2008年9月15日

大幅賃上げゼネストやろう! 9・27〜28ワーカーズアクションへ

週刊『前進』06頁(2359号3面1)(2008/09/15)

大幅賃上げゼネストやろう!
 9・27〜28ワーカーズアクションへ
 「民営化絶対反対」を鮮明に

 労働者の怒りで福田を打倒した。今、社会は「生きさせろ!」の叫びで満ちている。漁民のスト、農民のデモ。労働者の怒りも我慢の限界だ。「生きていけるだけの賃金よこせ!」——労働者が人間らしく生きていくための当然の要求だ。すべての労働者の怒りをひとつに、大幅賃上げゼネストをやろう! 9・27〜28ワーカーズアクションをその第一歩にしよう!

 第1章 新自由主義に怒り世界はスト情勢!

 世界は大幅賃上げストライキ情勢だ。ドイツの機関士労組は、30%の賃上げを要求し、波状ストライキで11%の賃上げをかちとっている。デンマークでも、医療福祉労働者10万人が8週間におよぶ賃上げストライキ。インド全土で数百万人、スコットランドでも賃上げを掲げ史上最大の自治体ストに15万人が参加した。フランスでは公務員が民営化反対で幾度もスト。これらはほんの一例にすぎない。どこの国でも、史上初や何十年ぶりかの大ストライキだ。
 資本家階級に取って代わり、労働者階級が社会の主人公になる時代が到来している。
 要員を極限的に削減し、過労死になるほどの労働を強いているのは誰だ! 非正規職労働者を大量に生み出してきたのは誰だ! 名ばかり管理職にしてあくどく搾取してきた連中は誰だ! 「200万人の公務員の首を切る」と民営化を進めるのは誰だ!
 新自由主義攻撃に突っ走る資本家階級とその手先となった小泉、安部、福田らと、労働組合の腐った幹部どもだ。
 新自由主義は、公的部門の民営化をとおして労働組合をたたきつぶし、非正規雇用化を推し進めた。日本では80年代、中曽根政権の国鉄分割・民営化を皮切りに、連合・全労連の裏切りに支えられ、小泉構造改革のもとで一気に遂行された。資本が生き残るためなら、労働者がどれだけ犠牲になっても構わない、とした結果が今の青年労働者たちの状況なのだ。

 第2章 民営化反対で闘う 労働組合の登場を

 だが、その新自由主義も大破産している。サブプライムローン問題の爆発を契機に世界経済は金融大恐慌に突入し、日本経済もついにマイナス成長に入った。資本家階級は、労働者から搾り取った投機マネーで生活物資をつり上げ、労働者を飢餓に陥れている。その上に一層の首切りと賃下げを強行しようとしている。他方でイラン・グルジアに戦火を拡大し、世界戦争さえ引き起こそうとしている。
 ふざけるな! 労働者階級の怒りは増すばかりだ。全世界のストライキは、資本家階級とその新自由主義攻撃に対する「生きさせろ!」という怒りの決起だ。資本家に搾取され奴隷のように扱われてきたことへの怒りだ。この怒りは全国・全世界共通だ。新自由主義攻撃を絶対に許さず、民営化絶対反対をはっきりさせて闘った時、労働者は怒りをひとつに団結することができる。民営化絶対反対で闘う労働組合の登場こそが全労働者に待ち望まれているのだ。

 第1節 民営化賛成の 4者・4団体

 労働者の怒りの総反乱を組織するのか、それともたたきつぶすのか。国鉄1047名解雇撤回闘争が日本の労働運動の命運をめぐる鋭い攻防になっている。国鉄1047名闘争は、国鉄分割・民営化攻撃で不当に解雇された1047名が21年間闘い続けてきた民営化絶対反対の大闘争だ。ここで闘いぬけば、新自由主義攻撃に怒る全労働者と結びつくことができる。
 だが国労本部や体制内労働運動の指導部は〈4者・4団体>の枠を設け、1047名の解雇撤回の原則を投げ捨て、原則を曲げず闘う動労千葉を排除し、敵に和解を求めている。政府やJR資本に頭を下げ、もう闘わないというのだ。新自由主義・民営化攻撃への屈服だ。許せない!

 第2章 団結した労働者は 必ず勝利できる!

 「労働者は闘っても勝てない」と労働者の力を低め解雇撤回を投げ捨てる腐った労働組合の幹部を現場労働者の力で打倒し、民営化絶対反対で闘う、ストライキのできる労働組合をつくろう! 団結した労働者は必ず勝利する。なぜならば、労働者がこの世の中を動かしているからだ。社会のすべての生産を労働者が担っているからだ。
 それにもかかわらず、生産手段を独占している資本家階級が労働者階級を支配している。資本家は、他の材料と同じように労働者を商品として扱い、最大限の利潤を得るために働かせる。労働者同士を競争させ、個々バラバラにし、賃金を引き下げる。
 しかし、分断された労働者同士を結びつけ、資本と闘う武器こそ労働組合だ。労働者は、労働組合のもと、資本との闘いをとおして団結を固め、社会の生産のすべてを担う自分たちが社会の本当の主人公であることを自覚していく。労働組合は、労働者の階級的力と誇りをよみがえらせ、資本家階級に代わって労働者階級が社会を運営する能力を形成する役割をもっている。労働者階級が人間らしく生きるには、資本と非和解に闘い仲間をつくり団結する以外にない。
 この労働組合の原則を実践してきた動労千葉は、国鉄分割・民営化攻撃にストライキで反撃し、JR資本に1047名解雇撤回、大幅賃上げ、安全確保を要求し、毎年春闘をストライキで闘っている。動労千葉の闘いは、韓国やアメリカの労働者階級との国境を越えた団結にまで拡大している。新自由主義攻撃に勝利してきたのだ。

 第1節 職場の闘いが 世界を変える

 全国の青年労働者は職場から反乱を始めている。職場こそ新自由主義攻撃を打ち破る戦場だ。郵政民営化絶対反対を貫く全逓労働者は、民営郵政を支える支部執行部を打倒する闘いを開始した。自治体職場では民営化絶対反対・査定昇給反対を掲げて体制内執行部との激突が全国各地で始まっている。自分の職場から闘いを始めよう! 一人の決起が民営化絶対反対の大闘争に発展する情勢だ。ワーカーズアクション−11月労働者集会に向かって団結しよう!