しんでいる者の気持ちのわかる人たちなんです。こういった人たちと勇気を出して職場を変えてゆきたいんです。
 当たり前ですが、労働組合は労働者を守るために存在します。しかし、昨今は会社と一体となって労働者の締め付けに加担している組合がほとんどです。このように腐りきった労働組合を現場労働者と団結して資本と闘う階級的労働組合に変えたいのです。階級的とは、労働者自身が世の中を動かす力があるんだと自覚して闘うことなんです。だから自分は支店長にでも何のためらいもなく意見することができるんです。
 確かに今の世の中、階級的に生きることはそう簡単ではありません。しかしこの壁を打ち破り、本当に苦しみ虐げられた世界の人たちと団結して世の中を変えたい、それだけなんです!

 第4章 荻窪駅前で街頭宣伝11・2へ豊かな出会い 東京・西部 今川 裕

 9月1日、荻窪駅前で11・2労働者集会の街宣を夕方2時間やりました。1人がアジテーション、1人がビラまき、3人が署名を集めました。この日、私は、チケットは1枚しか売れませんでしたが、多くの出会いがありました。
 パートで清掃の仕事をしている20代の女性は、賛同署名をしてメッセージ欄に「格差をなくせ!」と書き、今日から正社員なんだと言う19歳の男性医療労働者は、「大幅賃上げ賛成!」と書きました。また42歳のアフリカン・アメリカンの独身男性は、日本に6年いて英語を教えているそうですが、英語で「憲法を変えることは、日本の未来を傷つける!」と書いてくれました。チケットを買ってくれた人は、日本に何年もいる白人の40代くらいのアメリカ人男性で、『前進』も2号分買ってくれ、子どもが3カ月前に生まれたばかりで、「たぶん11月2日ごろも日本にいると思うから行ける」と言っていました。
 彼ともっと話をしたかったのですが、その途中で韓国人の女性が日本人の男性と一緒に近づいてきて、私にもビラを下さいと言ってきました。「民主労働党員だった。民主労総は頑張って闘っているけど、離れていく人もいる、自分はしばらく客観的に見てみたい。今はパートの仕事をしていて大変」と言うので、署名はしてもらえなかったのですが、『前進』を2号分贈呈し、他にユニオンのリーフと動労千葉の独島に関する声明のコピーを渡しました。
 街頭は短い出会いですが、革命情勢の接近でますます豊かになってきています。11月1万人決起へ、頑張れば絶対に可能だと思います。

 第5章 御用組合を倒すため合同労組分会で団結 交通労働者 栗山直樹

 私は、今年の春闘で、社長となれ合う御用労組と非和解の闘いを展開し、仲間の先輩とともに名誉の「除名処分」をかちとりました。
 それ以来、新たにランク&ファイル派の機関紙を作って配ったり、向こう側の執行委員と闘っていましたが、どこか御用組合との「均衡」を保つことに慣れてしまった自分がいました。この均衡を打ち破るために、地域の闘う合同労組に加盟し、数人で分会を結成しました。目的は、ただ一つ。「資本・御用組合を打倒し、労働者の団結した力で組合を取り戻し、労働者階級の怒りを現場から爆発させよう!」ということです。
 5日前ぐらいに社長からの命令で「会社の講習会を30分早めます」という張り紙がありました。これは、講習会前に行ってきた組合の集会をつぶす目的です。闘う組合員を追い出した今、もう職場集会すらもやらないだって!? ここまで御用組合は会社側とグルになったのです。
 会社と御用組合がそうくるなら、こっちも自主的に30分早めて職場集会をやるだけです。その場にいた労働者は10人ぐらいでした。そこでこちらの機関紙を活用して、御用組合が「会社の売り上げに貢献しますから何卒(なにとぞ)春闘を妥結してください」と会社に土下座している文章を暴露しました。
 一人が「今の組合体制を倒すにはどうしたらいいんだ?」と発言し、そこから「御用組合執行部を打倒し、労組をつくりかえよう!」ということになり、その場にいたほとんどの人が分会に加入してくれました。《議論・方針・行動》というまさに労働者の決起が感じられました。これで分会は一挙に5倍となりました。
 新たな仲間の一人は、以前から元の組合に誘っていた人ですが、今回「あの組合には入らないが、君らの分会には入るよ」と決起してくれました。他の組合員のほとんどは、今の御用組合との二重加盟です。腐った体制内組合をひっくり返す心強い仲間たちです。
 現場には怒りがあふれている。その怒りを爆発させるのは大きな一歩を踏み出した労働者の決起だ! この仲間がいれば団結が渦となって拡大する! 徹底的に現場で闘って仲間を増やし、みんなで11月労働者集会に参加します。

