11月総決起への戦闘宣言 福田打倒の地平を発展させ民営化絶対反対の大決戦へ 4大産別先頭に新自由主義粉砕を
11月総決起への戦闘宣言
福田打倒の地平を発展させ民営化絶対反対の大決戦へ
4大産別先頭に新自由主義粉砕を
日帝・福田政権が打倒された。内外情勢の危機が深刻化する中で、この間、統治能力の喪失にあえいできた首相・福田は、内政や外交などあらゆる面で行き詰まり、9月1日、ついに辞任を表明し、政権は倒壊した。
昨年の安倍政権の崩壊に続き、1年の間に2度も首相が辞任するのは、過去に類例のない歴史的な事態だ。8月の内閣改造によっても支持率は20%台で低迷し、臨時国会をのりきるメドも立たず、自・公の与党体制も危機で、万策尽きて福田は破滅したのである。
第1章 革命的情勢と福田政権打倒した最深の力
小泉政権以来の新自由主義攻撃への労働者階級の広範な怒りが、安倍に続き福田をも打倒した今回の事態の基礎にある。これはついに訪れた革命情勢である。だがわれわれは、ここで一瞬も立ち止まることはできない。今や政治支配=ブルジョア独裁の崩壊の危機に立つ日帝の革命的打倒へと、労働者階級の団結の発展をもって決起していく時が到来したのだ。
福田政権をついに打倒した、具体的な最深の力は何か。何よりも小泉・安倍以来の新自由主義攻撃が生み出した貧困や格差拡大などの過酷な現実に対する、2千万青年労働者を先頭とした怒りと反乱である。労働者階級を貧困のどん底に突き落とす極限的な搾取と収奪により、一握りのブルジョアジーだけが肥え太る——この新自由主義攻撃への根底的な怒り。そしてこれと結合し、非和解的に権力・資本や体制内労働運動と激突し闘う勢力が、動労千葉派として公然と登場し前進していることこそが、福田を打倒した真の力なのだ。
今日、「民営化絶対反対」を掲げた現場労働者の職場からの不退転の決起が、既成の体制内労働運動の屈服を粉砕し力強く始まっている。2千万青年労働者の怒りを背景とした、この階級的労働運動の前進が、現実に福田を追い詰めてきた。まさに5・28〜29の法政大での激突や、6・29サミット粉砕の渋谷デモへとのぼりつめていった闘いこそが、福田を直撃し、打倒したのだ。
さらにこの青年・学生を先頭とした決起の背後にある全世界でのスト、デモ、暴動の爆発、そして動労千葉を先頭とした日米韓労働者国際連帯の発展。世界金融大恐慌のただ中での、こうした革命情勢の全世界的な成熟。まさにこのプロレタリア革命の現実性、それに心底恐怖する中で、福田政権は崩壊したのだ。
第2章 「生きさせろ」のゼネストへ今こそ闘おう
日帝ブルジョアジーは今やぐらぐらだ。福田の後継者に誰がなろうと、彼らが陥っている帝国主義支配=ブルジョア独裁体制の危機と破産を根本的にのりきる手段など、どこにもない。だがそうであればあるほど日帝は、新自由主義攻撃の貫徹と戦争・改憲への道をこじあけるために、これまで以上に凶暴に、反動的攻撃を強めてくる。
しかしそれは、労働者階級はもとより農民・漁民を始めとするすべての人民を、より一層の生存の危機にたたき込み、怒りの反乱を引き起こさざるをえない。そして階級的激突のより非和解的な発展を不可避とする。
11月労働者集会を前にして、今や巨大な階級決戦のゴングが鳴った。すべての労働者に、敵階級への総反撃の時が来たことを真正面から訴え、4大産別を先頭に民営化絶対反対、新自由主義攻撃粉砕の大決戦へと突き進まなければならない。
