2008年7月28日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2353号6面3)(2008/07/28)

団結ひろば 投稿コーナー

 第1章 8・6を訴える街宣で青年労働者と合流! 広島大学 ジョン滝沢

 7月21日、広島市内で「8・6ヒロシマ」街宣を労働者と学生とで圧倒的にやりきりました。
 そこで、現在失業中の30代の女性労働者と討論になりました。彼女いわく「サミットの動向に関心がある」「温暖化は人災だ」「原発の存在は腹が立つ」「物価高や、就職ができないということに怒りを覚えている」
 こちらの「ブッシュも福田も戦争の準備もしているんだ」という提起に対して「え?そうなの。こんなことしている場合じゃないよね」と8・6ヒロシマ大集会への参加が決まった!
 青年・学生が代わる代わるマイクを取り、アジっている姿に「感激した!」「刺激された」と奮い立ち、次は自分が発言するムードで「う〜ん、自分はうまくしゃべれるかなあ」と。
 彼女が一番苦闘していたのは、「自分に自信がない」ということだった。「会社によって人間がつぶされて……仲間とか団結とか必要ですよね」という反応に、僕は彼女の後ろに2000万人の青年労働者の姿を見た!
 みんな同じじゃないか! 彼女と心の底から「団結したい!」と思った。「あなた自身が主人公なんだ」「仲間との団結で、自信とか、そういうものを取り戻していくんだ」と提起したら、「そうですよね」と、持っていた『前進』を指差し「これ読ませて下さい」と。8・6の賛同署名と、ケーキ(彼氏に持っていくはずだった!)を差し入れてくれた。
 ケーキはチーズケーキだった。獄中同志に差し入れしたかったけど、「広大の中島君は甘いものが嫌いだったなあ」と思い出した。獄中戦士も、彼女の「自信」もすべてとり戻すぞ!

 第2章 職場と街頭で勝負!8・6参加へ有給獲得 東海・青年金属労働者 熊田亘

 職場で組合宣言をして要求を貫徹しました!
 8月のヒロシマ行動に参加するので有給休暇を申請したのですが、門前払いでした。工場の忙しい時にやっぱり無理かなとあきらめかけていました。
 しかし、組合の会議で「今年のヒロシマは全組合員参加、有給休暇取得せよ!」と激しい方針になりました。実は、前回沖縄行動の際「有給取った」と報告していましたが、欠勤扱いになっていました。読者のみなさんにおわびします。
 しかし、ここから1週間で大逆転が始まりました。「労働者の権利を行使するために合同労組に入っています。有給取得を認めないのは法律違反、組合の者が労基署にむかっています。……」
 この通告で、会社側は「認めないとは言っていない」に転換。「労基署には行かないでくれ」という対応で、有給休暇を今度こそかちとりました。
 それ以後も、難しい職種への配置転換の攻撃がありましたが、組合が正式な文書を出して打ち破りました。不払い残業せずによくなりました。
 定時であがって、仲間づくりのための職場ビラと、ヒロシマ行動への参加を呼びかける街頭宣伝にうってでます!

 第3章 5・27弾圧許さない会7被告と団結固める 岡山 宇野一

 7月21日、国労5・27臨大闘争弾圧裁判被告団長の富田益行さんを迎えて、岡山市内で5・27弾圧を許さない会岡山交流会を開催し、20名が集まりました。
 まず初めに、4・26尼崎労働者総決起集会のビデオを上映しました。
 続いて富田さんが旧弁護団解任問題、弁論分離問題、そして新たな裁判闘争方針について提起しました。「9・15判決」のとらえ方、4者・4団体路線との対決の問題が旧弁護団・松崎被告の脱落の根底にあることが明らかになりました。
 富田さんは、鉄建公団訴訟の裁判外での和解が裁判所より提起され、国労中央、国交相・冬柴が和解に向けて動き出したことを怒りをこめて報告し、「鉄建公団訴訟原告団の中から和解に応じない仲間が必ず出てくる。被告団は闘いの先頭に立つ」と確信をもって訴えました。
 提起を受けて活発な質疑応答がなされました。許さない会岡山の代表の矢山有作さん(元衆議院議員)は「闘いが高揚してくれば国家権力は弾圧してくる。電産争議の時がそうだった。5・27裁判闘争には絶対に勝たなければならない」と訴えました。初参加の女性は「5・27裁判闘争の様子が知りたかったので来ました。闘わないとだめになると思いました」。
 富田さんは、「無罪獲得を自己目的化して当日の行動を立証するやり方では運動を組織することができない。たとえ有罪になっても団結が強まれば勝利なんだ」とこたえました。そして最後に、弁論分離をかちとった新弁護団による裁判を断固支持する決議が満場の拍手で確認されました。岡山でも5・27被告団と団結し、1047名闘争勝利・第2次国鉄決戦の発展を切り開きます。

