法大弾圧裁判 5・28「暴行」デッチあげ 新井君、中島君が意見陳述
法大弾圧裁判 5・28「暴行」デッチあげ
新井君、中島君が意見陳述
“弾圧は当局・権力の敗北宣言”
今年5月28日、新井拓君と中島宏明君を含む学生5人が法政大学前の路上でデッチあげ逮捕された。このうち「暴行容疑」で起訴された新井拓君、中島宏明君の裁判闘争の初公判が、8月29日に東京地裁刑事第18部(福崎伸一郎裁判長)で開かれた。
07年の4月27日に法大キャンパスで暴行事件をデッチあげられた新井君と友部博文君は、1年にわたる裁判闘争を勝利的に闘ってきた。5月28日の弾圧は、7カ月の長期勾留に勝ち抜き保釈をかちとった新井君を再び獄中に引き戻した。断じて許されない。
開廷早々3人の法大生が拍手をしたことをもって狙い撃ち的に退廷させられた。福崎裁判長はこれまで法大4・27裁判も担当し、法大当局と警察権力による学生への暴力支配の実態を容認してきたが、今一層、国家意志をむきだしにして学生弾圧を強行してきている。
第1章 弾圧との闘いは革命の最短距離
検察官の起訴状朗読に対して、まず新井君から意見が表明された。
「私は、4・27弾圧での7カ月の長期勾留を打ち破り、獄内外の団結の力で裁判闘争を戦闘的に闘いぬいてきた。また、4・27弾圧以後も燃え続けてきた学生の闘いの炎を法大当局は消すことができなかった。文化連盟の学生を先頭にした怒りと『一人も見捨てない』という魂が爆発し、法大当局による弾圧体制は根本的に粉砕され、キャンパスは解放された。だからこそ5・28弾圧は強行され、再び私がこの場に立つことになった。勝利者は私たちであり、5・28弾圧は、当局・権力の敗北宣言だ」
途中、裁判長の妨害を新井君は「裁判長にでも分かるように言うからよく聞け」と粉砕し、今の世界情勢から今回の事件が革命に向けた闘いに対する政治弾圧であると指摘し、「法政大学の現実は、世界を覆う新自由主義そのものだ。その事実にストレートに怒り、非和解で動労千葉のように闘ってきた。弾圧は許されないが、それによって団結と展望は拡大する。これが革命への最短距離だ!」と力強く締めくくった。
第2章 私の存在を消すことはできない
中島君は、法大生として大学当局に対する怒りを徹底的に爆発させ、当局がこれまで学生にやってきた暴力行為を克明に暴いていった。
「弾圧の口実とされた4月11日に何があったのか。学生センター長の木原が拡声器を取り上げ破壊し、ガードマンは私たちに襲いかかって私を蹴り上げ、眼鏡を奪い破壊した。私たちがこれまで法大当局・暴力ガードマンに負わされた傷と流された血は計り知れない」と述べ、「当局に反抗したらとことん不利益を被らせるという恫喝手段は、“動物の飼いならし”とどこが違うというのか!」と怒りをたたきつけた。「しかし、こんな浅はかな手段で私の存在を消すことなどできない。連日、血を流し傷をつくりながらも、自らのキャンパスに戻って友人たちと会い、新たな仲間と出会ってきたことは、私の誇りであり存在そのものだ」と胸を張って訴えた。初めての裁判の場で、若干緊張した面持ちながら、良く通る大きな声で法廷を圧倒する意見表明をやりぬいた。
弁護人は求釈明で、「起訴状には『被告がガードマンに体当たりした』とあるが、具体的にどう体当たりしたのか示せ」と迫ったが、検察官は一切答えることはできず立ち往生した。「暴行」の事実さえ特定できないまま起訴するというデッチあげが明らかになった。
しかも、第1回公判までに開示するべき「証拠」の一部を開示し忘れたままでいたことも明らかになった。「大学に侵入したら、起訴も裁判も機械的に進める」などと言い放ち、不当な起訴攻撃を連発してきた検察官たちの、このデタラメぶりはなんだ! 裁判の名を語って学生を牢獄に閉じこめることなど絶対に許されない。裁判所は直ちに公訴棄却し、仲間を釈放せよ。
獄内外の団結を打ち固め、開始された反撃をとことん推し進めよう。法廷を革命の演壇につくり変え、裁判闘争の大爆発と法大闘争の前進をともにつくり出そう。