2008年9月 1日

日誌 2008年 8月20日〜26日

週刊『前進』08頁(2357号6面3)(2008/09/01)

日誌 2008年 8月20日〜26日
 グルジアの港に米ミサイル駆逐艦/陸自第1混成団を「旅団」に格上げ

●米・ポーランドMD調印 ワルシャワを訪問したライス米国務長官とシコルスキ・ポーランド外相は、東欧に計画するミサイル防衛(MD)システムの迎撃ミサイル基地をポーランドに設置する協定に調印した。MD計画にはロシアが強く反発している。米国は協定に基づき、迎撃ミサイル10基をポーランド北部に配備する。(20日)
●駐日大使「給油継続を」 米国のシーファー駐日大使は、自民党の麻生幹事長を訪ね、海上自衛隊によるインド洋での補給活動について「日米同盟にとって大切であるだけでなく、日本と国際社会との関係においても非常に重要だ」と述べ、継続を求めた。(20日)
●防衛相、名護市長と会談 林防衛相が名護市の島袋吉和市長と会談し、米軍普天間飛行場の名護市キャンプ・シュワブ沿岸部への代替施設移設について意見交換した。島袋市長は「可能な限り沖合に出してほしい」と建設位置の沖合移動を求めたのに対し、林防衛相は「合理的な理由がなければ、なかなか難しい」と述べた。(20日)
●海軍と初の日米合同図上訓練 米軍機の墜落事故を想定した日米合同の図上訓練が行われた。空軍や海兵隊との訓練は3度実施したが海軍は初めて。訓練はうるま市のホワイトビーチ内で米海軍のボート同士が接触事故を起こし負傷者が発生、救助するため同ビーチから離陸した海軍所属のヘリコプターが南原漁港周辺に墜落し、搭乗員ほか飛散物で地元住民が負傷、駐車中の車両が損傷したと想定した。(21日)
●イラク米軍「11年末に国外退去」 米国がイラク駐留米軍の今後の処遇をめぐり同国政府と続けている交渉で、戦闘部隊を09年6月までに市街地から引き揚げ、11年末までに全戦闘部隊を国外へ撤退させる日程で合意した。ニューヨーク・タイムズなどが報じた。米高官らは、撤退の正式判断は状況次第で、変動しうる努力目標だと強調しているという。(22日)
●グルジアの港に米艦船 南オセチア自治州をめぐりロシアとの軍事衝突が起きたグルジアの黒海沿岸の港バトゥーミに救援物資を載せた米ミサイル駆逐艦が到着した。米国が計画する計5隻の艦船派遣で初めてとなる。(24日)
●ロシア大統領が独立を承認 ロシアのメドベージェフ大統領はテレビ演説で、グルジアからの分離独立を求める南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立を承認する大統領令に署名したと発表した。分離独立に反対する欧米諸国は独立を認めない方針。(26日)
●北朝鮮、核無能力化を中断 北朝鮮外務省報道官は声明で、6者協議の合意を受けて寧辺の核施設で進めていた無能力化作業を中断すると表明した。核計画申告の厳密な検証を求めて米国が北朝鮮のテロ支援国家指定解除を見合わせていることを「合意に反する明白な違反」と批判し、中断措置は14日に発効済みだとした。(26日)
●アフガンで日本人拉致 アフガニスタンとパキスタンで活動する日本のNGO「ペシャワール会」の日本人職員と現地の運転手の計2人がアフガニスタン東部のジャララバード近郊で拉致された。(26日)
●陸自第1混成団2100人体制に 防衛省は、陸上自衛隊第1混成団(那覇市)を09年度中に「第15旅団」に格上げし、定員を約300人増強、約2100人体制とする方針を固めた。敵情を視察する偵察隊や化学防護隊もそれぞれ新編するなど、大幅に組織を改編する。第1混成団は「離島タイプの即応近代化旅団」に変容。島しょ侵攻への対応が重視される中、「離島タイプ」と位置付けられる国内唯一の旅団となる。(26日)