2008年9月 1日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』08頁(2357号8面1)(2008/09/01)

団結ひろば 投稿コーナー

 第1章 8・28自治労大会を闘って 自治労青年部大会で本部打倒と革命訴え 自治労 里山大介

 8月23日、自治労青年部全国大会で本部打倒と革命を訴えてきました。
 私たちが登場すると、千葉県本部の書記やダラ幹どもが血相変えて飛んできた。見覚えのある顔が勢ぞろいし、こちらの前に立ちふさがりマイクを奪い、「お前はすでに除名されたんだ」「警察を呼ぶぞ」などと、罵声(ばせい)を浴びせかけてくる。まさに腐り切った裏切り者の姿だ。これが労働組合か!
 私は声を限りに「今、本部がやろうとしていることは自治労解散だ。本日の青年部大会から、自治労本部を打倒する決起大会にしよう」「大阪など全国で闘う仲間と連帯していま訴えています。私と一緒に闘おう」と声を大にして訴えた。
 目の前で「動員」されている青年部役員が話しかけてくる。「お願いだからマイクを使う演説をやめて。今、公務員バッシングがすごいでしょ。ここは住宅街だから住民から苦情がきて、ますます風当たりが強くなる。僕らは税金から給料もらっているでしょ?」——はぁ? 自治労を闘えない組合にしているのはお前らじゃないか。
 別の青年部役員に民営化についてマイクを向けても、一言も発言できない。そうだ、連中は民営化や勤務評定など核心部分は一言も答えられない。
 起きていることは民営化をめぐっての路線転換と、労働組合による団結破壊そのものだ。こんな連中は現場からの決起と、11月集会の大爆発で絶対にぶっとばすぞ☆
 情宣の近くで座っていた青年と話すことができました。こちらの自己紹介をして組合除名問題や今回の大会などのことを話した上で、持っていた公立病院の廃止反対署名に応じてくれました。きちんと話せば絶対に獲得できると確信しました。
 全国の自治労青年部のみなさん、ともに革命やろう。

 第2章 8・28自治労大会を闘って 自治労大会会場前に青年労働者デモ登場 千葉・自治体労働者 土井真彦

 「革命の千葉へようこそ!」——青年労働者のアピールで情宣が始まりました。8月28日、千葉で開かれた自治労大会に登場したのです。
 昼は千葉の青年労働者も合流して、会場から離れたところで集会を始めた。だが、ともにスクラムを組みたい仲間はすぐ前にいる。私たちは「民営・粉砕」「闘争・勝利」のコールでデモをして会場前に到着した。
 その途端に制服警官と「防衛隊」が制止して弾圧をうかがっている。国労大会と同じじゃないか。
 こっちは200万人の首切りがかかっている。青年が必死になって「一緒に闘おう」「自治体だけの問題じゃない」と訴えた。
 タバコを吸いに出てきた自治労の仲間は本当にこちらの訴えを聞いていた。その数500人。ついに千葉で「500人集会」をやったぞ!
 ここで私は「職場の隣の仲間を思い出してほしい。怒っている。今こそ一緒に闘おう」と声を限りに訴えた。
 今回の大会は、自分の職場での闘いの上に勝ちぬいた。この勢いと内容を値引かずに職場で訴えていきたい。

