2008年8月 4日

10・17法大弾圧 7・24逮捕に怒り爆発 留置場から内田君出廷

週刊『前進』10頁(2354号6面2)(2008/08/04)

10・17法大弾圧 7・24逮捕に怒り爆発
 留置場から内田君出廷 「11月で決着つける」

 7月25日、07年10・17法大クラス討論弾圧裁判第9回公判が東京地裁(半田靖史裁判長)で開かれた。前日24日、被告人の内田晶理(てるまさ)君は、「法政大弾圧をぶっとばそう! 7・24全国集会」の参加過程で、法大構内への「建造物侵入」をデッチあげられ令状逮捕されたため、なんと留置場からの出廷となった。公安警察は、内田君が携帯していたこの日の裁判資料をすべて押収し、弁護士との裁判の打ち合わせさえも妨害する暴挙に出た。
 これに対し公判冒頭、内田君は半田裁判長を徹底的に弾劾した。「令状を発行したのは裁判所ではないか! 裁判所が新たな弾圧に加担し、裁判も妨害している。絶対許せない!」
 今回は内田君への弁護人尋問だ。10・17弾圧の本質が明らかとなった。06年3・14弾圧を境に、法大当局はむき出しの暴力支配へと転換する。内田君はこの現実に対して「全国大学の問題だ。全国の力で処分撤回をかちとろう」と一歩もひかずに法大で闘ってきた。法大生もキャンパス1000人集会や59クラスで処分撤回のストライキ決議をあげ反撃する。
 内田君は「法大の現実は新自由主義・最末期帝国主義の攻撃だ。闘う労働組合のネットワークをつくろうと呼びかける11月集会こそ勝利の道だ」と07年11月集会への参加をクラス討論で訴えた。そこで10・17弾圧が起きたのだ。「『これで11月集会への参加が減ったな』『お前の家族が崩壊していくのは楽しみだ』と転向強要が一切だった」と公安警察による当時の取り調べ内容を暴露し、「11月集会への弾圧そのものだ」と10・17弾圧の本質を突いた。
 主尋問も佳境に入る。内田君は10・17弾圧への激しい怒りを爆発させた。「11月集会を呼びかけ7カ月も勾留だ。こんなことがまかり通るはずがない! しかも公判・訴訟指揮そのものも政治弾圧だ。具体的事実を述べようとしても、裁判官は『範囲外』と発言をおさえつける。弾圧の意図を隠蔽(いんぺい)しているじゃないか」
 半田裁判長は「本件と関係ない」と発言をさえぎろうとする。
 だが、内田君はさらに憤慨し、「この2年で88人の逮捕。19人の起訴。4人の退学。停学2人。他にも処分や処分の恫喝。裁判官よ。この現実を見ろ! 政治弾圧そのものじゃないか! 地裁は検察・警察の言いなりだ。地裁も弾圧機関そのものだ。絶対許さない!」と追及。さらに、「獄内外団結し、ストライキで増田体制・裁判所をぶっとばす。07年11月集会弾圧に対して、08年11月1万人結集と星野奪還で決着を付ける」と7・24集会で準備していた発言を述べた。
 傍聴席は満場の拍手で応える。7・24集会と一体で、内田君もこの2年間の法大弾圧への怒りを解き放った。7・24集会を傷つけようと弾圧してきた国家権力を完全に粉砕し、7・24集会の団結をますます拡大する裁判闘争をかちとったのだ。
 公判の最後に、検察官は反対尋問を行ったが、内田君の完全黙秘の対応を前に、なすすべもなく早々に切り上げた。
 次回公判は、8月27日、午後1時半開廷。東京地裁第429法廷だ。大結集しよう!