 第4章 羽廣被告、新小岩支部と共に国鉄闘争集会 東京・東部 相馬修

 7月18日、亀戸のカメリアプラザで国労5・27臨大闘争弾圧を許さない「東京東部」の会結成5カ年集会が開催された。
 4・26尼崎労働者集会のビデオ上映、事務局提起の後、新弁護団の藤田正人弁護士が講演。藤田弁護士は「新弁護団の方針は公判廷においても、被告団とともに完全黙秘を貫くこと。それが解任された旧弁護団とまったく違う」と述べた。
 羽廣憲被告は、1047名闘争が4者・4団体路線のもとに完全屈服の重大局面にあることを断罪し、あくまで動労千葉とともに解雇撤回まで闘うことを宣言。また「7人の5・27被告団は当事者の主体性を貫く階級裁判として闘う」と確固として表明した。向山和光被告は「革命情勢はあいまいな闘いを許さない」と決意を語った。
 動労千葉新小岩支部の佐藤正和支部長が特別アピールし、平成採の青年が次々と動労千葉に加入していると報告した。
 札幌サミット闘争を闘った青年労働者が「6・29渋谷に参加した同僚が変わり、自分で何かをやるようになった」と職場報告、ストライキをやる決意を表明。「君が代」不起立被解雇者の米山良江さんが「根津公子さんとの団結を核に教育労働者の仲間を増やす」。
 集会中、「6・29渋谷デモで逮捕された8人が釈放された」と報告され、歓声があがった。
 最後に、5・27国労臨大闘争7被告団の旧弁護団解任・分離公判を支持する決議を採択した。
 1047名闘争の勝利と国労5・27臨大闘争弾圧との闘いは一体のものだ。階級裁判として新たな闘いに踏み出した国労5・27臨大闘争弾圧裁判と国労本部打倒をともに闘い、東京東部の会を拡大する決意だ。

 第5章 7・6札幌で機動隊のデモ規制粉砕した! 関東・労働者 北野風太郎

 「サミット粉砕!7・6札幌集会」は、6・29渋谷サミット粉砕の熱い思いがあふれた集会としてかちとられた。青年・学生だけでなく、中年も壮年も渋谷の熱いデモの思いを爆発させていた。
 集会の中盤では北海道労組交流センターの事務局から基調報告を受けたが、「どんな困難があっても動労千葉のように闘うということに確信を持っている」との発言から熱い気持ちが強烈に伝わってきた。
 階級的労働運動の闘いはそんなに簡単ではないと思う。だけど、この闘いこそが労働者人民の心を一つにしていける道だと、私も思っている。
 北海道のきょうだいたちよ、この一言を聞いてどんなに感動したことか。ともに闘おう。
 集会後のデモでは最後尾になってしまったが、警視庁の機動隊が大挙してデモ警備に来ていた。機動隊は「信号が赤になるから、早く、早く」と言って、壮年期のわれわれと「星野さんを取り戻す会」の人たちを不当にも押しまくってきて、こぜりあいになった。「機動隊、デモ規制をやめろ」「われわれ年寄りを殺す気か!」と一喝したら、機動隊は手を出すのをやめてきた。デモ隊に一瞬、笑いが起こった。

 第6章 サミット決戦の札幌で『前進』が大好評 東京 亀井安夫

 法政大決戦から6・29渋谷デモを闘い、サミットが開催される北海道へ駆けつけました。
 7月6、7日、札幌大通公園から狸小路の各交差点でサミット粉砕を訴える署名とビラ配布、『前進』販売を行いました。
 「『蟹工船』を読みましたか!」の声に若者や中高年が耳を傾けた。『蟹工船』は北海道が舞台であり、親近感と世相の類似がより一層興味を引いています。
 翌朝7日は道庁、市役所、NTT、全逓、JR苗穂工場の5カ所でビラまき、その後は街宣。4千枚のビラ、137の署名、16部の『前進』セットと最新号100部近くが労働者人民に手渡されました。
 『前進』は、労働者に闘いの路線と方針を提起し、世界各地の闘いを報道している新聞です。読む者、見る者に共感と勇気を与え、真っ正面から革命を訴え勝利に導く唯一の新聞です。渋谷、札幌の街宣でつくり出された人びととの合流はそれを示しています。
 大胆に! 大胆に! 『前進』を人民のもとに持ち込み、闘いをつくり出しましょう。