 第1章 8・28自治労大会を闘って 動労千葉派の登場で現状は打開できる! 関東 増渕一歩

 8月28日、自治労大会情宣に参加しました。午前中は青空が出たりして日焼けするほどの強い陽射しでしたが、昼前からは断続的にゲリラ豪雨に見舞われる、激しい天候の中を終日闘いぬきました。
 圧巻は、昼休み情宣でした。千葉の青年を始めとした「動労千葉派の青年労働者」など50人が会場前の広場で集会を開催。私はその周りで、11月集会の賛同署名取りとチケット売り。
 「三里塚闘争と動労千葉の革命の炎が燃える千葉県へようこそ!」。地元青年の、労働者的団結と連帯を求める歓迎は、ものすごい注目を浴びました。さらに青年たちは会場まで20㍍をデモ☆これに恐怖したのが自治労本部と権力でした。朝から配備していた千葉県警機動隊を、あわてて会場入り口前に並ばせて阻止線を張るではないか! 3単産統合・自治労解散を推進し、民営化・200万公務員首切り攻撃に加担する自治労本部は、青年たちに突入されると恐怖したに違いない。
 この本部や警官隊と対峙し激しく弾劾する青年労働者たちの姿は、本当に胸を打つものがありました。その真剣な演説に、たくさんの大会参加者が足を止めて聞き入っていました。
 私の方は、「大幅賃上げのゼネストを!」「国鉄1047名闘争の圧殺許すな!」「11月労働者集会の団結署名です!」と訴えていました。署名で足を止めてから、「ここは動労千葉が国鉄分割・民営化をぶっ飛ばして来た土地です」「労働運動の命運を左右する国鉄闘争の圧殺策動を粉砕する1万人集会です」など、話しました。結果は署名が11筆にチケットが3枚でした。この日、全体では52筆と9枚。『前進』は13部です!
 すでに始まっている200万人首切り攻撃は、まだまだ切迫した問題だと感じられていないようです。しかし、私たちの訴えは真剣に聴いている。体制内指導部が議論も闘いも組織しない状況下では当たり前だと思います。青年たちがこの日やったように、動労千葉派の鮮烈な登場こそがこの現状を打開できると実感した一日でした。

 第4章 8・5教労集会−情勢を開く出会いと団結 東京 大築恒久

 うだるような暑さは今年も変わらないが、8・6ヒロシマの空気は一変した。何といっても、「労働者の闘い」が反戦反核闘争の軸に座ったからだ。米国の闘う教育労働者アーリーン・イノウエさんの初参加は、この1年間における階級的団結、国際連帯の飛躍的な前進を実感させてくれた。
 私にとっては、8月5日の教育労働者集会(広島市東区民文化センターでの六つの産別集会の一つ)が特に印象深かった。
 アーリーンさんは、この集会のために原稿用紙40枚分もの草稿(日本語訳)を準備。その冒頭の「アメリカと日本の教育労働者の闘いはまったく一つのもの」「同じ敵と闘っていることを知った」という発言にすべてが込められている。
 このきっかけをつくったのが動労千葉であり、訪米した佐藤江都子さん、そして根津公子さんとの出会いだった。
 「この偶然に見える出会いは、実は運命の出会いでした」という述懐を聞いて私は、あらためて「世界は革命情勢」ということの現実性を感じた。まったく思いがけない形で「出会い」が生まれ、それが大きな「団結」に発展していく。新自由主義の破綻(はたん)がついに全世界の労働者を結びつけ始めたのだ。
 基調提起をした広島の青年教育労働者は、この情勢を「おかげさま情勢」と名付けた。動労千葉労働運動—階級的労働運動路線の勝利だ。
 今夏8・6ヒロシマの転換的大高揚を11月1万人決起の実現へ。アーリーンさんが日本語で言った「ガンバッテ(いこう)」にこたえて、私もがんばるぞ!

 第5章 星野さんは獄内外の団結を築こうと奮闘 徳島 T

 7月29日、星野文昭さんと岡山と徳島の星野さんを救う会が面会し、請願行動を行いました。星野さんは元気いっぱい。棄却なんて吹き飛ばす笑顔です。工場から汗だくで出てこられました。
 星野さんは、渋谷デモに続き、出身地の北海道の同志がサミット決戦で開いた快挙に高揚されていました。法政大の闘い、青年の闘いにぜひよろしくとのことでした。
 徳島刑務所は、昨年11月の医療虐待による刑務所暴動以来、原因究明ではなく厳罰化で、1000人の受刑者を締め上げています。服のたたみ方、房の机の置き方が規則と違うなどで処分乱発。処分複数回で「類」降格。星野さんも食事前に手紙を触っていたことで処分をとられました。これでは、居房でも息がつけない緊張状態です。
 その上、さらに今年の猛暑により工場、居房ともは35度を超え、通気の悪さ、自由に動けない環境の中で、熱中症の危険、不眠などの苦痛まで強いています。
 救う会からは、面会回数や手紙の枚数で受刑者間に格差をつけ、人間関係を破壊していく「類」制度の廃止(監獄法での「級」)、熱中症の危険性を訴え暑さ対策を「請願」しました。
 星野さんは、いま猛然と獄内外の団結を築こうと奮闘されています。外からの手紙を心待ちにされています。どしどし手紙を書きましょう。初めは絵葉書からでも、可能ならぜひ職場の報告、大学のビラを送って獄内外の団結を!
 星野無期は階級的団結への無期懲役だ。沖縄ゼネストと本土労働者・学生の合流への無期懲役だ。無期懲役には無制限の団結拡大を。11月、1万人の団結の登場は、資本主義ルール無用の星野さんの1万2000日の生きざまの開花でもある、と思います。

