法大弾圧裁判の勝利へ
法大弾圧裁判の勝利へ
第1章 荻野富士夫教授が証人に
9月27日、東京地方裁判所刑事第21部(半田靖史裁判長)で、内田晶理君の10・17クラス討論弾圧裁判の第10回公判が行われる。
7月24日、「法大弾圧ぶっとばせ!7・24全国集会」の爆発の予感に恐れをなした国家権力は、集会当日、会場近くで保釈中の内田君を含む3人の学生を逮捕し、起訴した。警視庁公安部の総力をあげた転向強要攻撃を、完全黙秘・非転向を貫いて粉砕した内田君は、二つの建造物侵入デッチあげを一挙に粉砕すべく新たな闘いを開始する。
裁判には、弁護側証人として、小樽商科大学教授の荻野富士夫さんが立つ。荻野さんは、戦前の治安維持法体制研究の第一人者であり、「8・15労働者市民のつどい」で「私と蟹工船」と題して講演した。「現代の青年たちは、蟹工船の時代と同じような支配状況に対して、団結を武器として闘おう」と呼びかけた。
法大弾圧の歴史的犯罪性を暴き、これに抗して全身全霊をかけて闘う学生こそ、戦争への道を止める団結の核となる決定的な存在だ。
大学で自分の意見を表明することがどうして犯罪なのか。こんな支配は断じて認めない。5・28—29建造物侵入デッチあげ弾圧裁判と一体のものとして闘おう。
第2章 5・28−29弾圧に反撃を!
9月29日は東京地裁刑事第18部(福崎伸一郎裁判長)で、新井拓君・中島宏明君の5・28暴行デッチあげ弾圧裁判が始まる。5月28、29日の2日間の法大決戦に対し、事後弾圧も含めて延べ40人の逮捕者と16人の起訴者という大弾圧が強行されている。この攻撃に反撃をたたきつける歴史的大裁判の開始だ。
8月29日の第1回公判は、新井拓君と中島宏明君、弁護人の意見陳述を軸として闘いとられる。
学生支配のためにほしいままの暴力を振るってきた法大当局が、学生に暴行事件をデッチあげることなど断じて認められない。「大学は自由で、なんでもできる」と増田総長は言いながら、学生を資本家階級の奴隷に追いやる暴力装置として大学を純化させている。許しがたい!
実際、学生の怒りは5月20、21日の段階で、文化連盟の学生を先頭とした昼休み集会として爆発していた。暴力職員はこれを抑え込むことはできず、キャンパスは学生の手によって解放された。この勝利の上に、5月29日の法大キャンパス集会・デモへ上り詰める過程は、事実上のストライキとサミット粉砕の巨大な号砲を法大当局と国家権力に突きつけるものだった。これに恐怖した国家権力は、5月28日に新井君・中島君を含む5人、5月29日に33人もの学生を一挙に逮捕した。
この卑劣な暴挙を、われわれ学生と労働者階級はあいまいにしない。サミット粉砕決戦にむかう労働者階級の魂を奮い立たせ、日本階級闘争における新たな団結を打ち鍛えた5・28〜29法大決戦を担った学生たちを必ず奪還する。
裁判所が友部君を分離して早期判決を下そうと策動していることは許されない。新井君、中島君、友部博文君の3人の統一裁判を今すぐ実現せよ。怒りをバネに団結し、裁判闘争に勝利しよう。闘う学生の早期奪還をかちとろう。