 第7章 トヨタ生産方式粉砕不当解雇撤回へ闘う 鳥取・青年労働者 立花悠希

 私は圧着端子製造会社による私へのパワハラ・不当解雇と闘う決意だ。
 この会社は、利益至上主義、効率至上主義のトヨタ生産方式、ジャスト・イン・タイムの経営・生産管理、労務管理で長時間過密労働を労働者に強制している。
 私が労働者に対するモノ扱い、賃金奴隷扱いを拒否すると、会社は私に「新入社員教育訓練」と称する無意味な残業を執拗(しつよう)に命令、「従わないなら自主退職しろ」と威嚇してきた。
 「協調性がない」という言葉に抗議すると「お前、暴力団か。ゴネるのが専門か」と恫喝する。「当社の残業は義務だ。命令だ。就業規則、36協定があるから本人同意は不要」と脅し、「社内規程一読」の時間外労働(2時間)を強制した。
 さらに会社は、私が労働局に相談するため欠勤の連絡をすると「明日も休むのか? 出勤したくなければ出勤しなくて良い」と言い、退職を強要してきた。私が抗議すると、会社は仕事(職業技術訓練)を取り上げておきながら、「賃金を支払っているから仕事しろ」と言う。私はとても勤務を継続できなくなった。
 会社は私を無断欠勤扱いにし、厚生年金の資格喪失とし、「業務習得能力不足」を理由に解雇予告を通知してきた。「人件費削減のため」「賃金は労働の対価」とし、賃金補償もしない。
 こんなでたらめな欠勤扱い、解雇は認められない! 必要な時だけ必要な労働力を確保し、必要性がないとたった1枚の解雇予告通知でクビにするジャスト・イン・タイムを粉砕する!
 私は会社に再三「解雇は認めない。会社の主張を明示しろ」と要求しているが、会社は沈黙だ。
 私は、地元の体制内地域労組から無視され、孤立無援の闘いを強いられてきたが、仲間の団結を求めてやまず、ついに労組交流センターの仲間に出会った。
 労働者を無権利状態に置き、競争をあおって分断し、仲間をけ落とすことを奨励する資本を、労働者の団結で打倒しよう。労働者をモノ扱いし搾取・収奪するトヨタ生産方式を粉砕しよう。

 第8章 ファルザードさんの死刑判決を取り消せ 東京 Y・A

 7月11日にイランの最高裁は、教師であり子どもと女性の人権活動家でもあるファルザード・キャマンギャルさん(32)に対して一審の死刑判決を維持する決定をしました。彼の死刑はいつ執行されるかわからない状態にあります。
 ファルザードさんは、3年前まではクルド州の教師組合員として活躍していました。
 ファルザードさんは3年前の秋ごろ、政治犯の兄に面会するためクルド州からテヘランのエビン刑務所へ行った時に逮捕されました。彼の逮捕は、教師らに対する全国的な弾圧と同じ時期に起きています。ファルザードさんは逮捕後、厳しい拷問を受け、刑務所を転々と移動させられました。一審裁判は、わずか7分間で死刑判決が出されています。ファルザードさんに対する爆発物保管の容疑を証明する証拠は裁判資料のどこにもありません。トルコのクルド民主党(PKK)のメンバーであるというのも容疑の一つになっていますが、ファルザードさんはPKKとの関係を否定しています。
 イランのイスラム政権は今、労働運動に対する激しい弾圧を加えています。2年前にバス労働者の激しい闘いを組織し、労働組合を組織したマンスール・オサンローさんらも獄中に閉じこめられたままです。
 イランの労働者は、こうした弾圧に負けず、造船労働者、製糖工場労働者、自動車工場労働者、タイヤ工場労働者などが次々と未払い賃金の支給や賃金引き上げ、労働組合権を要求してストライキを闘っています。
 この間、ファルザードさんの釈放を求めるキャンペーンでは国内外から数千万人の支援が寄せられています。
 イスラム政権は、直ちに彼の死刑判決を取り消すべきです。400人余りに及ぶ政治犯全員を直ちに釈放すべきです。ファルザードさんの釈放を求める署名への賛同は以下のアドレスです。
http://f-kamangar.hra-iran.org/index.html

 第9章 核空母Gワシントン横須賀母港化阻止! 大崎正彦

 米海軍の核空母ジョージ・ワシントンが横須賀に来航しようとしている。
 7月19日、1万5000人の労働者人民が全国から横須賀のヴェルニー公園に結集し、母港化阻止の大集会とデモを闘った。自治労・日教組などの組合員が体制内労働運動指導部の予想を大幅に超えて職場から大挙決起した。1週間前の全労連主催の集会を上回る数ではないかというのが両方に参加した労働者の声だ。
 空母ワシントンが原子炉2基を動力源とすることから、帝国主義、日共、連合などは原発と同一視して「原子力空母」と異口同音に言う。
 しかし、最末期の危機にあえぐ米帝は、ヒロシマ・ナガサキの核地獄をアジア、全世界でくり返してまでも延命しようとしているのだ。同艦の横須賀配備の攻撃は、朝鮮・中国の労働者人民に向けた米日帝の核戦争発動を目的としたものである。
 核空母の横須賀母港化の攻撃は、日韓米労働者の団結破壊を狙うものでもある。今ほど反核国際連帯の力が決定的になってきている時はない。労働者階級の歴史的な決起がついに始まった。核空母母港化阻止の闘いはいよいよこれからである。
 8・6—8・9反戦反核闘争の爆発と一体で、日本の労働者の階級的使命にかけて核空母横須賀母港化攻撃を絶対にぶっつぶそう。(写真は7月19日、横須賀をデモする8・6広島−8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委)