2008年8月18日

反対同盟が声明 二期工事差し止め請求 上告棄却を弾劾する

週刊『前進』06頁(2355号5面3)(2008/08/18)

反対同盟が声明
 三里塚二期工事差し止め請求 訴訟上告棄却を弾劾する

 三里塚芝山連合空港反対同盟が8月10日に発した怒りの弾劾声明を紹介します。反対同盟と連帯し、勝利までともに闘おう。(編集局)
二期工事差し止め請求訴訟に対する上告棄却を弾劾する
 最高裁第一小法廷は8月6日、二期工事差止上告審に対して上告棄却を決定するという反動判決を強行した。この判決は、千葉地裁・東京高裁の判決をそのまま踏襲したものであり、実質上門前払いの不当極まりない判決であり絶対に認めることはできない。司法が農地取り上げの先兵となった司法反動化攻撃の現れである。反対同盟は満身の怒りを込めて上告棄却判決を弾劾する。
 そもそも二期工事は1985年、地元住民を無視して多くの未買収地を残したままの軒先工事として強行された違法なものである。航空の安全を定めた国際民間航空条約(シカゴ条約)にも違反している。その違法な工事を拡大することによって、住民を大騒音と大惨事による生命の危険にたたき込んでいる。民家上空40メートルのジェット機飛行という国家犯罪を早朝から深夜まで繰り返している。
 このような歴然たる生活・営農破壊の現実に対して最高裁は、「まだ病人が出ているわけではなく、被害は社会生活上の受忍限度を超えていない」などという地裁・高裁の不当判決をそのまま踏襲して上告棄却を強行した。
 今回の判決は、成田空港会社(NAA)の違法な二期工事を容認したのみならず、連日強行されている殺人的な騒音被害に住民をたたき込むことによってNAAと一体となって空港建設を強行し住民を追い出そうとするものである。まさに43年たった今もなお空港建設が阻止されて追い詰められた政府・NAAと司法とが一体となって強行した政治的な反動判決にほかならない。
 しかし反対同盟は、このような反動判決には微動だにしない。追い詰められているのは、政府・国交省・NAAである。今回の理不尽な上告棄却判決への怒りも新たに、市東孝雄さんの農地取り上げ攻撃をはじめとする反対同盟・三里塚闘争つぶし・農業つぶし攻撃を粉砕して、空港廃港の勝利の日まで徹底的に闘いぬくことを宣言する。
 2008年8月10日
 三里塚芝山連合空港反対同盟