安倍・福田に続いて、日帝政治委員会とブルジョアジー、日本経団連=御手洗を、労働者階級の団結で打倒するために闘おう。今こそ一律大幅賃上げと「生きさせろ!」のゼネストを! 資本の支配を転覆し、労働者階級が権力を握って全社会を再組織する時代がついに来たことを、高らかに宣言し、闘いぬこう。
第3章 階級対階級の非和解的激突が情勢決する
福田辞任に現れた政治支配の危機は、「一つとして、明日に確信をもっている政府はない」とレーニンが言う、革命情勢そのものだ。その根底にあるのは、最末期を迎えた資本主義・帝国主義の全世界的な危機の爆発である。それが国際帝国主義の”最弱の環”である日帝の体制的危機を激しく促進しているのだ。
世界金融大恐慌が爆発し、世界的なインフレと景気後退・不況化の過程も進行している。帝国主義経済の崩壊が始まっている。世界の帝国主義国と大国が資源・市場の争奪戦、勢力圏の囲い込みに走り、新たな侵略戦争・世界戦争に火がつく情勢に突入している。
この中で日帝ブルジョアジーは、自らが延命するためには、一方で大恐慌のもたらす一切の矛盾と犠牲を労働者階級人民に極限的に押しつけ、他方で再び他国への侵略戦争に公然と乗り出す以外にない。これこそ小泉・安倍・福田らのもとで、この間、日帝が必死に追求してきたことだ。
だが、資本家階級が生きるためには労働者階級は死んでもいいとする、日帝のこの新自由主義攻撃は、今や完全に行き詰まり、これまでの延長線上ではもはや貫くことのできない壁にぶち当たった。福田政権の破産が示すものは、選挙と議会をとおしてブルジョア独裁を貫き、それで労働者をペテン的に支配してきたあり方そのものの、最後的な破産である。
これに代わって今や、資本家階級と労働者階級とのむきだしの非和解的な対決、そこでの「労働者に権力をよこせ」の階級的闘いが、一切を決する時代に入ったのだ。
こうした情勢の中で、動労千葉など闘う3労組が呼びかける11・2労働者集会は、実に重大な位置をもってきている。
今始まっている激突は、新自由主義攻撃、その核心中の核心である民営化・首切り・労組破壊の攻撃と、戦争・改憲への道を許すのか否かの激突である。とりわけ民営化攻撃に絶対反対を貫くのか、民営化に賛成し翼賛するのか——ここが激突の最大の焦点である。
11・2集会こそ、民営化絶対反対を掲げて闘う労働者・労働組合が1万人規模で総結集し、その階級的団結の力で敵の攻撃を真っ向から粉砕し、逆にプロレタリア世界革命に向けての突破口を切り開いていく闘いだ。
第4章 4者・4団体路線を粉砕し11月大結集へ
しかし他方で、この決定的な情勢に際し、革命を否定して体制内改良主義のもとに労働者階級の闘いを封じ込めてきたあらゆる勢力の、帝国主義への一層の屈服と変質と転向が深まっている。
特に重大なことは、国鉄1047名闘争陣形の中から、こともあろうに解雇撤回を投げ捨て、民営化に賛成し、国鉄闘争を解体する動きが強まっていることだ。4者・4団体の「政治解決」路線は、福田政権崩壊ですでに破産した。にもかかわらず彼らは、まったく許し難いことに動労千葉を排除・分断して、「10・24集会」をもって1047名闘争の幕引きを図ろうとしているのだ。
この4者・4団体路線の本質は、解雇撤回の放棄と民営化攻撃への全面屈服だ。これは国労解散と日教組・自治労の解体への道を開き、日帝の手先となって、公務員労働者200万人の大量首切りなど、新自由主義攻撃の全面的展開に手を貸す許し難い大裏切りだ。
今日の福田打倒の大情勢を勝利の攻勢に転じ、4者・4団体を始め階級的労働運動の前進に敵対する一切の体制内勢力と徹底対決し、日本労働運動に大分岐をつくりだし、11月労働者集会へと進撃しよう。歴史を画する大闘争へ、1万人結集を絶対に実現しよう。