2008年8月 4日

8・6広島−8・9長崎を闘い11月へ 民主労総ソウル本部・動労千葉と連帯し 8・15集会に大結集しよう

週刊『前進』10頁(2354号1面1)(2008/08/04)

8・6広島−8・9長崎を闘い11月へ
 民主労総ソウル本部・動労千葉と連帯し 8・15集会に大結集しよう

 東西革共同政治集会の成功をふまえ、職場で階級的労働運動を闘いぬき、職場の仲間とともに8・6広島−8・9長崎−8・15闘争に総決起しよう。11月労働者集会に向かって、この夏を闘いぬこう。階級闘争の最先端で火を噴く法政大決戦に勝利し、全国学生運動の大爆発をかちとろうではないか。そして、獄中で闘う同志と固く団結し、マル青労同、マル学同各1000人建設を全力でなしとげよう。それが日本革命−世界革命に勝利する道だ。

 第1章 世界金融大恐慌と革命的情勢の到来

 8月闘争は決定的に重大だ。それは、5・28〜29法大決戦−6・29渋谷デモ−7・6札幌闘争、さらに7・24法大闘争集会に示された階級的労働運動路線の爆発的エネルギーを一層発展させる闘いだ。今こそ11月に向かって日本労働運動を根底からつくりかえよう。
 賃下げ、リストラ、労働監獄、食料・ガソリンの大幅値上げ、社会保障の解体……。「もう社会の隅々まで燃料は山積みになっている。これに火をつけ、団結をつくり上げることがわれわれの仕事だ」(6・29闘争で田中康宏動労千葉委員長)。
 一方、危機を深める日帝・福田政権も、労働者階級の決起を粉砕するために必死になっている。動労千葉と法大学生運動への団結破壊攻撃は、その鋭い現れだ。日帝と資本家階級は、動労千葉の闘いが全国に広がり、巨大なプロレタリア革命に発展することを心底から恐れて弾圧を強めている。だからこの夏の闘いは、絶対に負けられない決戦だ。全力で勝利しよう。
 8月闘争は第一に、全世界で激化する失業と貧困、民営化・労組破壊、戦争に総反撃する闘いだ。世界金融大恐慌は労働者階級の生活を直撃している。賃金が下げられ、その一方で、食料品やガソリン、生活必需品が大幅に値上げされている。ブルジョアジーの投機マネーこそ、全世界の労働者階級を襲う「大量破壊兵器」だ。これで、労働者人民はどうやって生きていけというのか。
 帝国主義による国内階級戦争は、イラク・アフガニスタン侵略戦争やイランへの戦争策動と一体だ。石油・鉱物資源をめぐる帝国主義間の争奪戦が日増しに激化している。帝国主義は資源の独占的確保のために、最後には戦争に訴える以外にない。
 日帝も同じだ。「新自由主義」路線がどんなに破綻(はたん)しようとも、この道を突き進む以外にない。支配階級は、福田政権の支持率低下に示される階級支配の危機にあえぎながらも、労働者階級に一切の矛盾と犠牲を押しつける国内反動と戦争の道を突き進んでいる。
 労働者階級は、帝国主義を打倒する以外に生きられなくなっている。時代認識と革命の路線を労働者階級の中に圧倒的に持ち込もう。
 8月闘争は第二に、日帝・福田政権を打倒する闘いだ。福田政権はガタガタだ。それは、日帝自体の体制崩壊の危機に基づいている。福田政権がかろうじて生き延びているのは、民主党や日本共産党、連合などの体制内勢力に支えられているからに過ぎない。階級的な労働運動が大爆発すれば、福田政権など一挙に吹っ飛ぶ情勢だ。
 8月闘争は第三に、職場で資本・権力、連合などの体制内勢力と対決し職場の仲間と団結し、職場支配権の確立をめざして全力で闘う決戦だ。それが11月1万人決起にのぼりつめる闘いだ。
 職場で権力・資本と最も鋭く対決することによって、体制内労働運動の裏切り性を突き出し、体制内指導部を打倒し、労働組合を戦闘的・革命的につくりかえていこう。
 どんなに危機が深まっても、帝国主義は自ら権力を手放すことはない。労働者が倒さなければ、必死に生き延びようとする。やつらは全力で「労働貴族」を取り込み、労働者の団結を破壊し分断し、決起を押さえつけようとする。だから労働者階級が勝利するためには、体制内労働運動を粉砕し、労働者の団結を打ち固めることが絶対に必要だ。動労千葉のように闘う労働組合を全国につくりだそう。そうした目標を鮮明にして、8月闘争を闘おう。

