2008年9月 1日

星野さん奪還を誓う 本物のマルクス主義者 全学連委員長 織田陽介

週刊『前進』08頁(2357号8面3)(2008/09/01)

星野さんとともに
 星野さん奪還を誓う
 本物のマルクス主義者最高に団結したい仲間
 全学連委員長 織田陽介

 ついに星野文昭さんと会ったぞ! 20人の獄中闘争を闘う仲間を生み出した全学連の闘いを代表して面会に行けたこと、特に獄中の仲間に誇りをもって報告します。
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 いざ面会の時間。面会室に入るとすぐに星野さんが登場。自己紹介をすませると、息もつがずに星野さんがアジる、アジる! 塩川一派などに対する星野さんの主体的な決別と弾劾だ。
 「自分のつくり出した地平にとどまっていたら人間はダメになる。絶えず闘い、自分が変わっていくこと。この運動は未来の運動だから」と。
 内容のあまりの正しさもさることながら、そのエネルギーあふれる姿! 完全に圧倒され、言葉も出ずに聞き入った。
 星野さんの自画像から受けたイカツイ印象とは全然違う、優しく、快活な印象。獄中闘争を闘う力は、我慢強さとかではなく、仲間とともに団結して生きる人間的な力だとすぐに伝わってきた。
 実はこの日も地元の青年労働者や救う会の仲間、そして星野暁子さんが、一生懸命準備し、送り迎えや歓迎会までしてくれ、星野文昭さんとともに強く闘う姿を見た。
 新自由主義攻撃のもと、キャンパスも職場も監獄だ。どこにいようと支配をぶっ飛ばして人間らしく生きる力は仲間との団結なんだ。これが星野さんのパワーの秘密なのです。星野さんは本物のマルクス主義者だ。ヒロシマでも自分には最高の仲間がいると確信しましたが、ここにも本当にすばらしい仲間がいる、と。
    ☆
 星野さんは、「今の学生や青年労働者は、自分のやりたい闘いをやってくれている」と語った。たくさんの苦難をのりこえてすばらしい獄中闘争を闘いぬいてきた仲間からの、最高にうれしい言葉だ。
 そして「みんなは自分たちの子どもみたいなものだ」と。反スターリン主義・革命的共産主義運動に出会って本物の人生が始まった自分が、その運動を根底から支え抜いてきた星野さんの子。なんだか納得するものがあった。
 30分という時間のあまりの短さに、星野さんに穴のあくほど見入って、声を聞き、もう自分が何を話すか考える余裕もない。看守が時間だと合図し、「もう終わりか!」と思ったとき、心の奥からジワジワわいてきたのは「奪還」の2文字。ここまで来てなんと月並みなことを自分は言うのかと迷ったが、気が付いたら「絶対奪還します!」と口が動いていた。やっぱこれしかない。こんな弾圧、認められないものは認められない!
 面会を終えて、30分はあっという間に過ぎてしまい、消化不良の思いと、しかし、快活な星野さんのエネルギーに触れた感動が混ざり、不思議な気分になった。外で心いくまで話をしたい。星野さんは最高に団結したい仲間だ。面会後の駅前情宣では、汗だくになって星野奪還を訴えた。
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 私は、星野奪還の最高の方針は11・2の1万人結集だと訴えたい。
 71年当時、沖縄の怒りはゼネストとして爆発した。そしてこれをつぶしにかかる総評指導部! 星野さんたち当時の若者の闘いは、これをぶっ飛ばして労働運動を変えるような青年たちの歴史的な闘いだった。本土と沖縄の労働者の団結をただ求めて立ち上がった。
 現在もまったく同じだ。体制内労働運動指導部は、青年とともに社会を変える気など一切ない。こんなやつらぶっ飛ばせ! 青年・学生は、星野さんのように闘えば、絶対に社会は変えられる。星野さんはその闘いによって見せしめどころか全労働者の展望となった。
 星野さんを見せしめにしても無駄だ! 青年・学生はバンバン闘ってやるぞ! と国家権力に嫌と言うほどつきつける闘いこそが、奪還の最大の力だ。それが11月1万だ。星野無期をぶち破って、法政大学から学生運動の復活の時が告げられている。星野さんを奪還し、生き生きとした大学キャンパスのバリケードの中に迎えようではないか。
 星野さんのように闘おうと訴えて、11・2労働者集会への1万人結集を呼びかけよう!