日誌 2008年 8月13日〜19日
日誌 2008年 8月13日〜19日
「給油延長法案」提出を狙う/放射能漏れと同型の原潜寄港
●臨時国会に給油延長法案提出へ 福田首相は、自民党の麻生幹事長と会談し、秋の臨時国会にのぞむ方針を協議した。福田は補給支援特別措置法に基づく自衛隊によるインド洋での給油活動について、「国際的に非常に大きな問題だという認識はぜひ強く訴えなければならない」と語り、延長を重視する考えを示し、秋の臨時国会に法案を提出して成立をめざすことを確認した。(13日)
●放射能漏れ同型が寄港 米海軍の原子力潜水艦「コロンブス」が、隊員の休養・補給維持を目的に沖縄県うるま市のホワイトビーチに寄港した。同型の原潜「ヒューストン」が2年以上にわたり放射能を含んだ冷却水を漏らしていた事故の発覚後、初めての寄港。(13日)
●3閣僚が靖国参拝 東京・九段北の靖国神社には、太田農林水産相、保岡法相、野田消費者行政担当相が訪れて参拝した。小泉元首相、安倍元首相も参拝した。福田首相は参拝しなかった。(15日)
●ムシャラフ大統領辞任 パキスタンのムシャラフ大統領が辞任した。99年の軍事クーデターで政権を奪って以来、軍の力を背景に事実上の独裁体制を敷いてきたが、3月に発足した反大統領派の連立内閣を支える人民党やイスラム教徒連盟シャリフ派など4党が、大統領弾劾の圧力を強め、辞任を迫っていた。(18日)
●米軍、県議会の訓練場視察断る 沖縄県議会米軍基地関係特別委員会が名護市辺野古のキャンプ・シュワブ内から米軍普天間飛行場の代替施設建設予定地を視察した。東村高江周辺の北部訓練場のヘリコプター着陸帯やキャンプ・ハンセンのレンジ3、4の視察は米軍の許可が下りなかった。米軍は「反対している人びとが過激になって、議会の車両の安全を守れない」という理由で、視察を断ったという。(18日)
●2週連続で抗議決議 うるま市議会は臨時会を開き、米海軍の原潜「コロンブス」が13日にホワイトビーチに寄港、接岸した件について、関係機関に寄港反対と寄港の明確な説明責任を求める抗議決議、意見書案を全会一致で可決。「住民感情を踏みにじる行為であり、到底許されない」と糾弾した。同議会は11日に「ヒューストン」の事故に対して寄港反対、原因究明を求める抗議決議案を可決したばかり。(18日)
●民主は給油法延長反対で一致 民主党の小沢代表は、東京都内で横路衆院副議長、輿石参院議員会長、鉢呂「次の内閣」外相と会談し、補給支援特措法の延長に反対することで一致した。(18日)
●給油継続に福田が意欲 福田首相は、インド洋での自衛隊による給油活動について「国際社会とどうかかわりを持っていくか。非常に大事だ。我が国にとっても無関係ではない。総合的に考えて判断すべきだ」と述べ、臨時国会での補給支援法案の延長にあらためて意欲を示した。(19日)
●臨時国会9月中旬招集へ 福田首相は、政府・与党連絡会議で、臨時国会を9月中旬に招集する意向を表明した。福田は当初、補給支援特措法延長法案の再可決に必要な日程を確保するため、8月下旬に招集する構えだったが、必ずしも再可決を前提とせず、民主党と話し合う姿勢を示したとみられる。(19日)
●沖合移動「難しい」 林防衛相が就任後初めて沖縄県を訪れ、仲井真知事と会談した。米軍普天間飛行場の名護市キャンプ・シュワブ沿岸部への代替施設建設について、林は「地元の理解と協力なしでは進まない」と述べつつ、建設位置の沖合移動については「合理的理由なしに(計画を)変えるのは難しいと何度も申し上げてきた」と従来の見解を繰り返した。(19日)