 第2章 資本主義の延命を助ける連合・日共

 今、全世界で食糧暴動、ゼネスト、街頭デモが激化している。資本主義はもう、労働者階級を食わせられなくなっているのだ。だからこそ、「いま直ちに革命を」「いま直ちに社会主義を」の革命的路線と気迫で闘うことが重要なのだ。
 連合本部は、資本家の手先だ。資本家の利益のために労働者の決起を抑えつけている。しかし、彼らの労働者支配は、決定的に破綻しつつある。また、協会派や日共・全労連なども、労働者階級と資本家階級の非和解性をあいまいにし、資本主義の枠内に労働者の闘いを押しとどめる体制内労働運動だ。彼らの運動は「ブルジョアジーによって引きずり回されるための金の鎖をよろこんでうち鍛える」(『賃労働と資本』)ものでしかない。労働者階級が自らの力で鎖を断ち切り、解放をかちとる運動ではまったくない。その証拠に、協会派や日共・全労連は新自由主義攻撃と何ひとつ対決できず、職場の闘いを放棄し、ストライキのスの字も言わない。
 今、労働者階級が求めている思想と運動は何か。それは、「労働者階級こそ社会の主人公だ」「労働者階級こそ、この腐った帝国主義社会を変革できる唯一の革命的階級だ」「資本主義は命脈尽きた。資本家どもは去れ。おれたち労働者がやってやる」という力強い思想と運動だ。それがマルクス主義だ。それを日々の職場闘争で実践しているのが動労千葉だ。
 動労千葉は、国鉄分割・民営化による20万人首切り、労組破壊攻撃に対して、全員が首をかけて闘いぬき、組合の団結を守り通した。そして、今日まで「団結を総括軸に」闘っている。動労千葉の闘いは、国家権力がどれほどの暴力で襲いかかってきても、団結して闘えば絶対に労働者は負けないことを示している。動労千葉の闘いは、特別なものではない。労働者が団結すればどれほど素晴らしい闘いを実現できるかを、だれにも分かるように示している。
 だから、動労千葉の闘いは労働者を奮い立たせ、全国・全世界に「増殖」する圧倒的展望を持っている。最後に勝利するのは労働者階級だ、ということを確信させるのが、動労千葉の闘いだ。
 この対極に「体制内派」がいる。日本共産党・志位委員長は、「社会主義はまだ気が早い」「まずはルールある資本主義だ」などと言っている。こういう考え方こそが、労働者の革命的決起を抑えつけ、危機にあえぐ資本主義を助け、延命を許してきたのだ。こんな奴隷的屈服の思想を、粉みじんにうち砕こう。
 動労千葉労働運動で日本の労働運動をつくりかえた時、帝国主義は「体制内労働運動」のつっかえ棒を失ってひっくり返るのだ。

 第3章 動労千葉のように闘う組合を全国に

 社会主義は「まだ気が早い」のか? 絶対にそんなことはない。自治体、学校、鉄道、郵便の労働者は全国に存在している。医療・介護、民間の労働者も全国で働いている。そうした労働者が団結し革命に決起すれば新しい社会を建設できるのだ。現に社会的生産を実際に担い、人民の日常生活を支えているのは労働者階級ではないか。資本家なんか不要だ。団結した労働者が社会のすべてを取り仕切る、労働者の団結が共同体の原理となる——それこそが社会主義(共産主義)だ。
 労働者を搾取する資本家階級を打倒することで地球上からあらゆる失業・貧困・飢餓・戦争をなくし、一切の隷属・差別・抑圧を一掃できる。それができるのは労働者階級だけだ。
 マル青労同に結集する青年労働者や、法大闘争を闘う学生たちが、動労千葉の闘いから徹底的に学び、自らの血肉と化して前進している。この闘いに続こう。動労千葉労働運動をとことん学び尽くし、全国の職場・地域で階級的労働運動の大前進をかちとろう。
 8・6広島−8・9長崎反戦反核闘争に続き、今年の8・15集会が「蟹工船」をメーンテーマに開かれる。イミョンバク政権打倒へ闘う韓国・民主労総ソウル地域本部の労働者が参加する。11月1万人大結集に向かって日韓労働者の国際的団結を打ち固める重要な闘いだ。実行委の呼びかけにこたえて大結集しよう。