日誌 2008年 8月27日〜9月2日 福田首相が緊急会見し辞任
日誌 2008年 8月27日〜9月2日
都防災訓練で銀座に自衛隊/福田首相が緊急会見し辞任
●伊藤さん遺体で発見 アフガニスタン東部で非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の伊藤和也さんが武装グループに拉致された事件で、山本外務副大臣が記者会見し、日本人男性とみられる遺体が発見され、伊藤さん本人であることを確認したと発表した。(27日)
●原潜寄港、密約で50㍍以内の放射能測定せず 米原潜寄港時の大気中の放射能調査で、軍事機密保持のために艦船から50㍍以内では行わないとの密約を日米両政府が結んでいたことが、米公文書で明らかになった。(27日)
●自衛隊のアフガン本土派遣断念 政府は、アフガニスタン本土への自衛隊の派遣を断念した。「ペシャワール会」の伊藤さんが武装グループに殺害されたのを受けて、現地の治安情勢の悪化を考慮した。町村官房長官は記者会見で、自衛隊派遣について「政府として取り上げようと意思決定したことはない」と述べた。(28日)
●参院で新党 民主党の渡辺秀央、大江康弘参院議員や無所属の参院議員らが総務省に新党「改革クラブ」の結成を届け出た。(28日)
●護衛艦に女性隊員 海上自衛隊が、女性隊員を武器を装備した護衛艦に配属することを検討している。09年度予算の概算要求一覧で防衛省が明記した。海自は相次ぐ事故の背景に人手不足があると判断、「人員確保のため」という。これまでは、母性保護の観点や男性隊員用に造られた狭い艦艇のスペースの問題から女性隊員の護衛艦配属は見送られてきた。(29日)
●都防災訓練、銀座に装甲車 東京都は中央、江東両区と合同で総合防災訓練を実施した。東京湾北部を震源とする震度6強の首都直下型地震を想定、約1万5500人が参加した。会場の一つとなった中央区の銀座では、警察や消防がビルから被災者を救助する訓練を実施。中央通りには自衛隊の装甲車も出動した。陸上自衛隊は地下鉄や河川など、多様なルートで現場に展開。練馬駐屯地(練馬区)からは都営大江戸線や船艇を利用して江東区の木場公園に駆けつけた。羽田空港と在日米軍基地には、静岡、宮城両県の緊急援助隊が自衛隊機で到着。米軍揚陸艦も出動した。(31日)
●首都圏8都県市が合同防災訓練 首都圏の各都県、政令市が行う「8都県市合同防災訓練」が神奈川県横須賀市の横須賀新港埠頭をメイン会場に行われた。直下型地震を想定し、在日米軍も約4万㌧の揚陸艦「エセックス」を投入して本格参加した。同県と在日米陸海軍が、大規模災害時に相互支援すると定めた覚書の調印後、初の訓練。在日米軍や第3管区海上保安本部など約百機関、約1万人が参加した。(1日)
●福田首相辞任 福田首相が首相官邸で緊急に記者会見し、「新しい布陣の下に政策の実現を図らなければいけない」と述べ、辞任の意向を表明した。(1日)
●海自の補給支援活動継続を要請 訪日した米国のペロシ下院議長が国会内で河野衆院議長と会談し、インド洋での海上自衛隊の補給支援活動について「非常に評価している。民主党の評価にとどまらず、共和党も含めた米国全体の認識だ。今後も継続していただくことを切に希望する」と求めた。(1日)
●嘉手納騒音、6割が基準超え 沖縄県文化環境部は、米軍嘉手納飛行場など県内3空港周辺の07年度航空機騒音測定結果を発表した。騒音の度合いを示すうるささ指数は、嘉手納飛行場周辺で15測定地点のうち6割の9地点、米軍普天間飛行場周辺で9地点のうち3地点で環境基準(70—75デシベル)を超えた。前年度から悪化が目立つ結果となった。(1日)