2008年7月28日

7・19横須賀 “核空母 配備阻止するぞ” 1万5000人が大デモ

週刊『前進』06頁(2353号3面1)(2008/07/28)

7・19横須賀 “核空母 配備阻止するぞ”
 1万5000人が大デモ
 沖縄と連帯 労働者の怒り

 7月19日、猛烈な暑さの中、米海軍横須賀基地に隣接するヴェルニー公園で、三浦半島地区労、神奈川平和運動センターなどの主催による「原子力空母の横須賀母港化を許さない」全国集会が闘われた。
 汐入駅から公園まで集会参加者の長蛇の列が続き、全国から結集した自治労、水道、教組、私鉄などの組合旗が林立し、公園はあふれんばかりの1万5千の労働者で埋め尽くされた。在日米海軍横須賀基地への核空母ジョージ・ワシントン配備に反対する労働者の怒りが1万5千の結集した力となり、「配備を阻止するぞ!」の声を米海軍基地にたたき付けた。
 ジョージ・ワシントンは5月に深刻な火災をおこし、当初予定の8月配備は不可能となり9月下旬配備を米海軍は発表した。横須賀基地への核空母の配備は北朝鮮、中国に対する核先制攻撃を狙うものであり、射程2千㌔のトマホークは横須賀から北朝鮮全域を完全に射程に入れる超攻撃的なものである。
 この日の闘いは、核空母配備への怒りと危機感でかつてない熱気の中で行われ、主催者あいさつで平和フォーラムの福山真劫さんは「侵略戦争を続けている米軍が、米軍再編の一環として原子力空母の母港化をしようとしている」と発言。参加団体からのアピールとして、横須賀、厚木に続いて沖縄平和運動センター事務局長の山城博治さんは「原子力空母の母港化はとんでもない暴挙だ。神奈川の闘いと連帯して、沖縄は新基地をつくらせない現地の闘いをやり抜く」と宣言した。
 集会後のデモは、先頭の出発から最後の三浦半島教組のデモの終了までに2時間半かかるという大デモンストレーションだった。基地ゲート前では労働者の「原子力空母の配備を阻止するぞ!」の怒りの声が爆発した。
 私たちは、結集した1万5千人の労働者に「青年労働者の団結した力が戦争を止める!」と呼びかけたビラを5千を超える数でまいた。またサミット決戦過程でも確認できたことだが、『前進』は労働者の中で「売れる新聞」だということがこの集会でも実証された。同時にこの日は、法政大学弾圧にたいする抗議署名と救援カンパを訴え、多くの労働者がこの呼びかけに応じてカンパと署名をしてくれた。ある私鉄バス労組の青年労働者は春闘でストを打ち抜いた自信と誇りに満ちた顔で「俺たちはあいつら(闘わない電鉄執行部)とは違うんだ」と話し、私たちの署名要請に快く応じてくれた。この日の前進販売と7・24法政大学集会への結集呼びかけの突撃は大成功をおさめた。
 核空母ジョージ・ワシントンの横須賀配備は、世界金融大恐慌への突入と米帝の決定的没落の中で、核軍事力を中心とする戦争態勢でアジア地域の制圧と帝国主義的生き残りを狙う凶暴な攻撃である。この戦争態勢こそアメリカとアジアの労働者を分断し団結を破壊しようとするものである。しかし既に全世界でこの分断攻撃を打ち破る力づよい労働者の決起が始まっている。今年のメーデーでアメリカの労働者とイラクの労働者がイラク戦争反対のストで団結した。また昨年秋の全駐労の2波の実力ストは基地機能をストップさせた。帝国主義の基地のど真ん中でストを打ち抜き、団結で基地を止めることを知った労働者が生み出されたことが、戦争をぶっ止める力だ。労働者の団結で戦争をぶっ飛ばし、11月労働者集会1万人結集を実現させ、帝国主義を打ち倒す革命をやろう!
 (神奈川・S)