2008年9月 8日

全逓中郵支部統合 動労千葉派が執行部選に “立候補無効”の暴挙

週刊『前進』06頁(2358号3面1)(2008/09/08)

全逓中郵支部統合 動労千葉派が執行部選に
 “立候補無効”の暴挙
 現場組合員の怒り爆発へ

 8月30日、東京中央郵便局(現銀座局)で全逓(JPU)と全郵政の支部統合大会が開催された。動労千葉派の闘う勢力は支部執行部選挙に挑戦し、大きな勝利をおさめた。
 民営化反対の旗を降ろしたJPU中央は全郵政との組織統合でJP労組を立ち上げた。その支部段階での統合が8、9月全国で推進されている。支部統合は、JP労組のスローガンである「生産性向上で企業につくす」に組合員を動員し、さらに産業報国会への道を突き進むものだ。
 組合員の怒りを恐れた糀谷(こうじや)執行部は秘密主義と組合民主主義破壊で支部統合大会ののりきりを策した。大会代議員を各分会の選挙で選ぶのではなく、支部執行部が代議員を指名し、民営化反対の代議員をあらかじめ大会から排除、新しい支部三役も「地本の意向」で決め、組合員の選挙は行わないという暴挙を図った。
 動労千葉派の闘う勢力は直ちに「こんな統合大会は認められない」と弾劾し、組合員に『だんけつ』ビラで訴えた。この闘いは執行部を追いつめた。執行部は選挙の公示をせざるを得なくなった。しかしその選挙も、これまでは全組合員の一票投票で決めていた支部役員を、支部執行部が指名したわずか50人の大会代議員で選ぶという、あくまで現場組合員を組合運動から排除したやり方だ。
 「糀谷執行部を打倒し、現場組合員の手に組合を取り戻そう」。動労千葉派の闘う勢力は支部執行部選挙に打って出ることを決断し、直ちに組合員への立候補声明の配布—オルグ活動を開始した。世界金融大恐慌への突入と、革命情勢の到来に対応し、全逓労働運動の中心中の中心である東京中郵(銀座局)で階級的労働運動の飛躍をかちとろうということだ。

 第1章 “団結し闘う組合とり戻す”

 8月30日の大会当日、支部執行部に立候補した4人の組合員と、労組交流センター全逓労働者部会の仲間は、会場前で代議員への立候補声明のビラ配布行動に立ち、立候補の4人は大会傍聴に入った。ところが選挙管理委員長と東京地本執行部は、ビラ配布行動を「選挙違反であり、立候補は無効である」として、4人を大会会場から排除してきた。
 4人の立候補者の排除は『規約』を口実にした現場組合員の組合運動からの排除攻撃だ。そもそも支部統合大会は組合民主主義を破壊して進められてきた。「立候補無効」とはその延長上にある。JP労組が掲げる「左右の全体主義の排除」とは、実は”闘う勢力の排除”なのだ。
 だがこんな攻撃が通用するはずはない。
 現在の銀座郵便局は民営化の破綻で労働者の怒りが充満している。さらに、闘わない支部執行部に対して「職場集会もやらなくなった」「民営化に賛成した組合はトコトン無力になることが証明された」と怒りが沸騰寸前だ。その組合員の怒りと動労千葉派が結びつくことに、糀谷執行部は組合支配崩壊の危機におびえ、組合民主主義の破壊に走ったのだ。今回の暴挙でこの流れをくい止めることは不可能だ。
 支部執行部選挙への挑戦は大きな勝利をおさめた。何より体制内労働運動に対して、動労千葉派が現場組合員の怒りに立脚し、組合権力をめぐって闘いに打って出たことだ。そしてまたこの闘いをとおして仲間の腹の底からの団結が固まった。糀谷執行部の暴挙を許さず、さらに闘いを進め、必ず支部執行部を現場組合員の手に取り戻す。全国の闘う全逓労働者の同志と一層団結を固め、JP労組中央を打倒し、動労千葉派が主流になる。その闘いが開始された。
 これまでの自分たちの中にあった体制内的なものを不断にぶち壊し、職場に積極的に分岐をつくりだし、動労千葉派の闘いを前進させ、11月労働者集会の1万人結集の実現に向かって突き進んでいく。