2008年7月28日

西郡住宅闘争 再び預金を差し押さえ 供託者「一歩も引かぬ」

週刊『前進』06頁(2353号5面3)(2008/07/28)

西郡住宅闘争 再び預金を差し押さえ
 西郡住宅闘争八尾市が暴挙 供託者「一歩も引かぬ」

 7月14日、八尾市は2月の郵便貯金差し押さえに続いて、JAバンクの預金口座を差し押さえる暴挙に出た。こんな非道を二度までやるとは、絶対反対の供託者の闘いが八尾市を追い詰めているからだ。「怖いものはもう何もない。とことん闘う」。この供託者とともに、私たちは応能応益家賃絶対反対、住宅民営化粉砕まで闘う決意だ。
 2月の大弾圧を全国の闘う労働者の団結で打ち破った供託者に、全国連本部は「差し押さえされたら生活できなくなる。闘えなくなる」などと、行政とうり二つのビラをまき、6月の西郡支部大会を破壊しようとした。八尾市は、この全国連本部の西郡支部つぶしと軌を一にして、新たな差し押さえ攻撃に出てきた。怒りは倍加するだけだ。
 年金振り込みと商売のために使っていた口座を差し押さえられたAさんは「八尾市のやることはサラ金よりあくどい。死ねと言うことか。自分ももっと運動する」と闘う決意を固めている。
 7月17日早朝、供託者を先頭に八尾市への抗議行動に決起した。出勤する八尾市職員には、「橋下知事=田中市長の新自由主義に基づく行革路線を労働者の団結の力で打倒しよう。敵は一緒だ。西郡とともに闘おう」と呼びかけた。
 日本共産党・八尾市職執行部は「全国連西郡支部(末光道正事務局長)などの『家賃滞納を口実』にし、『部落差別』を利用した『行政介入策動』を許すな」というビラをまき、労働者住民の間に差別と分断を持ち込もうとしている。来年から公営住宅の入居規準が政令月収20万円から15万8千円に切り下げられ、団地からの追い出しと民営化が狙われている。住民の怒りが西郡住宅闘争に合流することを恐れ、市長と一緒につぶしにかかっているのだ。私たちは「民営化と闘わない市職労執行部を打倒し、闘う執行部をかちとろう」と呼びかけた。
 その後、住宅管理課へ弾劾行動を行った。「年金口座を差し押さえるのは死ねと言うことか」。供託者の怒りの追及に追い詰められた職員は「奇数月なので年金は差し押さえていない」などと言い逃れに終始。「だったら2月は年金を差し押さえたということ」「それが市職員の言うことか!」。供託者の怒りは住管を圧倒した。
 国が決めたことだから仕方がない? 裁判に負けたから仕方がない? 差し押さえられたら闘えない? 冗談ではない。応能応益家賃制度は公営住宅を資本家の自由にするために作った制度だ。資本主義が行きづまり、あらゆる物を民営化し、闘う団結をつぶし、低所得者からむしり取る、払えなければ路上に放り出す。こんな制度は絶対に認めない。
 全国連本部は「三里塚のようになるから供託を降ろせ。分納しろ」などという。不当な家賃をはね返すのではなく、「子や孫にまで押しつける」長期の分納を「勝利」といいくるめ、屈服をごまかしている。闘う側が住民をあきらめさせてきたのだ。こんな全国連中央方針をぶっ飛ばして西郡支部は闘ってきた。
 他方、解同本部派は住宅民営化の先頭に立ち、利権目当てに八尾市の側について団地から若者を追い出す一方、若者にローンを組ませ、住宅を買わせる日本版サブプライムローン運動をしている。こんな銀行の奴隷の利権運動も、住宅闘争でぶっ飛ばそう。
 西郡支部は、弾圧を団結の肥やしにして闘う。八尾市への抗議を全国から集中しよう。
 さらに7月30日(水)午前10時15分、大阪地裁806号法廷で「明け渡し許すな! 第4回公判闘争」があります。仲間の皆さんの結集を訴えます。(八尾北医療センター労組員・青木麻季)
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【抗議先】八尾市長・田中誠太 (電話)072−924−3809/(FAX)072−924−0032
 住宅管理課(電話)072−924−3858/(FAX)072−924−2301