 第6章 「奴隷」に追いやられた「名ばかり経営者」 高井信宏

 労働者の闘いの気運がこの数年で急激な高まりを見せている。ところで、あまり世間からは注目されていないが、この国には資本家でも労働者でもなく結果、「奴隷」という立場に追いやられている存在の人民がいる。
 コンビニエンスストアを始めとするフランチャイズオーナーたちである。彼らは、元々労働者階級出身(脱サラ)の者が多く、労働者時代に貯蓄した賃金を元手にフランチャイズ本部に加盟し、開業するわけだが働けど働けど、ロイヤリティと称する上納金(大概50%を超える)などで本部に搾取され労働者時代の賃金を稼げればまだいい方で、1日14、15時間夫婦で働いて手取り、20、30万円といった収入のケースがザラだ。
 下手をすれば労働者以上に厳しい搾取と抑圧を強いられているが、労働者ではなく名ばかりでも「オーナー」である以上、彼らを保護する法律はない。また、本部も「皆さんはワーカー(労働者)ではなく経営者なのですから」と甘言をそそのかす。その結果、過労死・自己破産・夜逃げが後を絶えない。ぜひ、「名ばかり経営者」と言われる彼らの問題も取り上げてほしい。

 第7章 許せない!イランの労働者弾圧と処刑 東京 Y・A

 イラン・イスラム政権による教師で組合活動家のファルザード・キャマンギャルさん(32)の死刑執行を阻止しようとイギリス、アメリカ、カナダを始め世界的に怒りが広がっています。国際教員組合(EI)は、抗議文を発表し、EIのベルギー支部は、イラン大使館を訪れ、キャマンギャルさんへの死刑判決を批判し、裁判をやり直すように要求している。イランのアフマディネジャド政権は、8月4日にもジャーナリストでNGO活動家のヤグーブ・メハマハドさんを処刑しました。7月27日には30人もの人が処刑されました。
 キャマンギャルさんは7月11日に既に2審でも死刑判決を受けており、いつ刑が執行されるかわからない状況にあります。彼は、爆発物を所持していたとかクルド民主党のメンバーであるとデッチあげて死刑判決が出されたが、そうした事実はまったくありません。
 イラン・イスラム政権のこうした弾圧は、体制的危機に追いつめられた焦りにかられた弾圧であり、労働運動を圧殺しようということに核心的な狙いがあります。
 イランの労働者のストライキが拡大しています。5月14日にはイラン南部のブシェールにあるサドラ造船の労働者がストライキに突入しました。また5月11日からハフタッペのサトウキビ労働者がストライキに突入し、6月29日に会社から未払い賃金支給の約束を勝ち取りストを終結した。さらにコドロ自動車の数千人の労働者が6月28日からストライキに突入しました。国営のキーアン・タイヤ工場労働者が7月10日からストライキに突入しました。
 こうした労働者のストライキ闘争の爆発にたいしてアフマディネジャド政権は激しい弾圧に出ています。今年5月1日のメーデー行動に参加したことを理由に、裁判所はソウサン・ラザニさんとシバ・ケイラバディさん、アブドーラ・カニさん、セイード・カレブ・ホセイニさんに拘留とムチ打ちを宣告しました。
 05年5月からのテヘランのバス労働者の独立組合結成の闘いを指導したマンスール・オサンルさんは07年7月に再び逮捕され5年の刑を受けて現在も長期の獄中闘争を闘い抜いています。オサンルさんの釈放を要求する闘いはヨーロッパやカナダなど運輸労働者を始めとした労働者がねばり強く闘い抜いています。
 イラン政府の労働者に対する弾圧とデッチあげによる処刑は絶対に許せません。