 第6章 11月には6・29デモを1万人でやるのだ! 神奈川・化学労働者 秋田一雄

 11月には、6・29渋谷のデモを1万人でやるのだ、11月に革命を起こすのだ、というワクワク感でいっぱいです。絶対実現しましょう!
 今、職場では不当な報復人事に絶対反対で闘っています。会社の労働者支配の根幹をなす人事権に対し、「そんな権利はお前らにはない。労働者が決めるのだ!」ということをはっきりさせる闘いです。
 闘い始めて半年、配転強行から4カ月になりますが、門前闘争や団体交渉、街宣など、合同労組と労組交流センターの仲間との団結の力で、日々勝利をかちとっています。会社から妥協案も出てきたりするわけですが、一切拒否して、労働者の誇りにかけて、今の職場での就労以外はありえない、という闘いを続けています。この絶対反対、非和解の闘いは、日本中で、世界中で資本と非和解で闘う労働者とつながることのできる闘いです。この自信と確信をもって、門前で、街頭でぶつかっていきます。
 11月1万人へ向けての闘いは、けっして楽な道ではないです。職場や街頭での組織化、これは困難な闘いですが、これこそ今の時代に最も求められていることなのです。『蟹工船』情勢や秋葉原事件にあるように、世の中には労働者の怒りと団結を求める心があふれまくっています。この怒りの先頭に立つ存在、6000万労働者の団結の先頭に立つ存在が求められているのです。この闘いを必死になってやりぬくことで私たち自身の大きな飛躍もかちとれるのです。だからみんなで闘いぬきましょう!
 先日の街宣で「これ以上なめられてたまるか! ストライキやろう!!」と書いた幕を出していたのですが、ティッシュ配りの労働者がこれを見て「ストライキやりたいねえ〜」と言っていました。これこそ街の声です。ともにがんばりましょう。

 第7章 パキスタンで5万人がストライキで勝利 山梨 織田三郎

 パキスタン最大の電気通信会社・PTCLの労働者が7月、経営側による労働協約の破棄と新賃金体系の導入に反対し、契約労働者を正社員にすることを求めて、全国規模のストを決行した。
 5万人の労働者がストに参加し、ほとんどの電信・電話局が営業中止に追い込まれた。民兵がピケットラインを破ろうと、催涙ガスや警棒を使って労働者に襲いかかり、実弾を空へ発砲して労働者を威嚇した。かなりの数の労働者が負傷したが、労働者の固い団結と戦闘性の前に軍はピケットラインを崩すことがついにできなかった。
 これはPTCLが2005年に民営化されてから最大規模の争議だ。スト4日目の7月21日、ラホール、イスラマバード、カラチなどの主要都市では事業所が完全封鎖されていた。ストは2週間続き、7月30日、労働者側の勝利で終了した。
 合意内容は、①賃金を即時35%引き上げる、②8000人の契約労働者を正規職に格上げし、賃金を35%引き上げ、かつ他の労働者と同じ手当を受ける——というものである。全世界で新自由主義が渦巻く中、国際労働者階級がかちとった大きな勝利だ。
 「社会主義インターナショナル」にも加盟しているパキスタン人民党(PPP)の影響下にある労働運動の既成指導部は、政府閣僚との密室協議に手を染め、労働者間に亀裂を持ち込むためにできることは何でもやった。しかし、労働者たちは既成指導部の指導を拒否し、「パキスタン労働組合の権利運動」(TURCP)のもとに闘った。そして日和見主義者を打ち負かし、ボスから大きな譲歩をかちとったのである。パキスタン労働者の階級闘争は、ムシャラフ大統領を辞任に追いやった一つの大きな原動力になっている。