2008年9月 1日

8・23〜24婦民全国協総会 革命の時代に新たな団結 11月労働者集会へ総決起誓う

週刊『前進』08頁(2357号7面1)(2008/09/01)

8・23〜24婦民全国協総会 革命の時代に新たな団結
 “闘いの原点ねじ曲げるな”
 11月労働者集会へ総決起誓う

 「私たちは仲良しクラブではありません。本当に路線で一致し、この時代に必要な本物の階級的団結をつくりましょう」——8月23〜24日、婦人民主クラブ全国協議会の第25回全国総会が神奈川県相模原市で開かれた。80歳を超えた婦民の大先輩から若い女性まで、2日間で121人が集まり、実に真剣で熱気に満ちた討論が交わされた。(本紙・坂本千秋)

 第1章 関西ブロックを再建

 今回の総会を前にして関西の2人の元運営委員が塩川一派に走り、婦民新聞の配布を勝手に停止するなど、婦民全国協の組織破壊に公然と動き出していた。それが破産するや彼女たちは総会の直前に脱会届を出し、関西ブロックの「解散」をも表明して闘いの戦列から完全に脱落・逃亡した。
 この事態を受けて開かれた総会は、参加者の一人ひとりが自らの闘いの原点に向き合い、飛躍をかけた新たな決意をうち固める場となった。
 全国協の西村綾子代表は、戦後革命期の婦人民主クラブ創立から62年、体制内に転落した本部派と決別して全国協を結成(1984年)してから四半世紀を経た現在、「婦民の進路は再び天下分け目の選択の時を迎えている」と提起した。そして逃亡した元運営委員らが動労千葉の闘いを否定し、11月労働者集会や青年労働者の闘いに悪罵(あくば)を投げかけてきたことを徹底弾劾。「革命を言ったら大衆は退く、とあの人たちは言うが、退いているのは彼女たちではないですか! 権力や体制内勢力と非妥協で闘う人びととともに歩んできたのが婦民の歴史。今こそ革命の時代が来たことに喜んで先頭に立ちましょう」と訴えた。
 続いて鶴田ひさ子事務局長が総会議案を提起した。「女性の解放は労働者階級の解放の中にあると言い切って80年代の均等法制定攻撃と闘い、動労千葉や三里塚とともに闘う道を選んできた。この全国協結成の原点をねじ曲げることを断じて許さない。階級的団結に一切をかけて闘おう」と訴え、全員が胸の内を吐き出して、路線をめぐる徹底討議をやりぬこうと呼びかけた。
 討論の冒頭、神戸支部を先頭に関西から8人が続々とマイクを握り、塩川一派の脱落・逃亡に対して「新しい関西ブロックを立ち上げた。トゥジェン(闘争)!」と勝利を宣言した。「闘いを始めた時の初心に立ち戻ることができた。ここにいる仲間と団結して支部再建をかちとる」(大阪北支部)、「25年前の全国協の分離・独立は私の誇り。この精神を断固貫いて闘う」(大阪南支部)と、どの顔も晴れ晴れと輝いていた。
 部落解放闘争を闘ってきた会員から、組織破壊のために「広島差別事件」をデッチあげるやり方は絶対許せないと怒りの発言。杉並支部からは元支部長の変質・逃亡への弾劾がたたきつけられた。さらに「11月労働者集会1万人結集実現の中にこそ、私たちの未来と革命への展望がある」と、今秋11月に向け、職場と地域に思い切って打って出ようという決意が全国各地の会員から熱く語られた。
 討論は、間に分散会をはさんで2日目も続いた。今まで新聞『婦人民主クラブ』の読者にとどまっていたが今日から会員になる、自分の地域に新たに支部を立ち上げるという決意表明に、会場が沸いた。反戦被爆者の会の下田禮子さんや初参加者を含め今総会に大挙して参加した広島支部からは、今年の8・6ヒロシマ大行動の成功を闘いとった自信と確信にふまえた新たな決意が語られた。婦民会館建設へのカンパの訴えも行われた。

 第2章 共闘団体からエール

 総会には多数の共闘団体から、西村代表の提起を断固支持し、ともに闘うという熱い連帯のあいさつやメッセージが寄せられた。動労千葉の滝口誠さんは「動労千葉の分離・独立時の闘いを思い出す」。全国労組交流センター女性部長の長谷川ユキさんは「女性解放を男対女の問題に切り縮めることに断固対決しよう」と階級的団結の重要性を訴えた。ワーカーズアクション実行委員会の青年労働者は「私が闘い始めたきっかけは婦民新聞との出会いと国際婦人デー闘争への参加だった」と語り、「みんなが一つに団結し、ここで勝負する闘いをやろう」と9月闘争から11月への総決起を訴えた。
 北富士忍草母の会の天野美恵さんから声のメッセージ。三里塚から反対同盟とともに闘ってきた現地闘争本部の女性が労農連帯の強化を訴え。さらに、沖縄民権の会の座覇光子さん、部落解放同盟全国連杉並支部、全学連を代表して闘う法大生、法大弾圧で逮捕・起訴された学生の両親があいさつ。すべての発言をとおして、求められているのは絶対反対を貫くことと、「一人の仲間も見捨てない団結」であることが突き出された。
 総会は最後に新運営委員を選出し、組織破壊策動と闘って婦民全国協の旗を全国に打ち立てようという特別決議(別掲)を議案とともに満場一致で採択した。
 閉会し解散する直前、相模原支部の丹治孝子さんが「もう一言だけ言わせて」と立ち上がった。「昔も今も、世界大恐慌の次に来るのは戦争だ。かつての歴史を繰り返してはならない。戦争を必要とする社会を絶対に打ち倒したい。そのために力を合わせよう」。戦争体験世代である丹治さんの全人生をかけた訴えに、感動の拍手がわき起こった。
 婦民全国協の巨大な飛躍と、11月総決起への出発点が築かれたと確信できる総会だった。